「横尾忠則 寒山百得」展 | 新・法水堂

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「横尾忠則 寒山百得」展

Tadanori Yokoo: 100 Takes on Hanshan and Shide


2023年9月12日(火)〜12月3日(日)
東京国立博物館 表慶館

横尾忠則さんが中国唐代の伝説的な詩僧・寒山と拾得を独自の解釈で再構築した「寒山拾得」シリーズの完全新作102点を一挙初公開。
作品名はすべて日付となっていて、2021年〜2022年、新型コロナウイルス流行下に描かれたものとなっている。
今年87歳を迎える横尾さんがこれだけの量の作品を生み出し続ける、その創作意欲にまずは圧倒される。通常、寒山が持っている巻物の代わりにトイレットペーパー、拾得が持っている箒の代わりに掃除機が描きこまれるなど、出口の見えないコロナ禍なにするものぞと全体にユーモアが漂う。
いやもう天才のなせる業をリアルタイムで見られる幸せを噛み締めずにはいられない展覧会だった。

《2021-09-03》

いちばん好きだったのはこれ。
《2022-01-29》

《2022-07-03》

どこかで見たことあるような…。
《2022-08-21》

日本で初めてのの本格的な美術館として1909年に開館した東京国立博物館表慶館、建物自体も絵になりますなぁ。


この作品を見ながら、他の客の会話が聞こえてきたのだけど、アルチュール・ランボーの知名度の低さたるや。

《2023-02-13》

 

壁にはところどころ、横尾さんの著書から引用された一節が書かれていたのだけど、積読状態の『原郷の森』を読まねばなぁ。