こんばんは、軍場大輝(くさば ひろき)です。

12月2日、12月3日(月・火)の2日間は、熊本で嗅覚反応分析士 基礎講座でした。

基礎講座では嗅覚反応分析の基本を学びます。まずIMチェックという香りに対しての嗅覚反応から健康状態を計測する技術で自分をデータ化します。そしてIMチャートという独自の健康管理指標で状態を分析し、自分にあったアロマ、食事、運動や健康法がわかります。

 

理論背景としては芳香分子の官能基の特徴と嗅覚受容体との結合の関係をベースに人の状態をデータ化する。

そのデータはすでに50万件を越え、どのような香りを好む人がどのような症状になりやすいのかというデータベース化も進んでいます。

 

ここ最近、異能vationプログラムや企業様へのプレゼンをする事が多かったので、根拠と使いやすさと将来性を意識して伝えるようにブラッシュアップした結果、医療系の有資格者の方から「東洋医学4000年の歴史を越えているじゃないですか」「官能基をベースにしているとは思っていなかった。」「もっと甘い香りとか、木の香りとか主観的な香りの分類法と思っていた」など今まで以上の手応えを感じました。

セルフケアとしてのワクワクだけでなく、仕事にも活かせるというワクワクを感じて頂けたと思います。
明日からも熊本で応用講座です。嗅覚反応分析士が熊本でどんどん増えていくと思います。

 

そして、今回紹介する精油のデータは「カモマイル・ジャーマン」です。
 

まずはyoutubeで解説

 

 

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精油名:カモマイル・ジャーマン
 
カモミール posted by (C)qooh


学名:Matricaria recutita

科名:キク科

部位:花/水蒸気蒸留法

主要成分:酸化物類、カマズレン、ファルネセン
IMチャート:右下

注意事項:ブタクサアレルギーの人は注意して使用する。
 

効果:カマズレンにはヒスタミンを阻害する事で抗アレルギー作用があり、かゆみを抑えたり、炎症を抑えるのに有効で、医薬品や化粧品にも利用されます。

ヒスタミンはアトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎などの原因になり、神経を刺激して脳にかゆみや痛みを情報として伝える事で痛み、かゆみを起こす成分です。

 

カモマイル・ジャーマンに期待できる効果

 

■胃潰瘍 

胃壁は粘膜などに覆われています。

胃粘膜の表面には胃腺が開口しています。

胃腺から分泌される胃液には胃を保護する『胃粘液』

たんぱく質の分解酵素の『ペプシノーゲン』

食物の殺菌、腐敗・発酵を防ぐ『塩酸』があります。

 

ヒスタミンは強力な塩酸分泌促進物質です。

ヒスタミン受容体(H2受容体)をブロックする薬剤は潰瘍の治療に効果をあげています。ヒスタミンを阻害するカマズレンを含むカモマイル・ジャーマンは胃潰瘍への効果が期待できます。

 

「レシピ例」

カモマイル・ジャーマン 20滴

ローレル 10滴

ローズマリー・シネオール10滴
キャリアオイル8ml

午前中に腹部、副腎周囲に数滴塗布。

 

■汗疱(かんぽう)と自家感作性皮膚炎

汗疱とは手のひら、指、足の裏に小さな水疱が多数あらわれる症状で「汗」と「疱=皮膚にできる水泡」と書くように汗の多い人に多く原因は不明ですが、汗か汗に含まれる金属に対するアレルギーが原因の場合もある。

その場合、抗アレルギー作用のあるカモマイル・ジャーマンが期待できる。

 

自家感作性皮膚炎
強い皮膚炎が生じたあと、その発疹の周囲から全身に細かい湿疹が現れる疾患。

原因は病変部で活性化したリンパ球がほかの離れた部位にも皮膚炎をもたらすと考えられている。抗アレルギー作用、鎮掻痒作用のあるカモマイル・ジャーマンが期待できる。抗炎症作用があるホホバ油をベースとしたマッサージオイルもおすすめ。


「レシピ例」

ティートゥリー 10滴

カモマイル・ジャーマン 5滴

ホホバ油  25ml

 

患部に適量塗布

 

膿疱症(のうほうしょう)

膿疱症とは小さな膿(膿疱)が多発する病気で、正式には掌蹠膿疱症といいます。

手のひら、足の裏にできやすく感染ではなく一種のアレルギー反応だと考えられています。症状は一見、水虫に似ていて、自然の経過でよくなったり悪くなったりします。

 

■虫刺され(毛虫)

イラガの幼虫である毛虫。

7月から10月にカキノキやバラ科の木に大量発生します。

多くのトゲを持ち、触れると蜂に刺されたような鋭い痛みが発生します。

これはイラガの幼虫が外敵から身を守る為にトゲの先から毒液を一斉に分泌するからです。刺激がかなり強く痛みが1時間程続きます。

毛虫の毒の成分は詳しくは分かっていないようですがヒスタミンを含んだ毒であります。

抗ヒスタミン作用によってかゆみ、痛みを止めてくれる精油としてカモマイル・ジャーマンは期待できます。

 

■関節リウマチ 

関節リウマチは膠原病の一種で膠原病の中で最も多い疾患です。

免疫細胞が関節を間違えて攻撃する事で炎症が起こり関節が破壊されていく疾患です。20~40代の女性に多く、男女比は1:3です。

症状としては

●朝のこわばりが1回1時間以上

●小さな関節が3つ以上むくむ

●左右対称の関節のむくみが1週間以上続く

治療方法としては非ステロイド性抗炎症薬、免疫抑制薬が使用されます。

非ステロイド性抗炎症薬と同じ効果を発揮してくれそうな精油としてカモマイル・ジャーマンが期待できます。

 

カモマイル・ジャーマンは5mlが1万円以上する精油なので、芳香浴に使うというより、アレルギーの救世主としての使い方が多いと思います。


では、また次回のブログをお楽しみに(^ ^)

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