2022(108)2022/6/27観:フジテレビ放送
『今夜、ロマンス劇場で』 2018年 日本映画 109分
監督/武内英樹
脚本/宇山佳佑
製作/稲葉直人
音楽/住友紀人
主題歌/シェネル「奇跡」
撮影/山本英夫
編集/松尾浩
美術/原田満生×岡田拓也
衣装デザイン(綾瀬はるか担当)/伊藤佐智子
衣装/宮本まさ江
VFX/赤羽智史
【キャスト】
美雪姫/綾瀬はるか
牧野健司(助監督)/坂口健太郎
塔子(映画会社社長令嬢)/本田翼
俊藤龍之介(映画スタア)/北村一輝
山中(健司の同僚)/中尾明慶
本多(ロマンス劇場館主)/柄本明
牧野(晩年)/加藤剛
吉川天音(牧野の担当看護師)/石橋杏奈
【あらすじ】入院中の牧野老人は、若い頃から書き綴った大切な脚本を、担当の若い看護師にねだられ語って聞かせることに。遠い昔、映画監督を夢見る牧野は通いなれた映画館ロマンス劇場の映写室で古いモノクロ映画を見つけ、ヒロインのプリンセス美雪に密かに思いを寄せていた。誰も見なくなったその映画を毎日のように見ていたある日、奇跡が起こり美雪姫が突然 画面から飛び出し健司の目の前に現れる。モノクロのまま、映画のキャラクターそのままのお転婆なお姫様に驚愕する牧野。2人は不思議な同居生活を送るが彼女には牧野に言えないある秘密が。
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今頃初めて観た映画です。
評判は勿論知っていましたが、習慣で情報にあまり目を通さなかった為に
昔の銀幕の女優が現代に蘇るお話と勝手に想像していました。
予告編でもきちんと観れば、ヒロインがモノクロなので
違う意味で生身の人間じゃないと気付くはずです(;^_^A
それはさておき、二次元のヒロインを愛するヲタク男子が主人公だけど
坂口健太郎さんの爽やかさで世間の誤ったイメージを見事に覆しています。
大体、映画や小説、漫画好きは二次元のキャラを愛する嗜好の持ち主♪
それもさておき、物語は切ないラブロマンスでありながらコメディ。
キュンとする場面、笑える場面、そして感動のラストの王道でした。
私はラストの手前、牧野老人と美雪姫の最後のシーンの方が感動でしましたけど。
最後の最後、2人二次元の世界でハッピー♪…は「〇イ〇ニック」みたいで
個人的には要らなかったです。愛する人に触れて消えるヒロイン…までで良かったのに。
本作が加藤剛さんの遺作で余計しみじみしました。猫大好きで著書も有りましたね。
映画から飛び出したキャラは、現実の人間に触れると消えてしまう運命だったから
どんなに愛し合っていても手を取る事さえ出来なかったけど
ハンカチの端を握っての手繋ぎやガラス越しのキスなどキュンとします。
人間の牧野が老衰で亡くなるまで添い遂げたという点が最高にロマンティックでした。
ロマンス劇場館主も同じく映画のキャラと恋をした経験者でした。
物語の時代設定、60年前は二次元キャラに真剣に恋した人が現代よりも多かった。
昔の映画の素晴らしさを語る方々は絶対にそうです!(きっぱり!)
そして、そういう情緒豊かな面が現代では欠けてると感じます。
そんな思いに浸れた良い映画でした。
忘れてはいけない。綾瀬はるかさんのレトロなファッションも眼福♪
オードリー・ヘプバーンみたいなドレスの数々が楽しめると共に
個人的にハートに突き刺さったのは北村一輝さんの「ハンサムガイ」でした。
昭和30年代の名作「ハンサムガイ」シリーズ、本当にあったら絶対に観たい♪
↓劇中登場「怪奇!妖怪とハンサムガイ」ダンスと歌が抱腹絶倒でした(笑)。