毎日新聞社会面
七夕飾り:安保法案批判の垂れ幕撤去…「ふさわしくない」
http://mainichi.jp/select/news/20150725k0000e040213000c.html
長野市中心部の商店街「権堂アーケード」で、商店主が、安全保障関連法案などを批判する垂れ幕の付いた七夕飾りを設置したところ、「祭りにふさわしくない」との意見が市などに寄せられ、自主的に撤去したことが分かった。商店主の50代男性は「今声を上げなければと思ったが、周囲に迷惑がかかるので撤去した」と話している。
500メートルの権堂アーケードでは、商店街協同組合主催の七夕祭りが開催され、8月7日まで協賛企業などが作った約100種の飾りがつるされている。
商店主の男性は21日、「戦と書きアンポと読ます」「わが子も孫も人を殺(あや)める」と安保法案への異議など、自ら考えた14種の標語を垂れ幕7本の裏表に書き、つり下げた。垂れ幕がツイッターなどで写真付きで拡散したこともあり、「七夕にふさわしくない政治宣伝。事実をねじまげ宣伝している」といった批判が市に数件寄せられた。市担当者は24日、批判があったことを伝え、商店主は同日、垂れ幕を撤去。市産業政策課は「市として撤去を要望したことはなく報告しただけ」と説明している。【巽賢司】
引用終わり
これに対して、茂木健一郎氏のツイート。
「安保法案批判の垂れ幕撤去」とか、かえって宣伝になって、何万倍もの人が知るようになるのにね。抗議する人とか、撤去を忖度する市の担当者って、結果として最優秀の「宣伝部隊」になっている。http://t.co/obo9pxa4aI pic.twitter.com/7aVdsyaUDn
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2015, 7月 25
ごもっとも。w
毎日新聞の販売数(公称)が350万部くらいでしたっけ。(曖昧な記憶)
少なく見積もっても200万以上の人には知られる結果になったということ。
結果として、大宣伝になってる…。
茂木先生はそれを皮肉っただけなのだけど
相も変わらずネトウヨさんたちが先生に対し、お門違いの言いがかり。
噴飯ものです。
(茂木さん、何言われても気にしてないよなぁ)
さて茂木先生のシニカルな見方はともかくとして、毎日の記事に対する私見。
私としては、祭りや祈りの場で意見が対立することを持ち出すのは野暮というものだと思います。
みんなで集うことに意味がある場所だから。
表現の自由とか、そのへんは論点としてあるんでしょう。
つっても所詮は地域の祭りだからなぁ…。
もともとはお作法というかTPOというか、マナーの問題だったと考えたほうが適切かな。
なので、祭りの主催者が最初から不適切と判断すれば済んだこと。
「もうちょっと、祭りの趣旨に沿った垂れ幕にしよう」 と自主判断すれば良かった。
しかしこの件で問題が大きくなったのは、市の担当者の対応のマズさ。
クレームなんか受け流せばよかった。
「市のほうに言われましても困りますので主催者に直接言ってください。ごにょごにょ」
これで終わり。
なのに、担当者が自分から面倒を拡大させてるからな…。
「主催者に撤去を要望してないが、クレームは報告した」
これじゃほとんど、お上からの 「指導」 ですがな。 (*´Д`)
だから新聞社が問題視して、取り上げるに足る記事になる。
自粛ムード的な、息苦しい世の中になりましたね的な示唆を含む記事が全国に配信されました。
事を荒立てないための措置が炎上を招いた皮肉と言えます。
そしてお上からの指導的な意味合いが生まれたことで、本来いちいち考えんで良かった「表現の自由」への不当な侵害的な、社会正義を糞真面目に考えないといけない的な何かが論点として生まれてきました。
まぁ いちいち追及する野暮な人も居ないでしょうけど。w