8月29日、特に予定もしていなかったのですが、朝起きてから思いついて近所の牛首林道へサイクリングに行ってきました。
このコースは何度かセローで通っているんですが、林道の全長は24km程で、登り半分、下り半分程度です。
林道を抜けると富山県の利賀村に出て、そこから国道156号線に出て自宅に戻ってくるという、約70km程のコースになります。
このコース、バイクでサラッと回った思い出しかないので大したことないだろうと余裕で出発したのは良かったのですが、林道の途中まで走ったところで考えが甘かったと後悔することになりました。
10:30
500mlのペットボトルに水道水を八分目と転がっていたクッキーを5枚程リュックに詰めて出発。
今考えれば70kmという長丁場で前半24kmのダート走行の割に舐めきった装備です。
その他、トカゲや猿、カモシカ、茶色くて大きな鳥、等、心細くて引き返そうかと思うくらいいろんな生き物に囲まれました。
12kmの登りは漕げるところは漕いで、無理なところはひたすら自転車を押して登りました。
そんな感じなのでペットボトルの水は早々に無くなり、クッキーもあっという間に食べてしまいます。
飲み水がなければ死んでしまうので、途中小さな谷に流れる水をペットボトルに詰めて飲みました。
登りきって下りがはじまれば後は楽々と思っていましたが、ダートを越えた先の舗装路を見込んでタイヤの空気圧を4.5kまで容れていたことと、先日交換したリジットフォークのせいで路面のデコボコがモロにハンドルに伝わって、手首から腕を激しく揺さぶります。
その振動は先を急いでスピードを上げると想像以上で、上腕二等筋が剥がれるんじゃないかと思うほどの振動です。
腕だけでいなせない振動は首から頭を揺さぶって、最後に路面が霞んで見えるほどの揺れが眼球に伝わります。
10km以上の下りをやっとの思いで通過した後には、想像以上に体力を消耗していることに気がつきました。
林道終わりの堰堤
いつも必ず停まって眺める好きな景色です。
その後は舗装路の長い下りを通って国道156号の出るのですが、その合間にあるちょっとした登りでも疲れてしまって一番軽いギアでやっと登るか、押して歩くほどです。
たぶん普段なら真ん中くらいのギアで登りきってしまえるような大したことない登りですが、腹ペコで力が出ないし、気力もなくなってしまっています。
なんとか国道に出て食堂を見つけて冷やしうどんを食べます。
飯さえ食えば力が出てまた漕げるようになると思っていましたが、ダートでの体力の消耗と、栄養補給のタイミングが遅すぎて全く回復しませんでした。
思考もネガティブになってしまって、どうにかして家まで帰ろうという気力も涌かなくなっていたので、自宅まで20kmを残して嫁さんに迎えに来てもらうよう電話をしました。
あとはもう頑張って走る必要もないので、ちんたら走りながら国道沿いにある店先のベンチに座ってボーッとしながらソフトクリームを食べて休みました。
迎えに来た嫁さんには
「一人で帰ってこれないところまで遊びに行かないの」 と笑われました・・・
俺は小学生か・・・
けっこうキツイ山でも根性出して登り切る、しんどい時でも頑張れるタイプだと思っていますが、今回は頑張ろうとも思えないほど体力も気持ちも底をつきました。
帰宅後にネットを見ていたら、【ハンガーノック】という言葉を見つけましたが、この時の私がまさにその状態だったんではないかと思います。
登山で言えばシャリバテですかね。
工程を甘く見て少しの水とクッキーしか持たなかった事と、24kmのダートを走るには適切でないバイクのセッティングが敗因だったと思います。
ダートの下りだけを考えるともちろんサスフォークの方がいいと思いますが、リジットフォークでもせめて路面状況に合わせてタイヤの空気圧を落としてやればもう少しマトモに走れたのかなあと思います。
そのためには携帯空気入れの準備が必要ですが、思い返せば色々反省のあるサイクリングになりました。
このコースは近いうちに必ずリベンジしたいと思っています・・が、、林道でいろんな生き物に囲まれてホントに心細かったので、気が向いたらにしようかな。
道中はクマが出ないように祈りながら歩いていたので。
【ハンガーノック】とは、日常生活で体験することはまれで、激しく長時間に渡るスポーツ時に、極度の低血糖状態になることをさす。













































