「AERA with Baby」(朝日新聞出版)さんでの連載、「家族の養生スープ」も3年。
この連載では1つの鍋で煮たスープを離乳食用に取り分けた後、大人用に調味して、家族みんなで楽しむスープを紹介しています。


今月のスープは「ひらめとあさりチャウダー」です。
野菜は離乳食には欠かせない、じゃがいも、玉ねぎ、にんじん。じゃがいもはスープにとろみが付き食べやすくなり、ビタミンCが豊富で気を補って元気をくれる野菜です。にんじんは消化吸収を助け、カロテンが豊富、色味も良くなり、食べたい意欲を持たせます。玉ねぎは滋養に良く、火を通すと自然な甘味がつきます。日持ちするこれらの野菜があれば、離乳食作りが安心です。


私が離乳食を作っていた頃も、この野菜に助けられました。

毎号、スープに添えるエッセイを書きながら、もう十数年前、4人の子育てに奮闘して毎日慌ただしく過ごしていた頃を懐かしく思い出していました。

1人目の子の時には、何もかもはじめてで、わからないことばかり。泣き止まない時には、肌着に何かついているんじゃないかと、服を脱がせてみたこともありました。
周りのたくさんの方に支えていただきながら、4人を育てた経験と時間は何ものにも変えがたい私の誇りと宝ものです。

こうして育まれる家族の絆はとても強く、子供にとっても、パパママにとってもその後の人生を後押ししてくれるでしょう。