うらじぬの ひとり芝居『押忍、わたしたち』【配信】 | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

うらじぬの ひとり芝居
『押忍、わたしたち』


2023年4月13日(木)〜16日(日)
BUoY

企画・出演:うらじぬの
脚本・演出:山西竜矢
舞台監督:伊藤新(ダミアン)
照明:中山愛乃(LICHT-ER)
音響:松宮辰太郎(catSSound)、谷井貞仁(Collage Sound)
衣裳:キキ花香
チラシイラスト:髙木武廣
宣伝デザイン:高木市之助
稽古場・舞台写真:中島花子
収録:大西恵太 編集:米倉伸
制作:半田桃子
制作助手:吉田美優(MIMOZA)
運営:柴田紗希
主催:momocan

STORY
22歳の時に千葉から上京して10年になるフリーター・宇野千世子は、銭湯でのバイトに勤しむ日々。千世子は取り壊しが決まった銭湯で、大物シンガー、ナース、専業主婦など、別の暮らしを営む妄想を膨らませる。そんな中、銭湯のおかみさんの言葉がきっかけで役者の自分を妄想する。

4月に上演されたうらじぬのさんのひとり芝居を配信にて鑑賞。脚本・演出は劇団子供鉅人の劇団員仲間でもあった山西竜矢さん。

舞台は銭湯(BUoYは元々銭湯だった場所)。下手側に体を洗う場所、中央にマッサージチェア、扇風機、脚立、折りたたみ椅子など。背後に黄色を貴重とした衣服がかけられている。

うらじぬのさん七変化。とばかりに大物シンガー、ナース、専業主婦、探検家、発明家、宇宙飛行士と妄想していくが、どれもこれも人を殺したり自分が死んだりとろくな終わり方をしない。その妄想の行き着く先が役者。そもそもどんな妄想も叶えられるのが役者という職業だから、この結論に至るのはもはや必然。
劇団が解散して、一人の俳優として生きていくといううらじぬのさんの決意表明のようにも感じられる作品だった。

配信時間1時間6分。