AUBADE HALL Produce タニノクロウ×オール富山 2nd『笑顔の砦 '20帰郷』 | 新・法水堂

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AUBADE HALL Produce

タニノクロウ×オール富山 2nd stage

『笑顔の砦 ’20帰郷』

 
 
2020年12月2日(水)~6日(日)
オーバード・ホール舞台上特設シアター
 
作・演出:タニノクロウ
美術:稲田美智子  照明:渡部良一、渡部佳子
音響:曽根朗  演出助手:広田郁世、宇野津達也
舞台技術:北野靖彦  舞台監督:畑崎広和
美術指導・舞台監督補:角井浩
美術製作:「笑顔の砦 ’20 帰郷」美術スタッフ(池田育代・内山勇・大西里佳・大辻典子・岡田晃範・笠原美穂子・斎藤靖葉・坂本好信・嶋倉由佳・税光華、関口彩・谷井政夫・中村祐美子・橋場渚・林 優佳・針山真素美・美谷真希・宮本浩彦・結城まゆみ・米田美月)
制作:長澤慎治  プロデューサー:福岡美奈子
芸術監督:須藤晃
 
出演:
緒方晋[特別出演](漁師・蘆田剛史、大阪出身)
山﨑広介(漁師・沖本良太、北海道出身)
谷屋桃威(漁師・安田健二、名古屋出身)
中尾槙一(学生・田中優希、埼玉出身)
坂井宏彰(元会社員・藤田勉)
和田彩花(勉の娘・藤田さくら)
森良子(勉の母・藤田瀧子)
仲悟志(漁業組合長・大下)
柿本弘一(漁師仲間・隆二)
石川雄士(隣人の外国人)
 
STORY
漁師になって30年。大阪から富山の漁港町に流れ着いた第八海邦丸の船長・蘆田剛史は、同じアパートに住む漁師仲間の沖本良太や佐藤健二と食べて飲んで笑いの絶えない日々を送っていた。そこへ埼玉から大学生の田中優希が1ヶ月のバイトにやってくる。一方、隣の部屋に引っ越してきた藤田勉はバツイチ、無職。仕事を探しながら、娘のさくらと認知症を患った母・瀧子の世話に明け暮れる。まるで違う二つの部屋、二つの時間。しかし、次第に影響し合い、何気ない日常は変化していく。

『ダークマスター2019 TOYAMA』に続くタニノクロウ×オール富山第2弾を配信にて。
 
庭劇団ペニノによる『笑顔の砦』は2019年KAATで上演された「RE-CREATION」版を観ているが、その時の主演・緒方晋さんのみ特別出演として続投。他は山﨑広介さん以外は富山県出身者が出演(ちなみにさくや役の和田彩花さんは元アンジェルムの方に非ず)。
舞台となる漁港町もタニノクロウさんの出身地である富山県に変更(「'20帰郷」というサブタイトルは案の定、『北の国から』のパロディとの由)。古びたアパートの二部屋が左右に並んでいるのは変わらないが、その隣にも部屋があり、登場人物の設定なども色々と改訂がなされている。
キャストは「RE-CREATION」版と比べても遜色なく、舞台美術も公募されたスタッフが4ヶ月がかりで作ったそうで、市民劇というレベルを超えた作品に仕上がっていた。
 
上演時間1時間52分。