今朝、娘が登校する前の玄関で、
「ねえ、ママ、わたしとジョリーとどっちが好き?」と聞いてきました。
ジョリーというのは、来年くらいに迎えるつもりのラブラドールレトリバーの子犬の名前です。
娘はもちろん、私が30年くらい前から飼いたいと思っている夢の犬です。
私はうーん、と唸ってから、娘があんまりキラキラした期待に満ちた目をしているので、つい、ちょっと意地悪な気持ちになり、
「それは、ジョリーかなあ」と答えました。
娘はそうか、そうなんだね、と寂しそうな背中でトボトボ登校しました。
それを見送ってから一日中悶々としていました。
私は子供の頃、母から体感的に可愛がられた経験は一切ありません。可愛いとかいいこねと言われたことは皆無ですし、「私のこと好き?」などと戯れでも質問できる雰囲気や隙はまったくありませんでした。ですから、自分の子供にはとにかくできるだけわかりやすい形で愛情を捧げようと心に誓っていたというのに、なんてことを言ってしまったのだと反省しました。
娘が帰ってきた時、すぐに玄関で伝えました。
「ママはりんこちゃんに嘘をつきました。とても悪いことをしたと反省しています。ごめんなさい。りんこちゃんのことが世界で一番好きで大切です。ジョリーがきても変わりません。ごめんなさい」
娘は大輪の花が綻ぶような笑顔になり、「間違えちゃったの?いいよ」と言ってくれました。
私は嘘をついたり、勘違いをしたり、傷つけてしまったなら、きちんと謝れる親になりたいです。