2021(31)/2021/3/2観:WOWOW放送

『The Guernsey Literary and Potato Peel Pie Society

 ─ ガーンジー島の文学とジャガイモの皮のパイの会』

2018年  フランス×イギリス合作  124分

監督/マイク・ニューウェル

脚本/ケヴィン・フッド×ドン・ルース 他

原作/メアリー・アン・シェイファー×アニー・バロウズ

音楽/アレクサンドラ・ハーウッド

撮影/ザック・ニコルソン

編集/ポール・トシル

美術/ジェームズ・メリフィールド

衣装/シャーロット・ウォルター

【キャスト】

ジュリエット(作家、ロンドンの空襲で両親は他界)/リリー・ジェームズ

ドーシー(ガーンジー島の養豚農場主)/ミキール・ハースマン

マーク(アメリカ将校、ジュリエットの恋人)/グレン・パウエル

エリザベス(ガーンジー島の読書会創設者)/ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ

アイソラ(読書会メンバー)/キャサリン・パーキンソン

アメリア(読書会メンバー)/ペネロープ・ウィルトン

エベン(読書会メンバー)/トム・コートネイ

イーライ(エベンの孫)/キット・コナー

キット(エリザベスの娘)/フローレンス・キーン

ヘルマン(ドイツ人将校)/ニコロ・パセッティ

シャーロット(島の民宿)/ブロナー・ギャラガー

シドニー(編集者)/マシュー・グッド

【あらすじ】1946年、終戦の喜びに沸くロンドンに暮らす作家のジュリエットは、一冊の本をきっかけに「ガーンジー島の読書会」のメンバーであるドーシートと手紙を交わす。戦時中ドイツに占領されナチに怯えていた島の人々を支えていたのが、読書会と創設者であるエリザベスという女性の存在だった。会の成り立ちに魅了されたジュリエットは、読書会に関する記事を書こうとガーンジー島を訪ねるが、エリザベスはドイツ軍に逮捕されたまま帰国しておらず、ドーシーがエリザベスの幼い娘キットを育てていた。メンバーと交流するうちに、ジュリエットは彼らがある秘密を隠していることに気づく・・・。

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マイク・ニューウェル監督作品が好きなので興味を惹かれました。

最もポピュラーなのは『ハリポタ(炎のゴブレット)』

でも90年代の『フォー・ウェディング(1994年)』『狂っちゃいないぜ(1999年)』も大好き♪

長いタイトルの意味は、戦時中のガーンジー島ではドイツ軍に許可なく集まれなかったけれど、

仲良し島民が食事会を楽しんだ帰り、ドイツ兵に見つかってしまい「何の集まりか?」と問われ

咄嗟に答えた言葉がそのまま題名になっていました。

食料不足で「ジャガイモの皮のパイ」を作ったのは、メンバーのエベン老人。

 

新作ではないので少々ネタバレしますと、

何と言ってもヒロイン作家の恋人が最初から全然ピンと来なくて。

ガーンジー島にヒロインが旅立つ前に港で劇的なプロポーズ、

感激のヒロインは即答で「Yesドキドキ」なんて盛り上がりますけれど、

「彼じゃない!まだ始まったばかりやんか!おかしい!」

と、風森の野生の勘(なんじゃ?そりゃ)が告げるのでした。

 

始まり方も、手紙のやり取りのスタートの方がロマンティックだし、

ガーンジー島のドーシーの方が恋人より数段カッコイイのです(そこか!爆!)。

もう話半分行く前にヒロインの恋の行方が分かってしまいました(笑)。

戦争に関わる物語がベースでお気楽な恋物語ではありませぬ。念の為。

 

読書会メンバーのアイソラが若い女性らしく恋バナ大好きなのに、

自身に恋愛経験は無く、『嵐が丘』に憧れて

「私のヒースクリフはいつ現れるのかしら・・・」的にうっとりしてるのが可笑しく

ついつい「ヒースクリフみたいな男はやめときなはれ!」と突っ込んでしまいまスた(笑)。

読書に関する物語なので、こういう文学作品も登場します。

 

という風に少し緩めのカラーでしたので、

サスペンステイストは皆無、「秘密」という程すごい話が隠れてはいません。

島民の中でも、読書会メンバーを良く思っていない人もおり

思わせぶりな言い方をするのだけど、簡単に想像できるレベルです。

 

その点をちょっとだけばらすと、ドイツ兵だって良い人間はいた訳で

読書会メンバーは人柄を見て付き合ったりもした。

でもドイツ憎し!の島民もおり、感情のもつれが浮き彫りになります。

まだ1946年の話でありますし、ドイツ憎悪の感情は仕方ない気もして、

その部分で、良い人と嫌な人みたいな描写分けはシンプル過ぎでした。

悲しい事実も判明するけれど(戦時中には多い話です)、

それを乗り越えて幸せに向かうエンディングは良かったです。

 

ドラマ『ダウントン・アビー』でお馴染みの役者が複数出演しており

主演(リリー・ジェームズもその一人)しかチェックしてなかったので

小さな嬉しいサプライズでした。

(リリー・ジェームズは、ネトフリ配信『レベッカ』も観たい!)