新春!(有)さるハゲロックフェスティバル'24 血と肉―新しき肉の誕生― | 新・法水堂

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しりあがり寿presents
新春!(有)さるハゲロックフェスティバル'24 血と肉―新しき肉の誕生―


2024年1月13日(土)
新宿ロフト

奇画:しりあがり寿(有限会社さるやまハゲの助)
幻演師:天野天街(少年王者舘)
Artwork by 天野天街、しりあがり寿

出演:
ANZAiFURUTA(安斎肇&古田たかし)、ウィリアム・H・メイシーズ、EBINα、小野瀬雅生、顔田顔彦、楽団さるフェス、かもめんたる、河井克夫、川村亘平斎、グリグリ&プリン・ザ・プッチン、こまっちゃハンパ+かわいしのぶ、サイモンガー・モバイル、ジューシィ・フルーツ、ザ・スリーメン、ザ・ツリーポット、ジョン(犬)、親戚(しりあがり寿、ほか)、ずんばりらっくす、ダダダムズ、知久寿焼、TSUTCHIE(SHAKKAZOMBIE)、toRmansion&チャタ、洞窟の絵描きたち(しりあがり寿、朝倉世界一、羽生生純、白根ゆたんぽ、松尾スズキ)、TOMOVSKY、Tokyoかけひき倶楽部BLOOD、パスカルズ、バナナシスターズ、原マスミ、hinacheco(伊藤千枝子&hina)、BLACK KILLER、マサ子さん1/2、Mr.X、無辺のデデ、村山勝彦とその息子、もうひとつの楽団、ランランランズ、Romi-Hari-Club

【劇団さるフェス】
作:河井克夫、竹内佑(デス電所)
演出:天野天街(少年王者舘)
演出助手:黒川麻衣(Doctor Shopping / 娯楽百貨)
衣装:植竹ナツコ
制作:大橋さつき(劇団猫のホテル)
出演:
荒威ばる(生贄の娘)
吉田壮辰[なかないで、毒きのこちゃん](王様)
植田祥平[なかないで、毒きのこちゃん](執行人)
しりあがり寿

「お肉トーク」
メンバー:うらともえ、田中邦和(A.K.A 肉和)、小野瀬雅生、かわいしのぶ(聞き手)
「シンクロニシティ・スーパーナチュラル・パラノーマル」
トーク:和嶋慎治(人間椅子)
聞き手:まゆたん

【深海】
朝倉世界一(似顔絵)、羽生生純(似顔絵)、白根ゆたんぽ(似顔絵)、深田晃司(映画トーク)、村上ロック(怪談)

16年目のさるハゲロックフェスティバル。今年も参戦して参りましたよ、と。

まずは劇団さるフェスによる宴の準備。
最も心が美しい娘が生贄として選ばれ、今まさに斧で首を斬られようとする瞬間。娘は必死でそれを止めようとする。

そこへしりあがり寿さんが現れ、娘の代わりに豚が生贄として差し出されることに。この肉は30名限定でタコスとして食べられるとのこと。

開催宣言の後、メインステージではTSUTCHIEさん。ゲストにサイモンガーさんも。

サブステージでは、女子高校生バンドのEbinα。学校以外で演奏するのは初めてだとか。MCでは「ヤバい」を連発して初々しいことこの上なし。今後、デビューして売れたら自慢できるな。笑
エレファントカシマシの「悲しみの果てに」のカバーに始まり、4人で作ったというオリジナル曲「流星」他、全4曲を披露。

再びメインステージに戻ってBLACK KILLER。ボーカルのキャサリンがやたらと「殺してやる」を連発し、歌詞もその手のフレーズばかり。キャサリンは恥御殿の中里順子さんなのね。

安斎肇さんとドラマーの古田たかしさんが昨年結成したユニットANZAiFURUTA。トークがほとんどで古田さんが15歳のときにカルメン・マキ&OZの一員としてデビューしたという話など(すごいな)。時間があと3分というところでようやく「いったい何故がどうしたのだ」。

原マスミさん。

豚の丸焼き肉を使ったタコス。

続いて知久寿焼さん。
幕が上がるなり、「殺してやる―」とやって大ウケ。
「千年紀の人々」「らんちう」「わかばのかんむり」「ちいさなおはなし」の4曲を披露。

毎年の楽しみの1つ、サイモンガー・モバイル。
今年のテーマにぴったりの「Pass The Beef(肉よこせ)」に始まり、「やたら美容院」「盛り上がる 役に立つ」。

最後は「コバプランニング社歌」。なんと日経主催の社歌コンテストなるものに応募して決勝進出の12組に残ったんだとか。勝手に振付をしたという恥御殿の中里順子さん、チカコさん、まゆみんさんがバックダンサーとして登場。写真は社長のありがたいお言葉を聞くみなさん。

正直なところ、今年は水中、それは苦しいも出ないし岡田靖幸さんも出ないし、見たいものが少ない状況。お客さんも去年に比べてもかなり減っている(昨年は細野晴臣さんが出ていたお陰もあったかもしれないけど)。
肉をよこせというわけでノンベジビリヤニ。

そんな中、元カステラのTOMOVSKYさんは思わぬ拾い物(と言っては失礼だけど)。
「仕事はじめ58歳」の後に披露した新曲「珠洲」がとてもいい曲でねぇ。被災地の方々にもお聴かせしたいぐらい。
他に「ほめてよ(能登バージョン)」「脳」「我に返るスキマを埋めろ」の3曲を披露。

かもめんたるは漫才「モノマネ」とコント「元カレからの電話」の2本立て。

そしてお目当てのパスカルズ。
いつも通り、客席を使用しての演奏なので撮影しづらい。笑。本日はロケット・マツさん、あかねさん、金井太郎さん、知久寿焼さん、松井亜由美さん、堀口紗与さん(いつの間に改名?)、うつおさん、坂本弘道さん、永畑風人さん、石川浩司さんの10人とゲストの四家卯大さん。横澤龍太郎さんは体調不良のため、こまっちゃクレズマの夏秋文尚さんがピンチヒッター。演奏したのは「Am 8 Beat」「きんとうん」「Taking Dog Fields」「希求」の4曲。


サブステージにて顔田顔彦さん。最初はピンで手品をして(今日は手品ではなく「ダメ。ゼッタイ。」というメッセージを伝えに来たとのことで途中からこの衣裳)、後半は怪談師の村上ロックさんとコラボ。

そしてメインステージで今回のいちばんの目玉演目と言ってもいいであろう(冒頭でしりあがりさんも力が入っていると仰っていていた)楽団さるフェス。

一言で言えばカオス。かわいしのぶさんや梅津和時さんらミュージシャンが演奏を続けるかたわら、しりあがり寿さん、松尾スズキさんらが壁に絵を描く。松森モヘーさんがいつもの格好で現れると、しりあがりさんはその体に絵を描いていく。ようやく生で見られたザ・ツリーポットのお二人も客席に乱入。終電の都合で途中退場しなくてはならなかったのが残念。