別冊「根本宗子」第7号
『墓場、女子高生』
2019年10月9日(水)~22日(火・祝)
ザ・スズナリ
脚本:福原充則 演出:根本宗子
振付:riko 美術・衣裳:山本貴愛 照明:伊藤孝(ART CORE)
音響:高橋真衣 演出助手:田原愛美(虚構の劇団)
舞台監督:竹井祐樹(StageDoctor Co.Ltd.)、浦本佳亮
劇中音楽:小春(チャラン・ポ・ランタン)
歌唱指導協力:益田トッポ ヘアメイク協力:二宮ミハル
衣裳スーパーバイザー:藤林さくら
衣裳製作:杉山浩美、井口茉実、笹木明日香、新町美保
照明操作:川村孝志 演出部:中嶋愛
小道具製作:澤田万里子 大道具:C-COM 運搬:マイド
宣伝イラスト:愛☆まどんな デザイン:浜崎正隆(浜デ)
制作:寺本真美(ヴィレッヂ)、会沢ナオト 企画:根本宗子
出演:
根本宗子(合唱部・日野陽子)
安川まり(同・チョロ)
小野川晶(同・メンコ)
近藤笑菜(同・ナカジ)
山中志歩(同・ジモ(藤本))
椙山さと美(同・ビンゼ(吉田ゆきこ))
藤松祥子(オカルト部(元合唱部)・西川)
尾崎桃子(オカルト部部長・武田)
小沢道成(サラリーマン・高田)
もりももこ(教師・納見)
ゆっきゅん(幽霊・真壁)
川本成(妖怪・山彦)
天野真希(想い)
STORY
とある高校の裏手にある墓場。ここは合唱部に所属するチョロ、メンコ、ナカジ、ジモ、ビンゼらの溜り場となり、担任教師の能見から目をつけられていた。そんな彼女たちを見つめる日野陽子は数ヶ月前に自殺した幽霊。日野は幽霊の真壁や妖怪の山彦らとともに自分が幽霊になった意味を考える。元合唱部でオカルト部に入った西川は部長の武田とともに日野を生き返らせようと暗躍。弁当を食べるために墓場を利用していた営業マン・高田を巻き込んでの騒動へと発展していく。
劇団10周年企画のひとつとして、根本さん自身が過去に出演したことがある『墓場、女子高生』を上演。他人の戯曲を演出するのは初めてだとか。
私自身、上述のベッド&メイキングスでの上演を観たことがきっかけで根本宗子さんや山田由梨さんに興味を持ち、その後、上京したこともあって月刊「根本宗子」や贅沢貧乏の公演を観るようになったので思い出深い作品。
今回は根本さんが主演し、周りも過去に根本作品に出たことがある人ばかりを取り揃え、まさにやりたいことをやったという感じ。
また、合唱部ということでいくつか歌う場面もあるのだけど、ベッド&メイキングス版に比べてかなり本格的な仕上がり。根本さんもしっかり歌い上げ、拍手したくなったほど。笑
新機軸としては、天野真希さん扮する“想い”。
これは本来の戯曲にはない役で台詞はなく、いわば日野の分身的存在として、踊るようにして舞台に存在する。
ただ、それだけで終わっている感は否めず、どうせならもっと本筋に絡めて欲しかった。
上演時間約2時間3分。