大阪府公立高校の入試戦略② 目標点数700点編 | 大阪府松原市の進学塾 Learning Base

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おはようございます。

 

そろそろ毎日更新を再開できるぐらいの余裕が生まれてきた中の人です。

 

 

本日は、大阪府公立高校の入試戦略の目標点数700点編になります。

続きものになりますので、昨日の記事を一読してから読み進めていただけると幸いです。

#この記事は3000字overになります・・・

 

 

ここからの内容は、すべて松原市基準になります。お住いの地域事情に合わせて読み替えていただけると幸いです。

 

 

①各科目の難易度

大阪府公立入試では国語・数学・英語は選択問題、理科・社会は共通問題になっています。

国数英のC問題は富田林高校~北野高校、共通問題はすべての高校で同じ問題を使っています。

 

ですので、科目ごとの難易度にとんでもないぐらい差があります。

理科社会での80点と数学での80点は入試点数的には同じ価値なのですが、難易度が全く違います。

 

昨日の記事で必要な点数について書かせていただきましたが、文理学科を目指すのであれば内申点に関わらず素点308点を最低ラインにする必要があります。

もちろん年度によって異なるので、各年度での必要素点は塾に通われている塾に確認していただけると幸いです。

塾に通われていない場合は、ベネッセさんが公開している点数が参考になると思います。

 

2023年度のC問題では、各科目の現実的な点数レンジは

#11月実力テスト400点が最低ライン

#苦手な科目とはいったい・・・

 

   Max/Min

国語 70/45

数学 75/40

英語 72/55

ぐらいが目安だと思っています。国強・英強・数強の場合は、Maxの点数が変わります。

超個人的な経験則的肌感覚ですが、11月五ツ木模試基準だと60、68、70overが目安かなと思っています。

#成長曲線はそれ以上に重要

国語・英語に関しては、個人的にですが小論文・英作文は高校によって採点基準が違うような気がしているので、上位高校になればなるほど上限は下がっていくと予想しています。

 

理科と社会に関しては、文理学科を目指す場合は、好き嫌いとか、得意不得意に関係なく72点を取れないと厳しいです。

その理由をこれから書かせていただきます。

 

 

②目標700点の素点按分計算

ここからは、700点を目指す場合の現実的な点数按分について書かせていただきます。

700点を目指す場合、オール45でも目標素点の最低点は308点になります。

ここからは素点308点で計算を進めていきますが、オール45は必須条件ではありません。オール44なら4点、オール43なら8点が加算されるだけです。最終的な900点満点での総合点数が一番重要です。

#だけ・・・

 

308点を取るための科目按分を考えると、

3科目をMinの場合

国語/数学/英語/理科/社会

45/40/55/84/84

英検無しでも、理科と社会で満点近く取れるなら700点には到達できます。

 

英検2級持ち(≒Max1科目)で国語数学がMinの場合

国語/数学/英語/理科/社会

45/40/72/75/76

英検2級持ちで国語数学がMinの場合は、理科と社会が75点を超えると700点に到達できます。

 

ここから分かることは、英検2級を持っていても国語数学がぎりぎりなら、理科と社会で72点を超えていないと700点は厳しいです。

700点を目指す場合、12月や1月まで英検に時間を取られたり、夏休みで英検特化の勉強に投資し過ぎると理科社会で点数を確保できる状態が作れず、本末転倒な状態になる可能性があります。

最近の英語C問題は易化傾向が強いので、英検2級の恩恵は年々小さくなっています。3~4年前なら苦手な1科目を補うぐらいのお釣りがもらえましたが、2023年度は違います。

 

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ここからは英検2級の取得に関して、中の人が思っていることを書かせていただきます。

地域の小さな個人塾の一意見ですので、さらっと流し読みしていただく程度でお願いします。

 

個人的には、英検2級の文理学科へのパスポート神話は少しずつ崩壊していると思っています。

中の人は英検2級はお守りぐらいの価値だと、LearningBaseで英検2級に合格した子に伝えています。

先述の通り、2級を取ったことに慢心して理科社会をさぼっていると700点に到達できません。

 

740点を目指す場合は、他科目に時間を捻出するために2級はほぼ必須だと思っています。

72点のお守りを武器に、得意科目を強者科目にするために全力を注げるので高得点勝負に挑戦できるようになります。

英語に対してというよりも、他科目を伸ばすために英検を取るぐらいの感じです。(740点はそれぐらいの覚悟と処理能力が求められます。)

 

700点を目指す場合は、お子様の実情に合わせていただきたいです。

先述の通り、英検2級を持っていても届かない可能性があります。英語の易化傾向がどうなるか次第ではありますが、これからも大きく変わることはないと個人的には思っています。

英検に時間を割き過ぎたせいで理科社会が伸びないのであれば、英検なしで受験に挑むほうが合格率は高いと思います。

英検2級は中学生が思っているよりも負担が大きいので、個人的には万人にオススメできません。

英検なしで現実的な308点の按分は、下記を想定しています。

国語/数学/英語/理科/社会

55/50/55/74/74

 

また、英検取得の可能性は学校のテストでは測れないので、定期テストの点数を基準にしての受験判断も難しいと思います。

LearningBaseでは中学2年生の時に定期テストが平均点ぐらいの子で、中2の1月スタートで中3の10月に2級に合格している子がいます。

逆もまたしかりで、定期テストの点数が良くてもオススメしない場合もあります。

 

「取れたらいいなぁ~」ぐらいの覚悟で中学3年生になってから手を出し始めると、後悔する結果になる可能性があります。

LearningBaseでは、2級を目指すならできれば中学1年生から通塾していただきたいと思っています。中学2年生3学期以降から目指す場合は、それ相応の覚悟がいります。単純に同じ量を短期間に圧縮した上で、他科目も進むので・・・

そして、子どもたちの英検に対する内発的動機の大きさと、志望校に対する内発的動機の大きさは、必ずしも同じ大きさではないと思っています。

 

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長々と個人的な意見を書かせていただきましたが、本当に地域の超小さい個人塾の意見程度に捉えていただけると幸いです。

実際は、子どもたちの内申点は異なりますし、科目への熱量で按分バランスは変わります。

「青信号点滅してるよ」と言われたときに、踏ん張れる何かが一番大切だと思います。

 

受験はしんどいですが、楽しいです。受験生の1年間を楽しめたら最高です。

 

 

本日は以上になります。

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

『Learning Base』

大阪府松原市にある進学塾。

開校時は高校受験のみの塾でしたが、卒塾生から「このまま大学受験までお願いしたい」というご要望があり、今は高校受験からの継続のみ大学受験にも対応しています。

代表ひとりで運営する小さな塾ですが、高校受験では天王寺高校や生野高校の合格、大学受験では同志社大学や関西大学合格などの進学実績があります。

C問題の8割保証になる英検2級も、開校5年で中学生合格率は100%(6人/6人)

 

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