天井のライトが・・・、
淹れてもらったばかりの珈琲に写り込む。
なんだか、お月さまみたいだな。
珈琲カップを手に取ると、
ゆらゆらと大きく揺れて
光は消えた。
天井の梁から下がったライトが
静かに部屋を照らす。
その傍らで、
ポジャギが
温められた空気の流れに乗る。
ゆっくりと・・・、ゆらり。
呼吸をするように
ゆらり。
光を通し、
視線を少しだけ遮断する。
幾何学模様に繋げられた布の模様が
影となり浮かび上がる。
ポジャギほど、窓辺が似合う布はないだろう。
絶妙な色の配置。
模様のバランス。
彼女の繋ぐ布は、
単に、韓国の伝統手芸のポジャギではなくなっているような。
手法は確かに、韓国のモノなのだけど・・・。
さまざまなパーツと色が組み合わされ
一針一針縫われ、繋ぎ合わされた布は
そうだ・・・、
彼女自身なんだ。
ポジャギ展 vol.2