最近、Xでもインスタでも、人生の教訓的なアドバイスを見かけます。
そして、その特徴なのが、全く真逆なことを言っているアカウントが存在することです。
学歴は大事かそうじゃないか
良く見るのが、社会に出てから、学歴がどうとか言うやつ。
「学歴は有った方が良い」とする意見と「学歴など一旦社会に出れば関係無い」という、両極端なアドバイスが、どちらも溢れています。
筆者が知る正解は・・・
平成までであれば、大手の採用に限って言えば、新卒も中途採用も、学歴が大きな比率を占めていました。
とにかく、良い大学出てなけりゃ、良い待遇を受けられる大手には入れなかった。
しかし、現在はそうでも無く、特に技術職で言うと、実際にどんなことが出来るかが、実績として残せて見せることが出来るようになった結果、学歴は必要無くなりました。
実際に筆者も、大学中退の初老ですが、大手からのオファーは、たまに有ります。
また、いわゆるJTCと呼ばれる日本の大手メーカーの総合職は、依然、学歴が物を言います。
しかし、滅びゆくJTCで、従業員の削減を行いながら上を目指すのも、むなしい人生であります。
また、商社の総合職も、依然として学歴偏重に成っていることでしょう。
だから文系ほど学歴が必要だと思いますが、そもそも文系の学部が、欧米同様に日本でも廃止され始めています。
さらには、繁盛する飲食業やアパレルでは、特に経営者は全く学歴は関係無い。アイディア次第です。
もう、学歴に頼れる時代は終わりです。
それこそ、AI研究で博士号でも取らない限り。
受験勉強してる暇が有るなら、AIやフィンテックの勉強したほうが、よっぽど食いっぱぐれません。
お金は大事かそうじゃないか
これも良く話題には挙げられています。
これに関しては、価値観が全てだと思います。
実際にデータとして出ているのが、年収に応じた幸福度です。
年収が低いほど幸福度は低く、年収が上がるほど幸福度も上がりますが、あらゆるデータで年収600万円で頭打ちに成ります。
つまり統計としては、飛びぬけて高い収入が有っても、幸福感は得られないのが分かります。
それは何故かと言いますと、人間の幸福感は、お金では買えないもの、例えば、経験や人間関係に寄るからです。
そして、年収の中央値は300万円ですが、その年収の人が皆苦しみ、精神を病んだりしているかというと、決してそんなことは有りません。
多くの人がそれなりの人生を歩んでいます。
お金はある程度は有ったほうが良いが、ほどほどで良いんです。
そうでなければ、この格差社会でほとんどの人が不幸だと成ってしまいます。
一戸建てが正解かそうじゃないか
多くのアカウントが勧めるのが、一戸建てです。
その理由を見ると、支払いの総額と資産形成を理由にしています。
FP(ファイナンシャルプランナー)が必ずするアドバイスでも、預金、不動産、投資の3つにバランス良く資産を分散しろと言います。
しかし、これって本当なのでしょうか?
筆者は、日本の一戸建ての資産価値に疑問が有ります。
と言いますのも、日本の住宅の寿命って、世界的に見ても短いのです。
イギリスは平均110年、日本は22年です。
理由は、日本の住宅は木造建築だからです。
新築でも、90%以上が木造です。
つまり日本の一戸建てって、22年ほどで資産価値が0に成るのです。
800万~1000万円をドブに捨てることに成ります。
資産とは言い難いと思います。
また、筆者は日本の宅地にも魅力を感じません。
都市部でサラリーマンが買える宅地の面積には限りが有りますし、いわゆる分譲地が多く、狭い家が密集することに成ります。
まるで横に広がった集合住宅です。
土地を売るにしても、買い手が付かなければ資産は0です。
固定資産税だけが出て行きます。
一方賃貸は、高層のコンクリート製を選びやすいです。
免震構造も多い。一戸建てで免震構造にすると、500万ほどかかります。
眺めも良いし、多少の出費は有りますが、数年ごとに引っ越せば、常に新築に住めます。
何より、固定費がかからない。
例えば、給湯器の寿命は10年ほどと言われています。
一戸建てなら、それを自腹で払わなければいけませんが、賃貸なら大家が負担してくれます。
ド田舎ならいざ知らず、都市部に住み続けるのならば、賃貸住宅のほうが良いかもしれません。
一番分かりやすい例としては、不動産投資家は皆、賃貸に住んでいます。
自分が所有する物件に住んでいる投資家を見たことが有りません。
結婚はコスパが悪いかそうじゃないか
これに関してはアドバイスというよりも、一方的にそう主張するアカウントが多いといった感じです。
一定以上の収入が有って、一定以上の見た目の人は、そのほとんどが20代で結婚していています。
最近も、コスパのせいかどうかは分かりませんが、50代になっても結婚してなかった元アイドルが性被害事件を起こしましたね。
要するに、一定以上の条件を満たしている真っ当な人は、そのほとんどが結婚をします。
この事実から言えるのは、結婚はコスパで判断してするものでは無いということです。
では何故こんな意見がSNSで散見されるのでしょうか?
それは、世界的な傾向で、コンテンツに課金している人が多いからです。
いわゆる「推し活」です。
もう男女問わず、恋愛そっちのけで、K-POPアイドルなどに夢中に成っています。
だから世界中で婚姻数が減り、少子化に成っています。
推し活に夢中な人にとっては、デート代にお金を使うのは、もったいないことなのです。
そんな人にとっては、結婚などもってのほかなわけです。
こういう現状を踏まえて、オタク同士の婚活などが進んでいます。
筆者が考える、どっちか問題の解答でしたが、読んでくださった方々の人生の一助に成ればと思います。