大学入試現代文に出てきたキーワード | 大阪府松原市の進学塾 Learning Base

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大晦日恒例だったガキ使シリーズの初回が今の中学3年生が産まれる前という事実に驚きを隠せない中の人です。

冬休み中の「最近の中学生は年末年始のテレビ番組って何見てる?」という会話で知りました。

何気ない会話の節々で子どもたちとの年齢差を実感するようになりました・・・

 

 

本日は、大学入試現代文に出てきたセカンドライフという言葉についてです。

中の人はこの言葉を知っていたのですが、どれぐらいの受験生がこの言葉を知っているかに疑問を抱きました。

本文では注釈が無かったので、この言葉を知らない子は内容をミスリードするかもしれません。

 

 

本文の大筋は「金貨を例に、過去では仮想世界と現実世界をモノが結びつけている。そして電子マネーを例に、現代ではインターネットによって過去には現実世界のモノだった金貨すらも仮想世界のモノになっているので、仮想世界でこの世界すべてが成り立っているかもしれない」というものです。

 

その文中で、注釈なしにセカンドライフという言葉が出てきました。

 

高校生は、学校の授業や日常生活で耳にする定年退職後の第二の人生という意味でのセカンドライフは知っていると思います。

もちろん、本文中ではこの意味ではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

アメリカのリンデン・ラボ社が開発したコンピュータシステムの意味でのセカンドライフです。

 

 

本文で使われているセカンドライフは、2008年頃に話題になったメタバースで生活ができるサービスです。

2003年にリリースされ、2008年頃に日本でもブームになったオンラインゲーム(?)で、仮想世界で土地やサービスの売買など現実世界と同様の経済活動ができます。今でもサービスは続いています。

そして、サービス内通貨を米ドルに換金することができるので、メタバース上での経済活動で米ドルを手に入れることもできます。

 

本文の大筋を考慮すると、文中での意味はこちらの方が適切だと判断できます。

が、そもそもどれだけの高校生がこのサービスを知っているのかという疑問が残ります。

 

中の人は高校生の時に見たニュースでセカンドライフを知り、「ゲームでお金稼げるとは、どういう仕組み??」と疑問を持ち調べていたのでギリギリ記憶の片隅に本文中での意味がありました。

なので、本文を読み進めている時に意味の取り違えで引っ掛かることはなかったのですが、「高校生はこの言葉を知ってるのだろうか?」という点で引っ掛かりました。

 

 

高校生は、本文では金貨や仮想世界の話をしているから「本文中のセカンドライフは定年退職後の第二の人生を指すのではなく、メタバースの世界でお金を稼ぐことができるサービスを指す」と理解して、本文を読解する必要があります。

セカンドライフを定年退職後の人生として読み進めると、前後文との辻褄が合わず頭の中がパニックになります。

 

 

上記の意味を指すセカンドライフは昨今のニュースや時事問題集ではほとんど聞かない言葉です。

情報の授業などでメタバースに関連した授業があっても、セカンドライフを詳しく取り上げることはないのではと想像します。

 

 

大学受験の現代文や英語長文では、受験に関係ないと思われる雑学が生きる機会がたくさんあります。

というより、雑学的な知識がないと読解できないぐらい大学受験は難しいです。言語や文化、哲学や宗教などがテーマの場合は特に事前知識が必要です。

論理的読解力を身につけることも大切ですが、様々なことに興味を持って知識をインプットすることも大切です。

 

 

本日は以上になります。

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

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