映画/ミステリと言う勿れ(2023) | 心を湛(しずか)にゆるがせて

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2024/4/20観:DVD鑑賞

『ミステリと言う勿れ(ミステリというなかれ)』 2023年 日本映画 128分

フジテレビ開局65周年記念作

原作/田村由美

監督/松山博昭

脚本/相沢友子

音楽/Ken Arai

主題歌/King Gnu『硝子窓』

【出演】菅田将暉、松下洸平、町田啓太、原菜乃華、萩原利久、鈴木保奈美、滝藤賢一

でんでん、野間口徹、柴咲コウ、段田安則、角野卓造、松坂慶子、松嶋菜々子、永山瑛太他

【あらすじ】美術展のために広島を訪れた整(菅田将暉)は、犬童我路(永山瑛太)の知り合いと名乗る狩集汐路(原菜乃華)によって狩集家の遺産相続事件に巻き込まれてしまう。狩集家は代々死者を出すほどの遺産争いを繰り広げるいわく付きの名家。当主の孫4人(町田啓太、原菜乃華、萩原利久、柴咲コウ)が相続候補者として集められ、相続の資格を得る為に与えられた各自の蔵と「其々の蔵において在るべきものを在るべき所に過不足なくせよ」という課題に取り組む。それは汐路たちの親の死も関わる一族の恐ろしい真実が隠されていたのだった(MW.参照)。

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原作漫画ファンなのでドラマ版も観ていました。

映画版は原作の2~4巻に収録されており既読なのですが…

すっかり忘れて「知らない話なので未読巻のエピだな♪」

…と思い込んでたうっかりさんです(今更なのに城塚翡翠憑依!)。

 

熱心なファンの方々が「広島編」と呼ぶ映画版、

しっかりと横溝ワールド展開(遺産相続ってだけでも)

遺産相続の度に殺し合うとは一体どんなアブナイ家なんだ?

その曰くが語られるシーンは朗読劇(『鬼の集』)の態をとり

松本若菜(ナレのみの出演)による語りが素晴らしく

すっかり聴き惚れてしまいました。上手い!

何よりも再現シーンじゃなかったのが良かった。

とっっっても残虐な話なので。

 

この度のエピだけによらず『ミステリ~』では

しばしば子どもが受けるトラウマに言及する点が見受けられ

本作でも女子高生・汐路が子どもの頃の行動で父とそのきょうだいを

死に至らしめたかも知れないと苦悩する、そして犯人に責められる

そんな場面が有りました。また、女性差別に触れる点も登場します。

原作者自身が漫画全編で大切に扱いたいテーマかも知れません。

其々とても心に残りました。どの問題にも自然と寄り添う整くん。

拘りが強くて人との関りが苦手ながら根底に優しさがあり良いキャラ。

 

前述の通り、すっかり話を忘れたお陰で本当に楽しめまして

ミステリー物にありがちな「大物俳優が演じるキャラが怪しい!」

と、自己責ミスリードでずっと松坂慶子さんに注目してたのに…

未観の方の為に伏せます!(…って殆どバラしとる!爆!)

 

広い屋敷とか古い蔵とか座敷牢とか人形とか

とにかく定番ではあるものの小道具もいちいち素敵(?)で楽しめました♪