ほりぶん『かたとき』 | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

ほりぶん 第9回公演

『かたとき』

 

 
2022年2月24日(木)〜27日(日)
紀伊國屋ホール
 
作・演出:鎌田順也(ナカゴー)
舞台監督:森下紀彦
照明:大久保尚宏(川本舞台照明)
照明操作:平田彩
音響:小早川保隆 演出助手:神永結花
舞台美術:大島広子 映像:堀之内晶子
大道具製作:鈴木太朗 背景:美術工房・拓人
宣伝美術:鈴木潤子 舞台写真:三上ナツコ
スタイリスト:有吉麻美
制作:ほりぶん、小林義典
プロデューサー:砂長義雄
 
出演:
猫背椿(片時)
藤本美也子(娘・片時いぶき)
川口雅子(バーミヤンの店員、自警団・横手)
新井雛子(自警団・先回千代子)
木乃江祐希(同・伊座ひとみ)
川上友里(隣町の自警団・和豊)
又吉直樹(警察官・郡司康夫)
上田遥(声の明るい女・権田藁和美)
きたろう(不審者その1(BB弾おじさん)・糸田川)
川﨑麻里子(不審者その2(仁丹を投げるおばちゃん)・十竹)
野上篤史(黒衣)
 
STORY
夏祭りにやってきた片時と娘のいぶき。その町ではこのところ、不審者が現れるため、昼間はバーミヤンで働く横手がリーダーとなって自警団が結成されていた。警察官の郡司はそんな彼女たちに「餅は餅屋」と町の治安を守るのは警察に任せるように言うが、一向に聞き入れてもらえない。母親とはぐれてしまったいぶきに女性が声をかけるが、チップスターがいつも8枚割れているのはいぶきの母親になれというお告げだと意味不明なことを言い出す。
 
川上友里さんらのユニット・ほりぶん、まさかの紀伊國屋ホール初進出作品。
 
舞台中央にやぐら。絵に描いた太鼓。背景に出店の書き割り。やぐらの周りに提灯。
開演時間からやや遅れてキャスト全員が舞台上に整列。川上さんが一番下手にいて、順に自己紹介。役柄といつもながらにネタバレ満載の見どころなど。
 
前回公演『これしき』同様、タイトルは人名であり、キーフレーズの一部でもある。
いきなり紀伊國屋ホールになってどうなることかと思っていたけど(客席にはほりぶんのことをよく知らずに観に来たんじゃないかと思うような年齢層の人たちも…)、のっけからどっかんどっかんと笑いが起きて終始ほりぶんペース。
今回、比較的後方の席だったのだけど、BB弾や仁丹などが出てくると横に細長いスクリーンが出て来て、「後方の席だと見えないかもしれないが、前方の席でも見えない。だから後方も前方も同じ」(大意)といった文字が表示される。これまでの劇場なら見えないなんてことなかったもんね。笑
 
個人的には久々にきたろうさんを見られたのが嬉しいところ。
第5回公演『荒川さんが来る、来た』以来の猫背椿さんもご活躍。
今回、又吉さん目当ての客が多かったのかどうかよく分からないけど、女優たちのハイテンション演技を多くの方に見てもらえてファンとしても喜ばしい限り。ちなみに川口雅子さんは前作でもバーミヤン店員の横手役だった。
 
上演時間1時間35分。