弊社にも「OJT」を切り口にする「仕事の教え方」の研修依頼が増えています。若手の教え方に悩む方が増えているようです。
私は、代々木ゼミナールの西谷先生に憧れて、この仕事につきました(経緯はこちら)。だから「教え方」には非常に関心があります。
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「教え方」の切り口でいうと、この記事は、非常に参考になると思います。ライトな切り口ですが、アカデミックな視点ではなく、現場視点でキーワードが入っていますね。
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>何らかの「教える」という行為が発生する際には、両者間で"理解・前提知識のギャップ"が存在している。
>こまかい整合性についてはひとまず横において、「なんとなく分かる」という状態を相手に実感してもらい、そこから先は自分で調べられる状態になってもらえばそれがベスト。
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記事内の上記にもありますが、教える時に一番大切なことは「全体像の把握をさせること」と「目的を理解させること」だと私は思っています。
特に新卒の新人を教える時に当てはまりますが、教える側と教わる側には、「ギャップ」があります。
教え下手な方は、自分は全体像と目的を理解しているため、新人もそれは当然理解しているという風な思い込みがあることが多々あるように思います。
「OJT研修という名の放置」をしている企業様で、最初はテレアポを一日中しろ!とか、いいから飛び込みをしろ!といったことを新人にさせる企業様が多々あります。(ひどいやつだと道端で名刺交換して訪問しろ!というヤツですね)
これは新人にとって苦痛でしかありません。なぜなら「何のためにやるのかわからない状態で仕事をさせられる」。そして、「質問がきてもわかっているふりをして答えなければならないのが現実」。
このスタイルができるのは、スーパーマンな新人を雇用できている企業様のみだと私は思います。
しかし、こういうことを書くと、「メンタルを鍛えるためだ!」・・・ということを言われる方がおります。確かにメンタルはタフになると思います。しかし、私はこんな場面に出くわした経験があります。
4月上旬のある日、某社の人事部にお邪魔していたときのこと。突然、新人が飛び込み営業で入ってきました。仮名Aさん(男性)とします。
「●●社のAと申します。この冊子(WEB企業のSEO対策冊子みたいなもの)を買っていただけませんでしょうか。」と名刺と見本を差し出してきます。(当然、社名が入っています)
「私、新人でして、研修でこれを売らされています。●冊以上売らないと、ともかく上司に詰められるんで、土下座でもなんでもしますから、購入いただけませんか?安いんで、自腹ででもお願いします!」
私もその企業の方も、そんな売り方で来られた方からのものは購入しません。そして、名刺を見て、「絶対、この企業だけにはオファーなんてしないよね・・・・」とAさんが帰ったあとに話をしていました。
理由は、企業側の自分本位さがみてとれるからです。お役立ちの姿勢が皆無ですものね。このスタイルの研修は、自社の悪評をばらまくことにもなりかねないというのが、私(弊社)の見解です。
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私(弊社)では、「全体像の把握をさせること」と「目的を理解させること」をさせ、教える側と教わる側のギャップを埋める手法(の1つ)として、バックワードチェイニングという方法を推奨しています。
例えば、営業担当の仕事を業務フローに分解すると、顧客とのアポ取り、アポの取れた企業へ訪問、自己(自社)紹介・ヒアリングと商品プレゼン→見積もり提出→・・・・・(いくつかプロセスは中略)→納品→喜ばれるといった流れがあります。
これを逆から、つまりお客様に納品し、喜びの声をきくことから体験させる手法がバックワードチェイニングです。つまりゴールから逆算して体験させる手法ですね。(上記の例でいうと、アポとりから順に体験させていくことをフォワードチェーニングと言います)
例えば、私(弊社)がコンサルティングに入らせていただいている某社様では、入社後すぐは、基礎研修(商品知識や会社のこと、ヒューマンスキル)を行い、3か月ほどかけて全部署を短期間で回らせ、商品をアウトする仕組みを学ばさせる(そして各セクションの社員との人間関係を構築)ことをさせた後で、配属する仕組みにしています。
同時に(裏目的として)、OJT担当には管理職になる前の中堅手前の社員を選抜し、担当の「お兄さん・お姉さん」として、「マネジメント体験」をさせる仕掛けにしています。
育成には、「教え方のスキル(ソフト)」と「学びやすくする仕掛け(ハード)」の両面が必要だと考えています。
いかがでしょうか?
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