紅麹とは | きっしーのブログ

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 紅麹は英語ではred yeast rice(赤酵母米)というらしい。サプリメントは存在する。コレステロールを下げる効果があるのだとか。

 これは赤カビ(モナスカス)で食品に利用される。カニかまの着色料や沖縄の豆腐ように使われるが、カニかまの場合は自然由来の色素として、必要最小限に使われる。豆腐ようは、豆腐である大豆や泡盛を食するわけだが、製造過程で発酵させるのに使われる。赤カビを培養しているわけではない。

 腎臓に障害が出て、死者が出たり入院したりしている。想定していなかった成分として名前が上がっているのが、プベルル酸、これは青カビに含まれる成分だが、一般的なカビ毒は含まれてはいないとか。プベルル酸で腎臓障害が起きるわけではない。腎臓の障害とは、腎臓は老廃物を尿として排出し、必要な栄養素などは体に保持する役割をする。腎臓が働かないと、身体維持に必要な成分まで体外に排出されて、その状態が長期間続くと体に不調をきたす。

 青カビ(ペニシリウム)は食べて大丈夫なものとだめなものがあるが、ブルーチーズに毒性がないのはチーズの成分で毒素が分解されているから。青カビをペニシリンとして使った場合、単細胞生物の細胞壁の生成を阻害して生存できなくする。手をアルコール消毒した場合、アルコールが単細胞生物の細胞壁を溶かすから消毒できるのだが、体の中はそうは行かないのでペニシリンを注射すると体内の単細胞生物は細胞壁が生成できなくなって生存できなくする。これを抗生物質というわけだ。多細胞生物には細胞壁がなく、細胞膜しかないから、ペニシリンの影響がない。

 コレステロールとは何かというと、脂質の一種で、現代人はおそらく昔の人より多く脂質をとっているから脂質過多というかコレステロール過多になりやすい。植物性のものを煮炊きしたり炭で焼くのに油はなくていいが、今は肉や魚をフライパンで焼くようなことをよくするようになっている。しかしコレステロールは人が生きるのに必要不可欠で、体の細胞膜を生成する材料で、細胞膜は脂質でできている。細胞膜の役割は何かというと、細胞をほかの細胞と分けているのだが、物質の出入りをコントロールしている。不要なものを細胞外に排出し、必要な栄養素などは保持する。つまり腎臓というのは、体全体から見て細胞膜のような役割をしている。

 そうすると、青カビが単細胞生物の細胞壁に影響するように、赤カビは多細胞生物が細胞膜をつくるための脂質を減らすという機能があるわけだ。コレステロールを減らすということは人が生きるのに必要不可欠である脂質に作用している。まあ仮説だけど。

 どんなものでもサプリメントにできるのだろうけど、よく見極めたほうがいいんだろう。