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ふぇりっくす日記

2013~ MMORPG「ArcheAge」のプレイ感想
2014~ ゲームブログのはずが迷走中

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先日、国会前のデモを見に行ったと日記に書きました。

http://ameblo.jp/lcsfelix/entry-12052040065.html



その中で、変な宗教の機関誌(?)の様なものを無理やり押し付けられたわけですが…。




顕正新聞だった。(*´Д`)




8Pで一部200円。 日経新聞より高い。

タダで配ってた年配の女性は…大丈夫か? (汗)




書いてあることが、さらに凄い。






「米国も九条も頼るべき柱ではない」

「日蓮大聖人こそ日本の柱」 に大感動






(*´Д`) !?




あとは何故か安保法制関連の左派的な記事や、創価学会の悪口。

池田大作氏の健康状態が悪く、表に出ないからカリスマが消滅した的な、「仏罰だ」的な話。


日蓮宗系の内部紛争…ですな。(汗)







宗教なので、ツッコんだ批判は止めたほうが、いいのかな…。


いやまぁ 

今回の日記には違うことを書きたかったのだけど、

立場も示さず議論から遁走したと思った音喜多氏が、再び安保についてブログを更新。


なので、簡単に触れておきます。


ブロゴス、音喜多氏の記事。

http://blogos.com/article/123551/



彼の立ち位置は、私と近い様子。

憲法についての筋論も、さすがの説明力。


まぁ これなら、いいんじゃないっすかね…と、鼻クソをほじりながら思うわけです。




とはいえ、もう彼にさほど興味は無くなったため、

ツイッターのフォローは解除。


音喜多氏は、自分の撒いた煽り記事への批判にいちいちムキになったり、ネットで慰めて欲しい的な自己承認欲求の記事を書いたり、ちょっと子供すぎるかなと…。


やはり三浦瑠麗さんみたいに、フォロワーを上手にあしらうくらいでないと、面白くない。




ただまぁ そんな小児病的な音喜多氏なのだけど、彼の元上司である三谷英弘氏のことは越えたと見て良いでしょう。






三谷さん、これだから…。

http://ameblo.jp/mitani-h/entry-12050418862.html


さすがにこれはアカンと思ってコメントさせていただきましたが、この手の片手落ちの議論は違憲法案への誘導になっちゃうのですよね。


(元気会の生放送と同じ)

http://ameblo.jp/lcsfelix/entry-12051632207.html


一般に争点となっている憲法論が 「正論」 で強かったために、そこを外して冷静に安全保障を語ってる風で、結局、 「安保に必要だから違憲でもOK」 への誘導も同然の記事になってる。





宮崎哲弥さんも文春のコラムなどで指摘してる事ですけど、日本人は 「憲法は権力を縛る」 を理解してない人が意外と多い。 

一般市民の無理解だけでなく、酷い場合は世襲議員も…。


自民党のトンデモ改憲草案のように 「国民が憲法を守る」 が憲法のメインテーマだと錯誤してる人も多い。



そういう絶望的な民度と異常な政権が存在するご時世。

元気会や三谷氏、または3度目の記事を書く前の音喜多氏は、立憲主義否定への誘導をしてたも同然です。




そこに無頓着な政治家なんて、市民には迷惑なだけでしょうよ。

百聞は一見に如かず、ということで直に見てきました。


7月16日の国会前。

音喜多都議がブログに記した日。

(確かに19時半頃、彼のことも見かけた。同党の某国会議員の秘書と同行のところを…)




話題のSEALDsがどんなものか、デモの人数に誇張があるというネットの説は本当か、実はプロ市民ばかりでメディアが「一般の人が参加」と報じるのは捏造なのか。


ツイッターなどで流れてくる情報では、分からないことが多すぎます。

実像が気になる方は、直に見に行ってみることをお勧めします。



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SEALDsを見た印象



普通のお洒落な学生さんですね。

都内や神奈川で見かける大学生と変わらん。


10Pほどの冊子もまた、お洒落。

表紙の色が複数あって、特にピンク色のが可愛い。

立ち見の若い女性が、わざわざ取りに行ってました。


一カ所に立って冊子を配る子を眺めてると、対象が集会参加者ということもあって、はけ具合はかなり良い。

一度通り過ぎた人がSEALDsと気づいて冊子を受け取りに戻る場面、また、20~30代くらいの若い女性が激励する場面も。


注目度、人気があります。




HP

http://www.sealds.com/



彼らの主張、安全保障という観点から言えばヌルイ気がしないでもない。

(私は維新の考えに近いので)


