クラピアは平均気温が15℃を超えると活発に成長を始めます、なのでどんなに早く植えても気温が高くならないと目に見えて広がってきません。
広がらないだけならまだしも遅霜による霜害や、急な冷え込みによる寒害を受ける可能性もゼロではありません。
そうは言っても諸事情で早く植えてしまった方もいるでしょう、そんな方へ今回は苗の養生の仕方をお伝えします。
クラピアの寒さ対策に何かと重宝な不織布です
数が多いのであれば不織布のべたがけが安価で簡単です、やり方は苗の上に不織布を直接敷き風で飛ばされないようにピンを打ったり重しを置きます(詳しくは動画を見てください👆)
土壌処理型の除草剤でクラピアを雑草から守る
クラピアの防草シートは除草剤を使うので不要
今年クラピアを植栽予定の方へ注意喚起です、踏圧のかかりやすい場所ではクラピア用防草シートを使用しないでください、使うと必ず通根不良などの不具合が発生します。
踏圧がかかりやすい場所とは、人やペットが頻繁に上を歩くような広場や一般住宅の庭です、庭で子供たちと遊ばれるのであればクラピア用防草シートは使用しないで、苗を土に直接植えてください(苗直植え工法を推奨)
特に寒い地方では通根不良によって根の量が不足したことで凍害が発生しやすく、春の芽吹きが直植えした部分より遅くなる傾向が見られます。
高価なクラピア用防草シートをせっかく敷いても、不具合が発生して剥がしたり穴を開けるケースが出ていますので、最初からクラピア用防草シートを使用しない方向で検討してください。
クラピア用防草シートはクラピアガーデンシート、クラピア専用オリジナルシートとも呼ばれていますが、クラピア専用の通根タイプの防草シートのことで、クラピアマルチシート、クラピアバイオシート、植栽シートライト、二層構造防草シートなどを指します。
クラピア用防草シートによる不具合とは:シートに根が通らない通根不良、木質化、被覆密度の低下による茎葉のスカスカや擦り切れ、発根不良に起因する葉枯れ、夏枯れ、凍害、生育不良による病害虫の発生です。
クラピア用防草シートそのものが悪いわけではありません、使用場所を誤ると不具合が発生するということです、このことを記載しているオンラインショップはありませんので、知らずに購入されて泣き寝入りするケースが後を絶ちません。
尚、生育状況は植え付けた地域の気候及び土壌環境や植栽方法によって左右されます、全てのクラピアがブログの内容と同じになるとは限りませんのでご了承ください。
クラピアと間違えてヒメイワダレソウ(リピア、リッピア)を植えられる方がいますが規制されているので注意が必要です、ヒメイワダレソウは種でも増えるため生態系に甚大な被害を及ぼすおそれがあるとして生態系被害防止外来種リストに掲載され、重点対策外来種に指定されていますので植えないようにしてください。
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