OrgofA 3rd.act
『異邦人の庭』
2021年1月9日(土)~3月7日(日)
Peatixにて配信
作:刈馬カオス(刈馬演劇設計社)
演出:町田誠也(劇団words of hearts)
照明:秋野良太(祇王舎) 音響:畑山翔太
制作:小川しおり(劇団fireworks) 舞台:忠海勇(劇団亜魂)
衣装:大川ちょみ 楽曲制作:町田拓哉(町田音楽工房)
当日スタッフ:川原麻未、木村歩未、橋田恵利
宣伝協力:鎌塚慎平(劇団・木製ボイジャー14号)
映像収録:ウェイビジョン 配信:札幌シェアター
宣伝美術:飛世早哉香、後藤克樹 プロデュース:OrgofA
劇場:演劇専用小劇場BLOCH
出演:
明逸人[ELEVEN NINES](一春)
飛世早哉香(火口詞葉)
STORY
「わたしを殺してください」「なぜ、死にたいんですか」殺風景な拘置所の面会室で男女は出会った。一人は面会人として。一人は死刑囚として。アクリル板が隔てる空間で、二人はお互いを探るように話し始める。男の思惑に気づいた女は、その目的と引き換えに「獄中結婚」を申し込む。それは女自身の願いも叶える提案。男は、動揺しつつも彼女に同意した。これは今より少し未来、死刑囚に、自らの執行日を決める「執行日選択権」が与えられた時代の話。
昨年11月に上演され、TGR札幌劇場祭2020大賞を受賞した作品。
OrgofAは詞葉役の飛世早哉香さんによる演劇ユニットだそうで、「おるごぶえー」と読むのだそう(由来はよく分からず)。
刈馬さん自身が演出し、無観客配信公演となった再演版と同じく、アクリル板を挟んで一(にのまえ)春と火口詞葉が向かい合うのだけど、こちらは下手が詞葉で上手が一春。これだけでも印象が異なってくる。
キャスト2人は初めて見る役者さんだったけど、飛世さんはやつれた感じが死刑囚らしさを醸し出し、明さんは内野聖陽さんに村上信五さんを混ぜた感じ。笑(左頬にほくろもあるし)
刈馬版はどちらかと言うと、詞葉が浮世離れしていて一春とのやりとりも主導権を握っている感じだったけど、今回は対等な立場に感じられた。
また、全体的に有観客とは思えないほど静謐な空気感の中で物語が展開していくが、戯曲は同じはずなのに刈馬版より20分も長いのが驚き。間合いの問題?
配信時間1時間22分。