筆者は地方在住で、出身地の田舎の小さな町から1時間ほどの地方都市に居ます。
人口が30万人を超える、そこそこな規模の町で、都心までは電車で1時間半。
典型的な「トカイナカ」で、住むには非常に良い環境だと思っています。
しかし現実には、毎年人口が減少し、若者が都会に出て行き、徐々にですが衰退しています。
では何故若者たちは、皆都会に出て行ってしまうのでしょうか。
進学先が無い
現在の大学進学率は60%ほどで、多くの若者が大学に入学します。
筆者の住む地方都市にも大学はいくつか有ります。
しかし、そのすべてが私立大学で、進学費用は高額です。
しかも全て単科大学で、専攻出来る科目は限られます。
筆者も専攻したい科目が有る国立大が近くに無く、県外に進学しました。
地元に戻ったのも積極的な理由では無く、過去のブログで触れていますが、就職氷河期で、地元の伝手を頼らざるを得なかったからです。
だから進学で地元を離れざるを得ない人の気持ちは良く分かります。
就職先が無い
それなりの大学を出れば、待遇の良い大手企業に入れます。
大手企業は全て全国各地、世界各国に拠点が有り、本人の意向も有る程度は聞き入れられますが、ほとんどの場合、勤務地は選べません。
というわけで、それなりの大学に進学し、それなりの企業に入った地方出身者は、そのほとんどが自動的に地元を離れることに成ります。
しかし、それは地方の若者の中のほんの一部で、大学を出ても地方によくある中小企業に就職するか、高卒で就職する人が多いのが現状です。
だから、多くの若者が地元に戻るか残るかを選択することも出来るはずです。
しかし実際にそうする若者が少ないことが、若者の都会への流出につながっています。
その理由で大きな割合を持つのが、就職先が無いことです。
もちろん、募集は多く有ります。
しかし、待遇が悪かったり、希望する職種が無いことが主な原因です。
特に文系出身の女性には厳しいものが有ります。
ある地方出身の女性のインタビューを見ました。
地元企業にOG訪問したところ、そのOGは海外留学の経験が有り、語学も堪能なのにもかかわらず、希望する営業職では無く、事務職をやらされて、不満を持っているということでした。
この例を見れば分かる通り、地方の経営者は考えが古く、女性が、やりがいが有り活躍出来る仕事に就かせてもらえないのです。
上記の事は男性も同様で、経済学部を出て経理の仕事を希望する親類の男性は、結局地元では仕事が見つからず、東京の企業に就職しました。
地方の会社の多くが、経理処理を女性の事務員にさせるためです。
「営業職は男性、激務な代わりに給与が高く、女性にはさせられない」
「経理は間接業務、給与が高い男性にさせるわけにはいかない」
そんなところでしょう。
地方の経営者に望むこと
このように、女性も男性も、地方の中小企業では、希望する職種に就けないことが多いのです。
男女雇用機会均等法は有りますが、実際に採用する際に男女を振り分けてしまうことで、有名無実なものに成ってしまっています。
とにかく、地方の中小企業の経営者の方に言いたいのですが、このまま地方が衰退していけば、やがては御社も傾くと。
今の会社のやり方では無理だと言うのならば、ぜひとも冒頭のブログで書いた内容に、ご協力ください。
小規模農家をまとめ上げて土地を確保し、法人化とスマート農業の実現をお願いします。
おそらく、多くの若者の希望する職種を用意することが出来ます。
アクティビティの整備も、収益化が可能だと思います。
そして、社員もご自身も楽しめることでしょう。
筆者もすでに初めています。ぜひ。
