NHKラジオテキスト「まいにちハングル講座」では、毎月口絵で「季節を楽しむ韓国料理」をエッセイと共にご紹介しています。


3月号は화전(ファジョン)。
韓国では旧暦の3月3日を중삼절(重三節)、または삼짇날と言います。陰陽節では奇数が重なる日は陽の気があふれる吉日とされ、長く厳しい冬が終わり、春の訪れを告げる日として祝うのです。この日にはファジョンという餅菓子を作ります。


ちょうどつつじが咲き始める頃で、もち粉と上新粉を合わせた生地に、食べられるつつじなどの花を刺繍をするように飾って焼き上げるかわいらしい餅菓子です。

韓国ではファジョンには、春はつつじやすみれ、夏はバラ、秋は菊というように、중삼절(重三節)以外でも、季節ごとに食べられる花を飾って楽しみます。

今回はなつめを花の形に切って、アップリケのように飾りました。花が手に入らない時期には、こうしてなつめや松の実、かぼちゃの種などで楽しみます。

下の面はしっかり焼いて、花を飾ったほうは焦げないようにそっと白く焼き上げます。口に運ぶと、お餅のこうばしさともちもちとした食感、なつめの甘い香りが広がります。

朝鮮王朝時代には季節の花が咲く時期に合わせて、화전놀이(ファジョン遊び)というお花見が楽しまれていたようです。現代では毎年4月になると全国各地で진달래(つつじ)祭りが行われ、たくさんの人が集まりにぎわいます。

今年の春のお花見には、ファジョンを焼いてお祝いしてみませんか。


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週末は糠床作りが初めての友人を招いて、糠床レッスン。

糠床を仕込んだ後は、漬け込んだおいた鶏肉を焼いて軽いランチを。



鶏肉は表面はパリッと中はふっくらジューシー。香り良く、程よい塩味、燻製のような熟成感です。


鶏肉、紫玉ねぎ、セルバチコをパンにのせ
、砕いたパルミジャーノとポワブルロゼを散らしてオープンサンドに。


砂肝も糠漬けに。
噛むほどに味わい深い。


紫にんじんの糠漬けを添えて、糠漬けをとことん楽むプレート。


仕込んだ糠床を大切に抱えて帰った友人。
糠床は魔法の宝箱のよう。糠床に入れるだけで、どんな食材も香り良く、美味しくしてくれます。

楽しみながら、大切に育ててね。


「AERA with Baby」(朝日新聞出版)さんでの連載、「家族の養生スープ」も3年。
この連載では1つの鍋で煮たスープを離乳食用に取り分けた後、大人用に調味して、家族みんなで楽しむスープを紹介しています。


今月のスープは「ひらめとあさりチャウダー」です。
野菜は離乳食には欠かせない、じゃがいも、玉ねぎ、にんじん。じゃがいもはスープにとろみが付き食べやすくなり、ビタミンCが豊富で気を補って元気をくれる野菜です。にんじんは消化吸収を助け、カロテンが豊富、色味も良くなり、食べたい意欲を持たせます。玉ねぎは滋養に良く、火を通すと自然な甘味がつきます。日持ちするこれらの野菜があれば、離乳食作りが安心です。


私が離乳食を作っていた頃も、この野菜に助けられました。

毎号、スープに添えるエッセイを書きながら、もう十数年前、4人の子育てに奮闘して毎日慌ただしく過ごしていた頃を懐かしく思い出していました。

1人目の子の時には、何もかもはじめてで、わからないことばかり。泣き止まない時には、肌着に何かついているんじゃないかと、服を脱がせてみたこともありました。
周りのたくさんの方に支えていただきながら、4人を育てた経験と時間は何ものにも変えがたい私の誇りと宝ものです。

こうして育まれる家族の絆はとても強く、子供にとっても、パパママにとってもその後の人生を後押ししてくれるでしょう。