映画/セブン・シスターズ(2017) | 心を湛(しずか)にゆるがせて

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2022(109)2022/6/26観:TNCテレビ西日本放送

『What Happened to Monday ─ マンデーに何が起こったか』

2017年  イギリス×アメリカ×フランス×ベルギー合作  123分

監督/トミー・ウィルコラ

脚本/マックス・ボトキン×ケリー・ウィリアムソン

製作/ラファエラ・デ・ラウレンティス 他

音楽/クリスティアン・ヴィーベ

撮影/ホセ・ダビ・モンテーロ

編集/マルティン・シュトルツ

【キャスト】

セットマン七姉妹/ノオミ・ラパス×子供時代/クララ・リード

テレンス・セットマン(姉妹の祖父)/ウィレム・デフォー

ケイマン(野心的な生物学者)/グレン・クローズ

エイドリアン(警察官)/ワーマン・ケンザリ

ジョー(分配局追跡者)/クリスティアン・ルーベック

ゼーキア(同上)/キャシャー・クレア

ジェリー(マンデーの同僚)/ポール・スヴェーレ・ハーゲン

エディ(警備員)/トミワ・エデゥン

【あらすじ】21世紀半ば。地球は異常気象と人口過剰によって資源が減少し、戦争や難民問題が繰り返されたことによって主要国はみな滅び去り、ヨーロッパ連邦が新たな超大国として君臨していた。さらに遺伝子組み換え作物の影響による多生児の増加により保全生物学者ニコレット・ケイマンが提唱する理論に基づいた強制的な人口抑制が行われるようになっていた。それは2人目以降の子供が生まれた場合、児童分配局によって親から引き離され、枯渇した地球の資源が回復する日まで冷凍保存されるという一人っ子政策だった。そんな中、セットマン家で七つ子の姉妹が誕生した。母親は出産後死去。祖父テレンス・セットマンは七人の孫娘全員を生かす道を考え、各曜日の名前を付け其々が自分の名前の日だけ外出し、7人で1人の人格カレン(母の名)を演じさせて育てケイマン率いる児童分配局を欺いてきた。本来の個性はバラバラでありながら自宅の外では やり手の銀行員カレン・セットマンとして勤務。だがある夜、マンデーが帰宅しなかったことで姉妹の日常が狂い始めていく…。

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ノオミ・ラパスが一人七役こなすアクション映画というのに惹かれ観ました。

期待通りの見事なバトルシーンとシックスパックを惜しみなく披露。

一卵性七姉妹、コンサバな長女マンデー、ヒッピーなチューズデー、武闘派ウェンズデー、

気儘なサースデー、理系女子フライデー、派手好きのお調子者サタデー、

心優しく仲裁役サンデーと、其々個性もファッションの傾向も違うキャラ。

長女マンデーが姿を消した事から始まる文字通りのサバイバルの中

其々の特性を生かした抵抗のバトルが息もつかせぬ展開で面白いです。

 

ドラマ部分は、いつの時代にも通じる生まれた順の立場ゆえの葛藤、

我慢を半ば強いられて生きて来た長女と、ルールを気にしない妹達の違いなど

きちんと内面描写も有りで共感を呼びます。

四女サースデーは、祖父の言いつけに背き勝手に家を抜け出し

挙句スケボーで転んで 左手人差指先を欠損するという怪我を。

すると、七人で一人の人間でいなくてはいけないので

全員に同じ傷を作らねばならないという過酷な掟の中で生きている。

常に「皆の手本になりなさい」と諭される長女マンデーは可哀想。

そして、自分の所為で姉妹達に傷を負わせたサースデーはそこから学び

どんな状況でも全員助かる方法を模索して奮闘するのです。

この怪我が後のバトルに生かされ面白い脚本です。

 

彼女らが闘う相手、グレン・クローズ博士が良い仕事をします。

博士が提唱する児童分配法、2人目以降の子ども達を収容し

食糧問題が解決するまで冷凍保存しておくというものですが

実は……冷凍じゃなく焼却処分していたのです!!!

その事実を隠して野望に突き進む恐~い女を安定の好演。

 

恐ろしい敵に立ち向かう姉妹達、残念だけど命を落とす者も…。

誰が死闘を生き抜き未来を得るか…これはネタバレしませんので

是非是非 本編でお楽しみいただきたい。損はしません(笑)。