青年の主張的な演説は、良い意味で青臭く微笑ましい。

シュプレヒコールは、左派デモの流れを踏襲している様に感じます。


共産党など左派勢力に取り込まれてると一部で叩かれてますが、そこまでは無いかなぁ。

実態は知らないけど、ネットで右の人が叩くほどのおかしい雰囲気はありません。


(むかし見た環境保護ボランティアや、みんなの党を応援した早慶の大学生とさほど変わらない印象)



普通の子たちが、あまり肩の力入れずにやってる様子なので、若い人を引きつける磁力はあるでしょう。



池田信夫さんがボロカスに書いたり、古谷経衡さんが危惧するほど彼らに暗い将来があるかは、相当に疑問です。


池田信夫氏

http://agora-web.jp/archives/1648025.html


古谷氏

http://news.jorudan.co.jp/docs/news/detail.cgi?newsid=ZN46740



たしかに一部、変なとこにオルグされちゃう子は出るかもしれないけどね。(*´Д`)

大半は大丈夫だと思います。たぶん。w




ヤバイと言えば、穏健な右派デモに参加してる連中も同程度にはヤバい。

ヤバくないと言えば、同程度にヤバくない。


右派にも日本会議的な何かがチラつきます。

それぞれの背後関係は参考になるのだけど、どっちもどっち…かな。

イデオロギーで頭から否定するより、ロジックや社会的影響を観察したほうが面白い。


何を主張し世論に影響を与えているか、そこで判断したほうが賢明そうです。



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参加人数


20時くらいだったか、学生さんが2万と言ってました。

(私は途中で帰ったので最終は不明)


SNS等でありがちな、写真添付で 「これで○○人かよw」 という嘲笑は、的外れ。


直にデモを見に行けば、誰でも分かること。

参加者はずっと居るわけでは無く、どんどん流れていきます。 人の出入りが多い。


警備側による人数調整も確認。

場所が空いてるのに入りを制限する場面も。

(理由が不明確なので無視して入る人もおり、阻止を試みる警察と険悪な雰囲気になる事も)


写ってる数が実数と見ると、完全に間違います。


2~3カ所で定点観測した印象だと、主催者発表の誇張は、揶揄されるほど大きくないと思います。


池田信夫氏の評価(発表の十分の一)は、ちょっと怪しいと思う。

いくらなんでも、そこまでは誇張してないはず。



現場の警察と記者にも、いちおう聞いてみました。


前日(15日)の参加人数を確認、

警察 「9千人くらいかなぁ」  記者 「知らん」


(警察発表が6千 主催者側が10万)


…たぶん、誰もちゃんと把握してない。w

警察は少なく言ってるだろうし、主催者は盛ってると見るのが妥当でしょう。



どれくらいの差があるか感覚で言えば、私が見た16日の様子では、20時あたりで2万とまでは行かなくても、半分くらいはカウントされてておかしくない。


2、3カ所でぼやっと見てた印象だから、全体は不明なのだけど。

小田原北条祭りで20万だからなぁ…。

その時の混雑具合と比較して、1万~2万の間で違和感はないかなと。




ネットの通説(デモの人数は捏造)は右派の願望込なので、それもまた違う、というところでしょうか。

実際行けば分かるけど人は多く、普通の人が気軽に見学に行ける空気はあります。



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プロ市民ばっかりなのか




たしかにガチの左派は、いましたね…。(汗)

ちょっと頭おかしいんじゃねぇの? という感じの人も、稀に。 (ひとりで叫んでたりします)


常連らしきシニアの女性たちが 「あれは良くないかもね…」 とぼやいてました。


普通にドン引きだわ。(*´Д`)




昼過ぎにちょこと様子見に行ったら、当然人は少なく、共産党とか労組とかの旗が目立つ。

なんとなくそれっぽい人ばかり。


夕方に再度行くと、普通の人がたくさん。女性も割と多い。


10代から40代以下の若い人も結構います。

ひとりで来てる人も、友人連れやカップル、子連れの人も。


シュプレヒコールに呼応は男性が多く、女性は黙って賛意を示してる人も多い。



あちこち見まわして、TVや新聞の取材の場面も観察した結果、大手メディアがデモを捏造報道してるというネトウヨさんの言は、ありえないかなと。


場馴れしてない人も普通に散見され、統率されてない感じが普通の人の集まりの証左だったように思います。


新聞記事に載ってる叫んでる光景は最前線かな。

全体的にああいう雰囲気では無く、少し下がればのんびりした空気はあります。




なぜか日蓮宗系の人もいたのだけど…あれは公明党(創価学会は日蓮宗と袂を分かち、敵対してたはず)への対抗的な何かでしょうか。(*´Д`)?

