『レディ・トゥ・レディ』(藤澤浩和監督) | 新・法水堂

新・法水堂

演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

『レディ・トゥ・レディ』

 

 

2020年日本映画 90分

脚本・監督:藤澤浩和

エグゼクティブプロデューサー:磯田貴彦

プロデューサー:佐藤圭一朗

アソシエイトプロデューサー:中畔弘敬

ダンス監修:堀口史朗、桜田まゆ

音楽:井上泰久、古屋沙樹

撮影:伊藤麻樹 照明:尾下栄治

装飾:山田好男 録音:木原広滋

整音:紫藤佑弥

スーパーヴァイジング・サウンド・エディター:勝本道哲

スタイリスト:岩堀若菜 ヘアメイク:小出みさ

キャスティング:下鳥真沙 助監督:塚田芽来

 

出演:

大塚千弘(鈴木真子)

内田慈(城島一華)

木下ほうか(コーチ・木村克己(ディアーかつみ))

新納慎也(プロデューサー・須永)

清水葉月(ディレクター・向井)

朝見心(同級生・永山美結)

生田智子(木村の生徒)

オカモトジョージ(同・吉富)

福田温子(同・瀬尾恵子)

山中敦史(初心者の生徒)

サトウトモユキ(真子の夫)

本間叶愛(真子の娘・鈴木悠希)

羽鳥翔太(美結の個人コーチ・宮台)

清水伸(実行委員)

九十九一(実行委員長)

尾上寛之(オーディション面接官・脚本家)、仁科貴(同・監督)、前田耕陽(ダンス競技会の観客)、中山雅史、木本武宏[TKO](体育館職員)、木下隆行[TKO](ダンス競技会スタッフ)、未知やすえ[友情出演](同窓会幹事)、トミーズ雅[友情出演](スーパーマーケットの店長)、武野汐那(中学時代の真子)、渡辺優奈(中学時代の一華)、枝元萌(真子のパート仲間)、内山由香莉(同)、真下玲奈、西山宏幸、水石亜飛夢(若手俳優・松本)、君沢ユウキ(美結のパートナー・流川)、海老瀬はな(真子と一華の同級生)、中村まゆみ(同)、田代絵麻(同)、石原理衣(同)、永田彬、川島潤哉(オーディション相手役)、永井ちひろ(貸衣裳チャコット店員)、水野悠希、西原やすあき、渡邉みな、井上雄太、上田実規朗、小出薫、立花まほ(番組レポーター)、古賀勇希、甘能千晴、村松和輝、木全俊太、聖あきの、ソンア、砂田寛人、佐藤一輝、石田ミヲ、夏目志乃、宮﨑昂彦、野沢うた、宮内杏子、三木万侑加、清成咲月、西森楓花、金枝久美子、三浦麻理恵、岩見美映、秋田ようこ、松崎生美、大塚由祈子、浜辺マル子、神森仁斗、白木孝宜、二階堂新太郎、岡野淳一、山崎誠貴、滝田光、濵田瞳、角田和隆、綾部リサ、佐野佑子、櫻井秀輝、石井千晴、竹内真菜、杉山央樹、田村令、阿蘇早苗、鈴木武、ほのら

[ダンサーのみなさま]堀口史朗、桜田まゆ、新田アキ、佐倉奈雄斗、高辻なつみ、小林恒路(スタンダードダンサー)、赤沼美帆(同)、増田大介(ラテンダンサー)、塚田真美(同)、染谷修平、江口藍、立石ケント、稲葉寿里、山本孝、荒井三重子、山本章平、頼実幸絵、塩野龍弥、松野葵、新井洸樹、三木すみれ、佐藤和亀、工藤周子、平野将貴、新谷優子、渡辺和代、高柳克久、森楓、大久保忠尚、南木雅子、吉岡稔、海老名美由紀、今宮拓也、今宮加奈美、高杉耕一、高杉綾子、春風亭愛橋[箭内広光]、吉村実花子、大和正彦、太田弘子、金子健太郎、勝元一美、西村拓一、渡辺由紀子、永沼智行、永沼邦子、井上隆之、竹岡千尋、渡辺順也、渡辺香、玉川博、玉川真佐子、河野周、横瀬理恵、用貝良一、益子恵、嶋村嘉高、加藤秀仁、荒井哲也、古指輝次、坂本千穂、須藤浩一、須藤喜美子、立石靖男、河合ちなみ、落合千代子、大野稔、日々敬一、猪野辰雄、角谷清子、原和枝、角田ヒサ子、高田佳代、田母神まどか、奥野千代子、政井裕子、小久保敦子、久保田和子、大和田幸子、田島栄子、中村香世子、坂本はる子、大菅房子、原山信子、小島春江、浜田芳枝

 
STORY
生活に追われる主婦・鈴木真子と、売れない独身女優・城島一華。 かつて中学時代に競技ダンスで脚光を浴びた二人だが、今は互いに人生の崖っぷち。そんな二人が同窓会で再会するもクラスメートの手前で切った大見栄がきっかけで競技ダンスカップルを組む事に。初めて家庭のためではない自分のために時間を生きる事になった真子と、傷だらけの女優生命を懸けた一華の壮絶な練習の日々が始まった。 かつてのコーチ・木村に師事しつつも簡単には取り戻せない肉体のキレ。 しかしパートナーとの衝突、肉体との対話は確実に二人の人生を変えていく。そして迎える競技ダンス大会。女性カップルの話題と共に二人の演技は大会を席巻する。しかし、女性ペアの是非を問う議論がおこり、大問題に!一方、真子には家庭の、一華には仕事の危機が迫る。果たして二人のダンスは、性差、常識を破り、世界を変える事ができるのかー!?【公式サイトより】

藤澤浩和監督長篇デビュー作。
 
大塚千弘さんと内田慈さんがW主演という私のための映画かというような組み合わせ(清水葉月さんもお気に入り)。この2人がペアを組み、本格的な社交ダンスを披露するのだからそれだけでもう満足。笑
大塚千弘さんがパート先のスーパーマーケットで踊るシーンが可愛くてもう。
 
真子と一華の友情は昨今流行りのシスターフッド映画としても楽しめるが、中でもペアを組んだ理由を聞かれて、それぞれが「理由なんてない」と答えるあたりが最高。
何だかんだ言いながらもお互いを信頼しあっていることが表情からも伝わってくる。
また、本作はルールで測れないからと言って意味がないなんてことはないということをテーマとして持っていて、社交ダンスを通して社会全般で“常識”とされている男女の役割に対しても異を唱える。
プロットの甘さやステレオタイプなキャラクター(特に新納さん扮するプロデューサー)が惜しまれるところではあるが、全体的には好感の持てる作品となっていた。