月刊「根本宗子」『腑に落とす。』 | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

月刊「根本宗子」
15周年記念興行第一弾
~15年目で本気のバー公演もっかいやります!~
『腑に落とす。』


2024年1月9日(火)~ 19日(金)
音楽実験室 新世界

作・演出:根本宗子
BOY:若林佑真 衣裳:藤林さくら
助っ人・美術パネル作成:竹井祐樹
受付:石井萌、うえだちさと
ヘアメイクプラン:小夏
バーカウンター:尾崎舞渉
お手伝い:杏優

出演:
小日向星一(畑中ユウサク/男性相談員)
根本宗子(松本ユウカ/女性相談員)

STORY
30代半ばで結婚相談所に通う畑中と松本。畑中は女性相談員に、松本は男性相談員にそれぞれダメ出しをそれ、結婚相談所は優しくしてもらう場所ではないとたしなめられる。そんな二人は幼馴染で大学時代に付き合っていたが、卒業後に別れていた。大学時代の友人の結婚式で同じテーブルにさせられた2人は、ディズニーランドでの出来事をめぐって大喧嘩。その後は連絡も取っていなかったのだがーー。

月刊「根本宗子」15周年を記念して、1年限定で役者に復帰することを宣言した根本宗子さんによる新作公演。
バー公演というのは実際にバーを使用して上演されていた短めの作品のシリーズで、今回はかつて自由劇場があったライブハウス音楽実験室 新世界にて上演。

舞台には正方形の天板のテーブルと左右にキャスター付きの椅子。ポップな背景の壁にはハンガーにかけられた衣裳。根本さんはピンク、小日向さんは緑を基調にした衣裳で、舞台ツラには衣裳や小道具の入ったトランク。卓上ベルを鳴らすことでシーンが変わる。

根本さんと小日向さんはそれぞれ二役を演じる。最初は根本さんが上着を着て眼鏡をかけ、相談員として畑中の話を聞き、次に入れ替わって小日向さんが上着を着て相談員になり、松本の話を聞く。その後、畑中と松本が大学時代の友人の結婚式で喧嘩をするシーンへと続く。
この組み合わせがもう一回転することになるのだが、根本さんと小日向さんのやりとりが非常にテンポがよく、構成もよく考えられたものだった。畑中が「高圧的」と感じるほどまくしたてながらもほとんど台詞を嚙まない根本さん、やっぱり1年限定と言わず、もう少し舞台に立ってほしいのう。

上演時間55分。

昨日の初日からの4日間は新春特別公演とのことで、15分ほどのご挨拶という名のアフタートークあり。帰りにはお年賀も(ポストカードと劇中で使用される写真)。