未来演劇部『ドレミの歌~女子校版~』 | 新・法水堂

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未来演劇部

『ドレミの歌~女子校版~』
 
2020年6月23日(火)~28日(日)
Theater新宿スターフィールド
 
作・演出:平塚直隆
エグゼクティブプロデューサー:嶋田豪 
製作:㈱アイエス・フィールド

出演:
秋葉七海(堂上マリコ)
紗也歌(蓮華)
國嶌りょう(水野)
森亜沙奈(不破ユキコ)
クラウディア花怜(反町菜々子)
倉沢しえり(城田)
高尾美有(欄橋) 
元松あかね(川口先生)
?(男子生徒)
 
STORY
私立聖ノストラダムス高校。2年前、男子高から男女共学になったが、なぜか生徒は女子ばかり。2年生の堂上、蓮華、反町の3人は、高い壁の向こうに男子がいるのではと妄想しながら、残り半分しかない高校生活に焦りを感じ始めていた。風紀委員の水野により理不尽にも学校から出ることができなくなった3人は、男子を見かけたという川口先生や納品業者の欄橋とともに学校を歩き回る。途中、転校生の不破は歌がうまければ男子にモテると言って合唱部の結成を持ちかける。トイレ掃除に精を出す城田も巻き込んで、オッフェンバック作曲「天国と地獄」を歌いながら更に学校を歩き回る一同はやがて屋上にたどり着く。

2月に旗揚げ公演を行った未来演劇部による第2弾。
第1弾は2チームに分かれて女子校版を上演したのに対し、今回は男子校版と女子校版を同時上演。最初は男子校版も観ようかなと思っていたのだけど、平塚さんのツイートを読んで女子校版だけにした次第。笑
 
ちなみに私は10年前のオイスターズによるオリジナル版(男子校版)初演を観ているが、女子校版は初めて。でも不破が「人生いろいろ」や「ドラえもん」の歌詞における勘違いを解説するくだりは特に鮮明に覚えていて、七ツ寺共同スタジオの風景が蘇ってきた。笑
内容自体は大きくは変わってない(オリジナルでは3年生だったのが今回は2年生に)が、昨今の情勢を踏まえ、キャストは最初はマスク姿で登場し、途中でフェイスシールドを装着。また、水野が最初は防護服を着てアルコール消毒をしたりもする。
 
基本的にはバカバカしいお話ではあるのだけど、終盤、ドレミ…を頭文字に持つ面々が集まっての合唱(と言っていいのかどうか)「天国と地獄」は狂騒的で圧倒された。とりわけ水野役の國嶌りょうさんの表情が鬼気迫るものがあった。
主演の秋葉七海さんもよかったし(カーテンコールのちょっとテンパり具合もよき)、今後の演劇部の活動にも注目していきたい。
 
上演時間約90分。