『Pachinko パチンコ』第5章 | 新・法水堂

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『Pachinko パチンコ』第5章

PACHINKO

 

 

2022年アメリカ・韓国・カナダドラマ(Apple TV+) 54分

監督:ジャスティン・チョン 構成・脚本・製作総指揮:スー・ヒュー

原作:ミン・ジン・リー(イ・ミンジン) 脚本:フランクリン・ジン・ロー

製作総指揮:コゴナダ、ジャスティン・チョン、リチャード・ミドルトン、テレサ・カン=ロウ、リンジー・スプリンガー、マイケル・エレンバーグ

プロデューサー:ジョーダン・マーシア

撮影監督:アンテ・チェン 美術:マラ・ルペール=シュループ

編集:サビーヌ・ホフマン、エリカ・フリード・マーカー

音楽:ニコ・ミューリー 衣裳:チェ・ギョンファ

日本語字幕:福留友子


出演:

キム・ミナ(10代のキム・ソンジャ)

ユン・ヨジュン(老いたキム・ソンジャ)

ソウジ・アライ[パク・ソヒ](ソンジャの息子ペク・モザス)

ジンハ(モザスの息子ペク・ソロモン)

ハン・ジュヌ[ハン・ジュンウ](イサクの兄ペク・ヨセフ)

チョン・ウンチェ(ヨセフの妻キョンヒ)

イ・ミノ[イ・ミンホ](コ・ハンス)

スティーヴ・サンヒョン・ノ[ノ・サンヒョン](イサク)

澤井杏奈(ソロモンの同僚ナオミ)

ジミ・シンプソン(同トム・アンドルーズ(声))

ダン・C・キム(ホ・ビョン)、キム・ヨンオク(老いたボクヒ)、コリン・リム(借金取り・キョンナム)、武田裕光(ソロモンの友人トトヤマハルキ)、山本真理(ハナ)、コ・ギョンヒ(母親)、チョン・マリン(チェ夫人)、吉田ちおん(婚約者)、イ・テギョン(海産物商)、ソ・ウンジン(客)、チェ・ミョンソク(スルメ売り)、パク・ジョンミン(デスクマネージャー)、チョン・イェビン(10代のハナ)、ソ・ホチュル(店主)、パク・ヨン(質屋)、キム・ボミン(ドンヒ)、ぺ・キブン(サトル)、山口ヒデコ(マサコ)、ソン・ヘス(ノリコ)、テイ・キム(タカシ)、クォン・ジュヨン(借金取り)

 

STORY

1931年、ソンジャとイサクは大阪に到着し、生野に住むイサクの兄夫婦のもとに身を寄せる。ヨセフはソンジャを快くは思っていないが、妻キョンヒは温かく迎え入れる。1ヶ月後、ヨセフの家に借金取りが取り立てにやってくる。ソンジャは金の懐中時計を質屋に入れて金を作ろうとする。1989年、ソンジャとモザスは釜山に到着し、キョンジェの遺骨を散骨する。その後、父親の墓を訪れる2人だったが、そこは駐車場になっていた。ボクヒが墓の世話をしていたと知ったソンジャは彼女の家を訪れ、58年ぶりの再会を果たす。一方、ソロモンはハナの行方を探して吉原を訪れ、旧友のハルキに再会する。


ミン・ジン・リーさんのベストセラー小説『パチンコ』のドラマ化、第5章。

 

第1シーズンも後半に突入。

故郷を離れ、大阪に向かうソンジャと大阪を離れ、故郷に向かうスンジャがクロスオーバーするあたり、脚色が実に見事。

大阪は生野(原作では猪飼野)に住むイサクの兄ヨセフと妻キョンヒが初登場していましたが、食卓に並べられた白米が前回のエピソードと相まってそれだけで涙腺が緩んでしまいます。

キョンヒがまたいい人でねぇ。原作には"We'll always be sisters."という台詞もありましたが、文字通りのシスターフッドな関係がいいですね。


一方、58年ぶりに釜山に帰ってきた1989年のソンジャ。

ここでは女中の一人、ボクヒと再会。妹のドンヒは若くして命を落としたようで…。

ソロモンの友人としてトトヤマハルキなるどういう漢字を書くのかよく分からない人物が出てきましたが、ハルキは原作では京都から朝鮮にやってきたモザスの友人。ハナを探す上で重要な役割を果たしそうですね。