まだ全ての開票結果が出ているわけではないようですが。
全体として思うことは。
投票率が低い
しょうがないかな、と思います。
最低記録更新の自治体が多いと報じられています。
政治そのものに白けてる人がいたとして、気持ちはわかります。
「投票に行こう」
という呼びかけは、正直心に響きません。
私は12日に投票したけど、いかない人の気持ちも分かる。
候補者が同じようなことばかり言ってて、争点も見えにくい。
ここは政治家が対立軸を設定できてなかったり、党のトップがブレブレで説得力が皆無だったり、市民側でなく 「あっち側の人たち」 の問題のように感じます。
しかしそれは2の次。
そもそも地方政治に関心を持つような社会になってない。
これは今の政治家や政党の努力不足などではなく、幼少からの教育の問題。
政治側が何か面白いことをやって若い人の関心を引き付けようと考えることは、「奇策」 であって、本来とるべき正攻法ではないと考えます。
すでに幾つかの学校で実施しているように、アクティブラーニングで政治と報道へのリテラシーを高めることが肝要かと思われます。国政と地方政治の違いなども含めて。
たとえば、18歳投票に向けて各党の党首が学生と懇談している様子などが報じられるわけですが、そのような 「政治家や政党による囲い込み」 などではないものが好ましい。
公約等の情報取得の仕方や論点・争点の抽出などを学生同士がディスカッションを通じて学んでいく形ですね。
スイスの高校生のように、休み時間に政治の話題を普通に話す空気であれば、無関心は解消されていきます。
それは単に 「若い子」 だけの現象にとどまらず、政治の話題が通常になることで親や先輩世代の 「大人」 が感化されていくことに繋がるから。
逆に言えば現状であっても、若者が政治に関心を持って発信することは、それを見る上の世代への良い刺激になっていると自覚し、自己肯定すべきです。
仕組みとしては、期日前投票拡張やショッピングモール利用者でも投票可能なシステムの構築なども意味はあるのかもしれませんが、第一に必要なのは、やはり教育システム。
「江戸しぐさ」的な、的外れな道徳教育やってる暇があるなら、こちらに注力したほうがよほど良い投資になります。
地道にやっていくことが正解でしょう。
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神奈川・東京を中心に、
個別に気になった選挙区を見ていきます。
世田谷、脱原発・保坂氏再選
女性市長当選、最多の4人
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chihosen15/zen/CK2015042702000177.html
世田谷の保坂区長が再選。
争った無所属の新人候補が、自民・公明・次世代の推薦。
保坂氏は民主・共産・社民・生活者ネットワークの推薦、さらに無党派層も味方に。
196.068票獲得し、ダブルスコアで圧勝。
東京新聞は 「脱原発」 とだけ書いてますが…。(汗)
それだけではなく、区民と一緒に作るボトムアップ型、地域密着型の行革が支持されたのだと思います。
渋谷区も、同性パートナシップを認め区長推薦の新人さんが、自公推薦の元都議や民主推薦の元都議を破って当選。
自公が負けるとほっとしますね。( *´艸`)
保坂氏については政治的思想の右左に関係なく、人物として応援できる印象なので、よかったよかった。
手話の訴え、聴覚障害持つ母当選…明石市議選
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150427-00000003-mai-pol
筆談ホステス斉藤さんトップ当選=
「バリアフリー目指す」―東京・北区議選
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150427-00000009-jij-pol
聴覚障がい者が2名当選。
毎日新聞の朝刊のほうも確認しましたが、明石市議選のほうが大きな写真入りで記事の分量も多い。
