こんなブログを書きましたが、その予兆がすでに始まっています。
それが米の値上がりです。
値上がりの原因は暑さ
米の値段が日々過去最高値を更新しています。
原因は複数有りますが、直接のきっかけは、一昨年の夏の暑さです。
一昨年の夏の異常高温で、米が不作気味に成りました。
そのため、昨年の夏ころに米不足に陥り、記憶に新しいところですが、店頭から米が消えました。
それをきっかけに米の値上がりが始まり、現在までに1年前の倍にまで成っています。
備蓄米を放出するまでに成っていますが、それでも値段が下がらないのは、一部で買い占めが有ったからです。
その証拠に、メルカリなどのフリマで玄米が売られ始めています。
売り切れなかった中間業者が、フリマを利用し始めたのです。
だから中間業者を排除する必要が有ります。
しかし、買い占めが無かったとしても、今後も米の値段が下がることは有りません。
なぜなら、前出のブログの通り、今後も気温が上がり続けるからです。
毎年、異常高温に成ります。
米は今後も不作が続きます。
気温上昇が直撃する穀倉地帯
ここ100年間で、日本の平均気温は1.4℃上昇しました。
それに対し、世界平均では0.7℃の上昇です。
なぜ日本が世界平均の倍にも成っているのか?
それは観測地点が多いヨーロッパが、温暖化の影響を受けにくいからです。
日本とヨーロッパの緯度を比較すると分かります。
例えば、パリは日本で言うと稚内と同じくらいです。
パリがそんなに寒い印象って有りませんよね?
実際にパリは仙台あたりと気温は同じです。
なぜそうなっているかというと、海流の影響です。
ヨーロッパは北大西洋に流れ込む暖流のおかげで、北に位置するにもかかわらず、温暖なのです。
温暖化の影響で、海水温は気温ほどは上昇しません。
温暖化の原因は、大気内のCO2が太陽光を吸収することで起きていますから。
そして逆に温暖化の影響を大きく受けるのは、北米の内陸から西部、南米、アジアに成ります。
つまり、世界の一大穀倉地帯です。
やがて小麦もとれなくなる
現在までのところ、小麦は不作には成っていません。
小麦は元々暑さや乾燥にも強いからです。
しかしこれ以上温暖化が進めば、そのうち小麦にも影響が出てくるでしょう。
さらに追い打ちをかけるのが、北米大陸の地下水の枯渇です。
北米はほとんど雨が降らず、そのせいで湿度は常に20%くらいです。
それでも大量の穀物がとれるのは、豊富な地下水が有るからです。
しかし、その地下水が近々枯渇する見通しです。
北米の地下水は、氷河期時代に大量に積もった雪が融けて地下に貯まったものです。
雨が降らない以上、使う分だけ減っていきます。
もし完全に枯渇した場合、北米の穀倉地帯は壊滅です。
そうなれば小麦の値段も暴騰することでしょう。
雨も雪も降らなくなる
最近も記憶に新しいのが、ロスアンゼルスと大船渡の山火事です。
ロスアンゼルスは元々乾燥していて、毎年のように山火事が起きますが、ここまで大規模だったのは今まで無かったようです。
大船渡に至っては、国内では初の規模にも成りました。
その他、国内外で火事が多発しています。
原因は、世界的に降雨量が減っているからで、これも温暖化の影響です。
日本では梅雨と秋雨が太平洋側、降雪が日本海側の穀倉地帯を潤しています。
これも温暖化により減ると予想されますが、それが稲作にも影響を及ぼすでしょう。
暑さと水不足。米はますます取れなくなります。
今後、値が戻るとは思えません。
温暖化対策が急務です。