機関誌(?)みたいなのを配ってる年配の女性がいて、断っても断ってもドラクエのカンダタみたいに分かってくれないので、受け取るしかありませんでした。


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ネット等で見かける右派の反応への違和感



デモへのバッシングは、あまり意味が無いかなと思います。

直に人が集まってる勢力と、ネットで威張ってデマや暴言を吐いてる勢力では、勝負にならない。


(デモに参加してる人は、ネトウヨさんの叩きなんて気にしてないでしょう)






音喜多氏の記事の様な 選挙>>>デモ も、一般論としては妥当でも、今回は特殊なケースなので的外れ。


市民は選挙で選んだ政治家に「憲法の枠内で」任せてるわけで(憲法は国民でなく権力を縛るもの)、権力者が民意の得られない違憲法案を強行採決すれば、デモが起きるのは当然。


デモが無い方が不自然。


法案の中身より合憲違憲的な手続き論の話でもあるので、安全保障の必要性がどうとか、それ以前の問題になってます。

そこを解消してから国防のシビアな話にしないと、永遠に噛み合わないでしょう。



「違憲」を乗り越えたとして、安全保障観の違い。

「戦争法案」 「徴兵制」 は、左派の煽りだけでなく論理的に詰めてる部分もあり、右派が「レッテル貼り」と断じることが、逆に論理性の無い「レッテル貼り」に見られます。説得力のある説明で返さないと議論が深まりません。



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維新の支持者が共感できるか否か




維新の対案が衆院で拒否されたので、デモに共感する人も出る可能性はあります。

ただし 「立憲主義を守る」 までは最大公約数的に同意できても、それ以外に同調するのは難しいかもしれません。(維新は改憲を明示しているため)


左派デモの流れを汲んでるのでシンプルさが利点となる反面、強調される主張が潜在的な最大公約数を取り込めない副作用となる可能性は、高いだろうと推察します。


報道によると参議院では、与党は維新との修正協議も行う様子なので、そこでの与党の強硬さ、もしくは妥協具合で維新支持者の態度は変わるはずです。


維新対案の価値はデモの勢いによって向上するため、その意味でデモに一定のシンパシーを抱くことはあり得ます。実際の共闘でなくても役割分担的な、阿吽の呼吸的な野党共闘ですね。


世論調査では、自公案に対して合憲が2割、違憲が5割との認識のようです。

これでは、デモが勢いづくのも道理。 というか、デモをテコにこの状態を正さないといけない。


多くの人が「合憲」と認識する維新案まで戻すことで、合憲違憲論を抜きに冷静な安全保障論が進むのだと、期待しています。

日本を元気にする会。

解党したみんなの党の議員さんが中心に起こした、比較的新しい党。

誠実な面と、ふざけた面が混在し、評価が難しいところ。


特徴としては、直接民主主義の一部導入、参議院改革(党議拘束無し)をあげています。

しかし問題も散見されるので、率直な感想を言えば、さほど遠くないうちに発展的解党が好ましい勢力だと思います。




この政党の根本的な問題としては、民意を掴む訴求力が無い事。(汗)

身も蓋も無い言い様ですが、将来性が感じられません。


その理由は様々ですが…まぁ 外から見て分かり難いのが一番かな。

興味の無い人を引っかけ、党員を増やすまでの導線が確立してない印象。





あとは、よく言われるけど直接民主主義がポピュリズムであるとの批判。

元気会なりに、そうならない配慮はあっただろうと思います。

しかし、わりと最悪な形で、批判の通りポピュリズム政党だったと言わざるを得ない事例がありました。


しかも衆愚に振り回されたのでなく、自ら煽ったんだよなぁ。(*´Д`)



安保法制絡み。

元気会主催のニコ生放送。


(ブロゴス記事)

http://blogos.com/article/121330/


(ニコ生・TSで見れるはず)

http://live.nicovideo.jp/watch/lv226740350


宮家邦彦(法案賛成派)    キャノングローバル研究所、元外交官
柳澤協二(法案反対派)    元防衛省防衛研究所長、元内閣官房副長官
松田公太(コーディネーター) 日本を元気にする会 代表
山田太郎(討論国会議員)   日本を元気にする会 政調会長
井上義行(討論国会議員)   日本を元気にする会 国会対策委員長

