シス・カンパニー公演『あなたの目』 | 新・法水堂

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シス・カンパニー公演

『あなたの目』

THE PUBLIC EYE

 

 

2020年9月22日(火・祝)~10月1日(木)

新国立劇場小劇場

 

作:ピーター・シェーファー  上演台本・演出:寺十吾

美術:堀尾幸男  照明:北澤真  照明監修:服部基

音楽:坂本弘道  音響:岩野直人  衣裳:髙木阿友子  ヘアメイク:佐藤裕子

舞台監督:瀧原寿子  プロデューサー:北村明子

 

アドバイザー:大西一郎  演出助手:稲葉賀恵  美術助手:宇戸佐耶香

照明操作:北澤真、田中弘子  音響操作:堤裕吏衣

現場ヘアメイク:横田聡子

舞台部:正岡啓明、久保勲生、岡田三枝子、櫻井典子

台本協力:肥田光久  音楽協力:向島ゆり子(vin.via)

宣伝美術:平田好  イラストレーション:伊波二郎

 

出演:

小林聡美(ベリンダ・シドリー)

八嶋智人(ジュリアン・クリストフォルー)

野間口徹(チャールズ・シドリー)

 

STORY

ロンドンの閑静な地区に立派な会計事務所を構えるチャールズ。絵に描いたような中産階級出身のお堅い彼のもとに、ちょっと風変わりな男が訪ねてきた。いぶかしがるチャールズに、回りくどく訪問の目的を話し出すこの男ジュリアンは、実は探偵。しかも、チャールズ当人が、自由奔放な妻ベリンダの素行を疑い、昼間の尾行調査を依頼した探偵事務所の調査員だったのだ。ここ1か月間のベリンダの行動調査の結果を、これまた回りくどく説明するジュリアンに苛立つチャールズ。ジュリアンによれば、ベリンダは不貞こそ働いていないが、毎日あてもなく、ロンドンの街を歩き回っていて、行く先々で、静かに微笑みを交わし合う男の存在があるという…。そこに突然、ベリンダが会計事務所に現れた!そして、つい数週間前から、言葉も交わしたこともないある男との出会いによって「生き返る」ような思いをすることができたと話し始めた…。夫婦の関係に第三者が現れたことで明らかになる人間関係の真実とは?【公式サイトより】


『わたしの耳』に続くピーター・シェーファーさんによる3人芝居。

ピーター・シェーファーさん自身が脚本を手がけ、『フォロー・ミー』というタイトルのもとミア・ファローさん主演で映画化もされている。

 

舞台はチャールズの会計事務所。

下手にソファ。中央に白い壁があり、奥に出入口がある設定。

壁の横に机と椅子。更に上手に脚立。

全体的には『わたしの耳』に合わせた雰囲気。

 

原題はThe Public Eyeだが、八嶋智人さん扮するジュリアンはPrivate Eye(私立探偵)。パーキンズの後釜として、チャールズの妻・ベリンダの素行調査を行ったとのことで、その報告にやってくる。

 

前半は八嶋智人さんが場を温め、チャールズとベリンダの夫婦関係をかき回す。こういう摑みどころのない人物を演じさせたらやはりうまい。

小林聡美さんは初日ということもあってか、台詞をトチったりタイミングが合わなかったりでやや精彩を欠いた。

 

上演時間約1時間35分。