新書『国家の矛盾』高村正彦 三浦瑠麗 (前編) | ふぇりっくす日記

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暖かい春風の日和でした。

とはいえ、横浜港の海風はきつい。(;´Д`)

 

また寒くなったり、暖かくなったりのムラが続きそうな季節です。

 

 

『国家の矛盾』

 

さて、2月16日に新潮新書から『国家の矛盾』が出たので購読。

先日のゲンロンカフェで三浦さんがプチ宣伝してた本ですね。(´・ω・`)

 

自民党副総裁の高村正彦さんと、国際政治学者の三浦瑠麗さんの対談。

2015年の安保法制に関して、かなりの文量を割かれています。

 

発売当日に早速読了しました。

 

個人的に、安保法制については、忘れてしまった部分や、継続して追いきれてない部分もあります。ですので、マジメに読後日記をつけるなら、それなりに調べ物をしてから、という作業が必要になるのですが、それではいささか一般人読者の感想として意義を欠く様にも思います。

 

つまり、政治学の専門家やプロの記者などと違い、曖昧な記憶で、情報も未整理で、政治や法律の知識も未熟なままで、どう受け止めたか。現段階でそれを残しておくことに一定の意義があると思います。

 

(この本の正確な評価を知りたい一般読者の方は、その点ご注意ください)

 

とりま2回に分けて日記に記しておきます。

 

自分の立場

 

安保法制や安全保障についての自分の見解、立場を記しておきます。

傍から見た人にとって、

私がどういうバイアスで感想を残しているか、目安になると思います。

 

・原則的に9条は改憲派

・ただし、自民党の改憲草案に問題が多すぎるため、できればその解消が優先されるべき

・集団的自衛権は違憲 (全てに於いて、簡単に割り切れる話でもないが)

・安保法制は付帯がついて、ギリギリ違憲とは言い切れない (合憲とも言い切れない)

 

大雑把には、こんな感じです。

 

さらに詳述すると。

 

安保国会の自民党の説明には非常に不満を残しています。

最初に内閣が説明したホルムズ海峡の件も、米艦に日本人が乗っている想定も、国会での追求によって覆り、法案の必要性・論建てが崩壊していました。

また集団的自衛権を合憲とした根拠の砂川判決についても、「集団的自衛権」という言葉の括りで説得対象(国民)に対する誤魔化しを行っていたと認識しています。つまり集団的自衛権のシチュエーションも様々であるのに、米軍基地についての砂川判決(一審の違憲判決の後、米国の圧力があったことも近年判明)をもって自衛隊の行動に関する部分を認める根拠にしてしまっている。

 

そして、残ったままの不満は不満としてトランプ大統領が登場したので、もはや2015年の安保国会の経緯(政府の説明や論拠のマズさ)は置いて、ゼロベースで考え直す時期なのだろうな・・・とは思います。

 

安保国会の時の様に、馬鹿な説明をされてない現段階ですから、自分の基本的な立場に従って思考することができます。そうなると必然、『国家の矛盾』の96ページで三浦さんが仰る内容に賛同ということになります。

(9条2項の改正、もしくは削除。自衛隊を軍隊に、軍事法廷も。国民に否決されたら自衛隊は解消すると突きつける)

 

加えて、素人のぼんやりとした発想ですが、沖縄問題に中長期的な絡みを持たせることができれば良いのかな・・・などと考えます。短期的な施策は現在進行のものを続けるとして、中長期的には米軍の撤退とまでいかなくても縮小。自衛隊から昇格した軍との入れ替え。加えて、沖縄での特別な募兵。(例えば2年程度の所属によって、将来の進学先の学費が免除&進学先の大学の幾つかの単位も訓練中のカリキュラムでとれる。本土から常に若者が入れ替わり入ってくる制度。)

左派から、橋下流に脅しつけられての改憲とネガキャンを打たれるよりも、沖縄を見捨てないという国家的なストーリーを演出して賛同を得たほうが賢い様に思えます。

 

まぁ素人の発想なので、もっと良い案は幾らでもあるでしょう。

 

とりあえず改憲には潜在的に賛成です。

もちろん出来れば先に、自民のお触書の様な時代錯誤の改憲草案は、さっさと取り消して欲しいですが。

 

前置きが長くなりました。

ここまでが前編。

本の中身に触れながらの感想は、後編に。