この面子で討論。

宮家氏と柳澤氏が、それぞれのエキスパート。

来場者2万人越えで、安倍総理の放送が1万弱、維新の放送が1万7000なので、数で言えば成功だったかもしれません。


何が問題だったか端的に言えば、違憲法案への誘導になってたこと。


番組では、あえて安全保障を中心に議論をして、合憲違憲論は両論を紹介するに留める程度。

法案の必要性があるか無いか、視聴者に中身を判断してもらおうとのコンセプトだったようです。


その狙いは分かるのだけど、アンケートが雑すぎて、結果として変な印象操作が起こってしまった。



最初と最後にアンケートを取り、議論を聴いた後は賛成が増えた構図。

賛成・反対の2択で、手続き論は問うてない。

(「改憲したら賛成」の選択肢が無い)

つまり、安全保障に有効であれば違憲でも通してしまえと誘導してた形になります。


ある意味、最悪のポピュリズム。

国政政党がそれを煽ってる時点で自民党よりも酷い生放送でした。





自民党は、合憲との立場ですからね。

そうじゃない違憲だとの評価は多く、私もその立場なのだけど、いちおう自民党は合憲と言い張ってる。


元気会の放送が酷かったのは、賛成派の宮家氏が 「米国では裁判所が同性婚を合憲と認めた」 「日本では憲法で明記されており違憲」 と、憲法に明記されたことは優先と認めているのに、集団的自衛権を問うてない砂川裁判を持ち出し安保を合憲と説明。


しかし先の宮家氏自身の言を当て嵌めれば、9条が優先し違憲となる。

ここを誰も突っ込まなかった…。


討論番組でありがちな、「堂々とした態度で言えば論理矛盾があっても、何故か勝ったような形になる」 の見本のような光景でした。


宮家氏自身の論理を当てれば 「違憲」 だったのだから。

「違憲でも国防に必要なら通してOK」 と印象付ける番組になっていたのは、残念としか言い様がありません。


安全保障の必要性が認められた場合、手続き論として改憲が必要となるなら、分かります。

というか、改憲論にならないとおかしい。






その文脈上で、音喜多都議のブログを見ると、輪をかけて酷い。


安保法制「強行採決」の中で、

ぶっちゃけ政治家たちが思っていること

http://otokitashun.com/blog/daily/8039/


さすがに、ツイッターで文句言った。

「若者の政治参加」 「直接民主制」 を標榜する政党の議員が、書く文章としても変。

彼の立場が明確でないことも突っ込みました。


すると次の日に、彼はデモを見に行っておりました。


デモ「だけ」では変わらない。

社会を変えたいなら、政治家になりませんか?

http://otokitashun.com/blog/daily/8050/


実は左派がわりと理詰めの面があり、国会等の議論を踏まえればレッテル貼りをしてるのは右派という側面もあります。


だからデモに対する彼の見方も、そもそもおかしかったりする。


そこは置くとして、その他いろいろあるのだけど全部は書けないので割愛するとして、たぶん一番重要な点は


投票で市民が政治家に任せるのは、憲法の範囲内であって(憲法は権力を縛るもの)、政治家が違憲行為を行うことが前提ではありません。

今回の安保は、そこで約束破りをしているわけです。

安保の必要性があって9条が邪魔なら、手続きを踏んで改憲しないとけない。

従って、音喜多氏の 選挙>>>デモ も、一般論としては正しくても、今回は特殊なので根本的にズレてる。


音喜多氏が「安保は合憲」と立場を明確にしているのなら、まぁ それなりに分かるのだけどね…。


さらに言えば、デモに呼応してる政党・議員もいるわけで、一般参加者がその政党に投票する率が高くなるとすれば、すでに(音喜多氏が言う意味での)政治参加してるも同然です。

例えば、維新あたりの考えの人でも 「立憲主義を守る」 という一点なら、デモやってる人達と合意はできるわけです。(戦争法案反対とか、9条守れでは合わなくても)



なので潜在的には、最大公約数的な合意ラインを確認して、そこで一緒に動くことはできます。


それをしない政治家が、「政治の世界に来い」は…ありえない。




結局、音喜多氏は一番大切なこと(違憲合憲)は見解を明確にせず 「地方議員だからノータッチ」 との立場を示しました。

たしかに国政と地方の役割分担は一理あるし、好きにすればいい。


デモの現場まで見に行って、彼なりに誠実な文章を書いていますから、「自分は民意に敏感」 と示したことにはなるのでしょう。



ただ、このような政治家・政党に何かを託せるかと聞かれれば、私は NO です。




彼の立場が明確でないので、この問題で彼の考えと何が合って、何が合わないか、さっぱり分かりません。

支持しようがないどころか、信頼できない。
(逆に、単純に安保反対派の山田太郎氏に対しては、改憲派の私と意見は違っても、立場を示した点で信頼感があります)




