Project Nyx 第24回公演
『青ひげ公の城』
2022年9月8日(木)〜19日(月・祝)
ザ・スズナリ
作:寺山修司 宣伝画:四谷シモン
構成:水嶋カンナ 演出:金守珍
舞台監督:竹原孝文
照明:泉次雄+ライズ 照明操作:宮崎絵美子
美術:大塚聡+百八竜 音響:大貫誉
音響協力:島本和人 音響操作:清水美帆子
振付:大川妙子 殺陣:佐藤正行
衣装:笹木明日香 ヘアメイク:大久保美幸
マジック監修:渋谷駿 宣伝デザイン:福田真一
パンフレット撮影:石澤瑤祠 票券:style office
制作協力:野口和美 プロデューサー:水嶋カンナ
出演:
日下由美(第一の妻)
のぐち和美[青蛾館](第二の妻)
浜田えり子(第三の妻・エマニエル)
若林美保(第四の妻・シモーヌ/もう一人の女優)
水嶋カンナ(第五の妻)
河西茉祐(第六の妻)
今川宇宙[大人の麦茶](少女・第七の妻ユディット)
矢野陽子(衣装係)
小谷佳加[劇団文化座](舞台監督)
禿恵(にんじん)
染谷知里(第二の妻の付き人・コプラ)
諸治蘭(第二の妻の付き人・コプラ)
山田のぞみ(大道具・メイク係/男優)
三輪桂古(人魚/大道具・小道具係)
東城由依(大道具・ヘアー係/男優)
南蔵院瑠璃(人形師コッペリウス)
芳田遥[なかないで、毒きのこちゃん](掃除人/集金人)
月岡ゆめ(アリス)
手塚日菜子(テレス)
渋谷駿(魔術師)
浅井香穂(アシスタント・第八の妻コレット)
黒色すみれ(歌蝶)
STORY
『青ひげ』の第七の妻ユディット役に選ばれた少女は劇場を訪れ、舞台監督に案内される。楽屋には7枚の扉があり、青ひげの6人の妻がいなくならなければ舞台に出ることは出来ないと言われる。更に少女は、その劇場で照明係をしていた兄・今川ジョージの行方に第二の妻が絡んでいることを知る。
1979年、西武劇場(後のPARCO劇場)で初演。バルトークの同名オペラをモチーフにした寺山修司さんの音楽劇。
前口上としてマジシャンの渋谷駿さんが登場。諸注意の後、お客さんの協力でトランプのマークと数字を決めてもらうと、大きな箱に入ったトランプを取り出し、そのカードが1枚だけ裏返しになっているというマジック。
そこから本篇開始。
本篇中もマジックあり、黒色すみれによるアコーデオンとヴァイオリンの演奏&歌あり、若林美保さんによるエアリアルあり、水嶋カンナさんによるアイフルのCMソングあり、衣裳や舞台装置も手が込んでいて、これはもうエンターテインメントの宝石箱やぁ!と彦摩呂さんならずとも叫んでしまいそうな賑やかさ。まさに美女劇の集大成。
そんな中で一人ひとり登場する青ひげ公の妻たちも個性派揃い。中でもやはり第二の妻を演じたのぐち和美さんの存在感が圧倒的だった。
ヒロインを演じた今川宇宙さん(奇しくもこの日は宇宙の日)はやはり華がある。冒頭、舞台監督とのやりとりの中で「好きなんだけど〜」と亡き父親の代表曲を指導する場面あり。
月岡ゆめさんと手塚日菜子による「アリスとテレス」コンビもキュートでよかった。
上演時間2時間。