パルコ・プロデュース2024『最高の家出』 | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

パルコ・プロデュース2024

『最高の家出』



【東京公演】
2024年2月4日(土)〜24日(日)
紀伊國屋ホール

作・演出:三浦直之(ロロ)
音楽:荒内佑(cero)
美術:杉山至
照明:おざわあつし 音響:池田野歩
衣裳:伊賀大介 ヘアメイク:大宝みゆき
ステージング:中村蓉 演出助手:中村未希
舞台監督:林和宏 宣伝:る・ひまわり
宣伝美術:arca , GEEK PICTURES
宣伝写真:フジイセイヤ
レタッチャー:安藤瑠美 宣伝衣裳:伊賀大介
宣伝ヘアメイク:竹内美紀代(高城れに)、大宝みゆき
宣伝映像:矢崎隼人 
企画・製作:株式会社パルコ

出演:
高城れに[ももいろクローバーZ](立花箒)
祷キララ(蒔時アハハ)
東島京(藤沢港)
尾上寛之(箒の夫・向田淡路)
亀島一徳(舞台監督・蝉川夏太郎/よもぎ)
板橋駿谷(芦川背中/若夫婦)
島田桃子(町山テレカ/若夫婦)
篠崎大悟(川名身軽)
重岡漠(川名足鳥)

STORY
結婚生活に疑問を感じ、家出をした立花箒。道中、無一文になり途方に暮れていたところ、出会った藤沢港に「住み込みの働き手を探している劇場がある」と聞き、劇場を訪れる。そこで与えられたのは、舞台上に作られた“模造街”で、ある役を演じる仕事だった。この劇場ではたった1人の観客のために、7ヵ月間をかけてひとつの物語を上演しているのだが、港が家出したせいで、箒は代役を務めるハメに。舞台の主演蒔時アハハは「相手役が変わるならやらない」とゴネるが、物語の幕は上がり、箒とアハハはチグハグな関係のまま芝居を続ける。演劇と現実の区別がつかなくなった男、眠りを忘れて働き続ける裏方、舞台上だけ雄弁な言葉を失った俳優。箒は奇妙で愉快な面々に振り回されながら、次第に劇場での暮らしに心地よさを覚え、アハハとの友情を深めていく。そんなある日、劇場に箒の夫・向田淡路が現れ、さらに港も戻ってきて、“模造街”の秩序が崩れはじめる……。【公式サイトより】

三浦直之さん、初のパルコ・プロデュース作品。

開演時には木々をあしらった幕の前にテント。
場面転じて模造街となると、中央にフラワーあわい、左右に青果店やテーラーの店が立ち並ぶ商店街の書き割り。上部には時計台花屋は回転すると、裏側に衣裳をつるしたハンガーラックなど。

これまでロロの作品は何作も観ているが、ここまで入り込めなかった作品も珍しい。先日のほろびて『センの夢見る』同様、やろうとしていることは分からなくはないが、設定が雑で役者陣も今ひとつ。役者が台詞を言わされている感がとても強かったのも入り込めなかった要因の一つだと思う。

上演時間2時間10分。