斎藤さんについても少し紙面を割いてるけど、扱いは小さい。
この毎日の扱いは、少し面白いなと感じました。
斎藤さんは東スポなどで話題になり、今回も北区でもトップ当選を果たすなど、「日本を元気にする会」 では金星をあげたと言えますが…。
毎日新聞が明石市の家根谷(やねたに)敦子さんを大きく扱い、その記事を読んで、私もこちらのほうが共感を持てる人との印象。
会社員を経て、阪神大震災でボランティア活動に従事。その際、災害弱者への支援不足を感じ障害者支援活動に従事、など。
政治を志すまでのプロセスが明確で支持しやすい。
一方の斎藤さんについては…。
地方選挙であり新人候補なので、あまりに厳しい目で見るのもどうかと思いますが、斎藤さんについては人柄は穏やかそうで印象は悪くなくても、政治家として何がしたいのかあまり見えませんでした。
ブログなどは拝見させていただいていたのですが、高度な政策までは期待してなくても、政治家を目指すに至る何かは…あまり伝わらなかった。
(音喜多氏はじめ周囲のバックアップがやたらと強く、本人の意思が私には不明瞭だった)
最後まで 「筆談ホステス」 で売っていたのも個人的にはNO。
元アイドルやタレント、ホステスだからというだけでNOというわけではありませんが、それを売りにするのは好ましく思っていません。
クラウドファンディングでの資金集めについては、完全に反対です。
週刊新潮に書かれ、あの雑誌にしては珍しくやわらかい文面でしたが…。
私はもっと厳しく見てる。
私は企業団体献金を禁止して当然との考えです。
そこは議論が分かれるなどというほうがナンセンスで、佐川やリクルート事件の流れから政党助成金が決まったのであり、企業団体献金が禁止になって当然との維新の党と同じ認識。
クラウドファンディングと称して法人から資金を集めるだけで改革勢力失格です。
また、資金の見返りとしてホステスを行うなど、類似の行為が横行すると政治の劣化を招くことに繋がります。違法性が無く斎藤さんは不問だとしても、本当に適当だったのか議論され、今後のために規制をかける方向になることを望みます。
おそらくクラウドファンディングについては斎藤さんの発案ではなく、音喜多事務所の考えだと思いますが、私はこの件で音喜多氏や元気会に距離を置いて見るようになりました。
全体としては好意的に見ていますが、丸々支持はできません。
資金調達のあり方など厳しく見られて当然のところは、どういう境遇の方であろうと襟を正すべきだと思うのです。政治家なのですから…。
とはいえ、「聴覚障がい者だから」 という理由でバッシングもあった様子。
そこはさすがに大らかさが必要だろうと思うところで、当選したからには、議会での頑張りで人々から共感を得て、支持されるようになっていただきたい。
NHKで開票結果を確認
東京の区議、市議選の結果を見ようと東京新聞買ったのに…
載ってなかった。(´Д⊂ヽ
なのでネット(NHK統一地方選2015)で確認。
次世代の党がボロボロ
全地区確認してるわけではないですが、東京・神奈川あたり見てると圧倒的に負けてますね。
重畳重畳。
基本的に選挙に立候補した方については、落選しても悪く言うことは好ましくないと思います。
考えは違っても、志を持って立った方なのだから。
けど次世代は、もういいや。
だってさ、戦後レジームを解き放って戦前レジームに舞い戻って、坂の上の雲の上のアンドロメダ星雲目指せばオッケー! みたいな香ばしい政党ですよ。
佐倉市長選で 「なぜか無所属になってるのに和田正宗さんに応援されていた」 元衆議院議員の西田ゆずる氏が落選していて嬉しかった。
田母神さんが落選した時より嬉しかった。
ウィンドサーフィン世界一
みんなの改革のラストバッター、神奈川県葉山町の土佐洋子さん、当選。
定数14、立候補19。
705票で10位当選。
ウィンドサーフィン世界一。
(政治とは関係ないけど…ホステスやアイドル候補よりかは…)
まぁ そういう耳目を引くものだけでなく、政策や実績で訴えませんか?と言いたい。
現職だったんだから。
でも土佐さんは健康美人で、結構好きなタイプです。(おいw)