個人的には、維新の党が一番納得できます。


国防強化は疎かにせず、まずは合憲の範囲で取り組み、改憲に進むと明示。


その前提があるから、党として応援できる土台がある。



一方で元気会には党議拘束が無い。

そこは良い面でもあるが、負の面もある。

党の方針が無いので、余計に個々の立場が明確でないと、掴みどころがありません。


暑いです。
しかし、驚くほどの快晴。

遊びに行けるなら、海か野外プールにでも行かないともったいない。

安保法制は与党単独で採決が終了したのだとか。
SNSを見てると、反対の議員が議場でカードを振り回して大騒ぎになったとか。(汗)






てんやわんわ。













笑った。w


報道を見た感じでは、議論を長引かせると内閣支持率がジリジリ下がるので、結局採決するなら早い方が良いとの与党側の判断が働いた模様です。

内閣支持率に関しては、国立競技場問題や70年談話など、安保以外の影響もあって、どこまで下がるか上がるか読めませんけどね…。

安保採決は最初から予測できたことなので、(個人的には与党の愚策と思いますが)、今後の世論調査や野党連携がどうなるのか見守っていきたい。


大雑把な予測としては、安保通過で改憲の正当性が失われ、野党再編が進み、しかし打倒安倍政権的な路線だと政策が一致せず野合となり分裂含みの勢力結集となる。または維新の代表選の結果によっては再編の内容が大きく変容する。

維新の党是として再編自体は否定していないので(橋下氏も)、どのような形で話が進むか、11月に変更となった維新代表選まで、様子が分かりません。





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前置きが長くなりましたが、本題。







戦争被害者救済、国会議連再開へ


http://digital.asahi.com/articles/DA3S11859427.html


 第2次世界大戦の空襲などで被害を受けた民間人に対する援護制度を目指す超党派の国会議員連盟が新たにできることになった。8月初めに設立総会を開く。同様の議連はこれまでもあったが、2012年の政権交代後、活動を休止していた。新議連の事務局長に内定している維新の党の柿沢未途幹事長が14日、東京都内で開かれた被害者らの集会で明らかにした。

 柿沢氏と事務所によると、自民、公明両党を含む主要政党の計十数人が呼びかけ人になる見通し。自民党の鳩山邦夫氏の会長就任が固まっている。元軍人・軍属や遺族には国から恩給や年金などが支給されてきた一方、民間人の親を亡くした人やけがをした人にはこうした制度がなく、空襲のあった東京や名古屋、大阪、原爆が投下された広島と長崎、地上戦があった沖縄の被害者らが援護制度を求めている。(佐藤純)





引用終了

これは、物凄く大事なこと。
今まで解決されてなかったことに改めて驚きます。

安全保障では左右の意見対立もあって然るべきでしょうが、このような案件に関しては、国内での対立構図より融和、統合が進むことを祈ります。

…何気に、日本国内で分断や差別構造があるのですよね。

戦後70年ということもあり靖国神社の本など読んでいたのだけど、よく問題となる外交的な軋轢とは別に、ドメスティックな問題として、空襲等の被害者に援護がなかったこと。

遺族会を背景とする日本会議的な勢力、またそれに対置される護憲派の背景。

これらを踏まえて現状の意見対立を眺めると、また違った理解が得られると思います。












アマゾン書評。

http://www.amazon.co.jp/%E9%9D%96%E5%9B%BD%E7%A5%9E%E7%A4%BE-%E5%B9%BB%E5%86%AC%E8%88%8E%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%B3%B6%E7%94%B0-%E8%A3%95%E5%B7%B3/dp/4344983513








靖国神社の起こりから、変容の歴史。
ある意味では国民を差別分断する要素があったこと。

あまり左右のイデオロギーに偏らず、淡々と記されています。







遺族年金をもらえるか否かは、靖国神社に祀られるか否か




このあたりの構図。
とても根深いものがあるのだなと、恥ずかしながら初めて知りました。


戦争被害者救済の議連が、この根深い問題を和らげる処方箋になってくれることに期待します。