KAATカナガワ・ツアー・プロジェクト『箱根山の美女と野獣』『三浦半島の人魚姫』 | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

KAATカナガワ・ツアー・プロジェクト第二弾

『箱根山の美女と野獣』

『三浦半島の人魚姫』



【横浜公演】
2024年2月3日(土)〜12日(月・祝)
KAAT神奈川芸術劇場〈中スタジオ〉

作・演出:長塚圭史
音楽:阿部海太郎 振付:柿崎麻莉子
美術・衣裳:長峰麻貴 ヘアメイク:冨沢ノボル
照明:佐藤綾香 音響:星野大輔
演出助手:神野真理亜 舞台監督:竹井祐樹
プロダクションマネージャー:平井徹
演出部:吉村彩香
照明操作:山下綾花 音響操作:橘かおり
照明部:伊倉広徳、小山田忠史、榊美香
音響部:江口佳那 衣裳部:木下明美
ヘアメイク部:石部順子 稽古場代役:川合耀祐
衣裳製作:小野りか、山本真起子、ルベル依子
小道具製作:竹井祐樹、吉村彩香、雲田恵
運搬:マイド 宣伝美術:吉岡秀典
宣伝イラスト:中村隆、いとう瞳
宣伝編集:伊藤総研
広報:植田あす美、米澤歩佳
営業:大沢清、清水幸 票券:小林良子
制作:佐藤梓 制作助手:上原そら、吉本未来
インターン:神田萌子、芝原柚奈
チーフプロデューサー:笛木園子、伊藤文一
事業部長:堀内真人
芸術監督:長塚圭史

『三浦半島の人魚姫』
出演:
四戸由香(瑠璃)
長塚圭史(厚志/パンダ宮司)
菅原永二(客1/鮭明神/白輪園長/街のひと3)
柿崎麻莉子(客2/鈴鹿明神/市杵島姫(イチキシマヒメ/弁財天)/海の女/街のひと2)
片岡正二郎(おじさん/江ノ島消防署の片岡さん/街のひと1)
トウヤマタケオ(ピアノ弾き)

STORY
相模原市で洋食店を営む幸福な夫婦。目まぐるしくも踊るような日々の中、妻・瑠璃がいなくなってしまう。夫・厚志は途方に暮れる。夜の江の島で出会った爬虫類専門の男に、瑠璃は、最近目撃情報が多発している「人魚」を探していると告白する。

『箱根山の美女と野獣』
出演:
柿崎麻莉子(野獣)
片岡正二郎(父/カワズ)
四戸由香(長女ユカコ/磐鹿六鴈命(イワカムツカリノミコト))
菅原永二(次女カベコ)
長塚圭史(三女ヤネコ)
トウヤマタケオ(演奏)

STORY
箱根山神山に棲まう恐ろしいヘビの元へ、人質として送られたカベコ。ヘビは美しく裕福な天稚彦へと身を転じるも、カベコは目もくれず慎ましやかな生活を願う。カベコに認めてもらおうと、天稚彦はカベコの家族を招くことを許すが…。【公式サイトより】

2022年『冒険者たち〜JOURNEY TO THE WEST〜』に続くKAATカナガワ・ツアー・プロジェクト第2弾。

パレットを並べただけの舞台。下手にピアノを始めとした楽器類のスペース。『美女と野獣』では片岡さんや長塚さんが座ってボイスオーバーを務める場面も。

開演少し前に四戸さん、続いて菅原さんが出てきて、「まだ始まってませんよ」でひと笑い。その後、片岡さんとトウヤマさんが連れ立って来て「明日は雪みたいですね」といった感じで全員が出てきて、長塚さんが出演者を紹介してからスタート。
今回は『人魚姫』と『美女と野獣』を神奈川県に舞台を移し、その地域の伝承などを交えて創作。前作同様、生演奏あり、歌ありだったが、今回は柿崎麻莉子さんと四戸由香さんというダンサーの方が出演ということもあってダンスもあり。物語は元ネタとはほとんど関係ないものになっていて、より自由度が増した感じがあり、老若男女問わずに楽しめるものとなっていた(実際、子供の笑い声がよく聞こえた)。
中では片岡正二郎さんによるバイオリン演奏&歌がとてもよかったし、柿崎さん&四戸さんも演技経験がほとんどないとは思えないほどで、その動きの一つ一つに目を奪われた。
白輪園長は今回も登場。神奈川の人かと思っていたら、静岡の方なのね(本日ご鑑賞されていたそうな)。

上演時間2時間9分(『人魚姫』57分、休憩15分、『美女と野獣』57 分)。

アフタートークは長塚さん、片岡さん、柿崎さんの3人が登壇。トウヤマさんは阿部海太郎さんのご指名だそうで、広島から来られているとのこと。