大河ドラマ/光る君へ(2024)清・少納言 降臨! | 心を湛(しずか)にゆるがせて

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NHK大河ドラマ『光る君へ』

脚本/大石静

音楽/冬野ユミ

語り/伊東敏恵

演出/中島由貴×佐々木善春×黛りんたろう×中泉慧

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お久しぶりの『光る君へ』です。

「乱」とか「変」とか起きないと筆が進まない質なのをご容赦ください。

待ってんですけどねえ、「長徳の変」まで今少しかかりそうですねえ…。

そんなこんなしてる間にまひろと三郎は別れるわ(想定内)

三郎が結婚するわ、然も源氏の姫二人と(史実)

道隆んとこの息子・伊周(三浦翔平)が調子に乗るわ(史実だけど盛ってる!)

どんどんどんどん物語は進んで行きます。

 

面白かったのは、ロバートの君(藤原実資)とまひろの縁談とか

三郎の第二夫人・明子女王(瀧内公美)が兼家パパ上(段田安則)を呪詛とか

アレンジもどんどんどんどん盛ってますねえ。

まひろが自室で広げる巻物?書物?に「長恨歌」など有って良い小道具。

『源氏物語』に影響を与えたらしいですから。

まひろと藤原彰子(三郎と倫子の娘、4歳くらい)のファーストコンタクトなど

前振りもどんどんどんどん登場しましたね。

 

そうこうしてると藤原定子(高畑充希)がチビっ子一条天皇(柊木陽太)に入内し

大きくなった一条天皇(塩野瑛久)の中宮に(無理やり)成って

おお!これは来るぞ~♪とワクワクしてたら「清・少納言」降臨\(^o^)/

出仕したと思ったら早速「香炉峰の雪」がアレンジ再現されました。

あのやり取りは『枕草子』にしっかりと書き記されています。

はんにゃの君(藤原斉信)もキャッキャッ騒いでましたね。

 

まひろの石山寺(滋賀県大津市)詣では紀行で紹介された通り。

帰って来たら都で疫病が蔓延し、まひろと三郎再会!

からの「殿の心には誰かがいるわ!おーほっほっほっほっほ!」

と高笑いする倫子様に私はビビったのでした。

 

 

 

さて今回の和歌は、そろそろ男性歌人も登場させたい所に

清・少納言 降臨記念で彼女に縁の有る二人をご紹介。

 

 

清原深養父(きよはらのふかやぶ)の歌より(小倉百人一首53番)

 

なつのよは まだよひながら あけぬるを

くものいづくに つきやどるらむ

 

【風森語訳】

夏の夜はまだ宵だと思ってる中に明けちゃった

雲のどの辺に月が隠れてるのかなあ♪

 

清・少納言の曾祖父 深養父(中古三十六歌仙の一人らしい)の歌です。

紀貫之とも親しかったのだとか。

曽じいちゃん、文学的な詩人って感じですね。

 

続いては…

 

清原元輔(きよはらのもとすけ)の歌より(小倉百人一首42番)

 

ちぎりきな かたみにそでをしぼりつつ

すゑのまつやま なみこさじとは

 

【風森語訳】

約束したじゃん!お互いに涙を流して

末の松山を波が越すことが無い様に心変わりしないって!

 

清・少納言のパパ上元輔(三十六歌仙、第6話辺りに登場)の歌で

ハッキリ言って自分を振った女性への恨み節です。

「詞書」によると「ある男の為の代作」とあって

「いっやいやいや、自分の事じゃないっすよ!」って事らしいです(爆!)