概要

日本発TRPGで最大級のプレイヤー人口を誇るソード・ワールド2.5を最近始めた、またはこれから始めたい方向けにキャラクター作成の指針について解説します。


今回は技能の選び方です。本記事の内容は、レベル10以下の作成を対象としています。


目次

1 技能について

2 成長テーブル

3 おすすめ技能

4 前衛の構成例

5 後衛の構成例

6 パーティ構成(低レベル帯)

7 パーティ構成(中レベル帯)


1 技能について

ソード・ワールドの技能は戦士系魔法使い系その他系の3つに分類されます。

 

また、レベルアップに必要な経験点の違いから、成長テーブルA成長テーブルBの2つに分かれています。

 

技能は、他のシステムでクラスや職業と呼ばれているものに近いです。ただ、戦闘で使用する技能と探索で使用する技能が明確に分かれているため、兼業が基本です。


2 成長テーブル

ソード・ワールドの技能はレベルアップに必要な経験点の違いから2つの成長テーブルに分類されます。


戦闘で使用する技能の多くは成長テーブルAです。

※フェンサー、シューターを除く

探索に必要な技能や、戦闘中に補助的な役割を果たす技能は成長テーブルBです。


成長テーブルAは、レベルアップに必要となる経験点が多いです。

成長テーブルBは、レベルアップに必要となる経験点が少ないです。


○成長テーブルA(成長しにくい)

戦士系:ファイターグラップラー

魔法使い系


○成長テーブルB(成長しやすい)

戦士系:フェンサーシューター

その他系


魔法使い系技能はテーブルA、その他系技能はテーブルBです。例外はありません。


テーブルAの戦士系技能(ファイター、グラップラー)はレベル7と13で自動習得する特技があります。

※ファイターは《タフネス》《バトルマスター》を、グラップラーは《カウンター》《バトルマスター》を習得します


テーブルBの戦士系技能はレベル7および13で自動習得する特技はありません。


3 おすすめ技能

GMをする際、初参加の方にどの技能を勧めるかという観点で技能を評価しました。

※初心者向け、ビルドや戦闘の処理が複雑な技能は通常より低評価となっています


 戦士系

★★★★★(迷ったらこれ)

ファイター

 

★★★★☆(定番)

グラップラー、シューター(マギテック)

 

★★★☆☆(経験者向け)

フェンサー、シューター(物理)


迷ったら攻守のバランスが取れたファイターがお勧めです。


グラップラーは、攻撃寄りの性能です。フェンサーはやや運要素が大きい技能です。


シューターは他の3つの技能とは異なり、近接攻撃ではなく遠隔攻撃を行います。


 魔法使い系

★★★★★(迷ったらこれ)

プリースト


★★★★☆(定番)

ソーサラー、マギテック(シューター)、フェアリーテイマー


★★★☆☆(経験者向け)

コンジャラー


プリーストは、回復役となる魔法使い系技能です。


その他の魔法使い系技能は、ダメージディーラーや、バフ・デバフ役となります。


 その他系

★★★★★(必須級)

スカウト、レンジャー、セージ

 

★★★★☆(ほぼ必須)

エンハンサー、アルケミスト

 

★★★☆☆(経験者向け)

ライダー


★★☆☆☆(環境次第)

バード


スカウト、レンジャー、セージは、探索で必須の技能です。


その他は、戦闘中の自己強化系の技能が中心です。


4 前衛の構成例

(例)ファイター+レンジャー+エンハンサー(+アルケミスト)

(例)グラップラー+スカウト+エンハンサー(+アルケミスト)

(例)フェンサー+スカウト+エンハンサー(+アルケミスト)


初めてならファイター、グラップラー、フェンサーの順にお勧めです。


セージは後衛に任せて、スカウトまたはレンジャーを習得するのが一般的です。


スカウト、レンジャー、セージを誰が担当するかは、パーティ内で相談しましょう。


5 後衛の構成例

(例)ソーサラー+コンジャラー+セージ

(例)フェアリーテイマー+プリースト+セージ

(例)マギテック+シューター+レンジャー


後衛希望が多い卓はその限りではありませんが、前衛希望が多いと魔法職は過労死枠になりがちです。


後衛が前衛より少ないと、後衛が忙しくなります。


2つの魔法を習得し、できることを増やしながらMPを確保するのも手です。


6 パーティ構成(低レベル帯)

低レベル帯(初期作成~レベル5)の4人パーティの例です。


 ①リルドラケン

ファイター+レンジャー

 ②リカント

グラップラー+スカウト

 ③メリア

プリースト+セージ

 ④エルフ

フェアリーテイマー+スカウト


前衛は、エンハンサーやアルケミストも習得します。

後衛は、魔法使い系技能を2つ取ることもあります。


探索で役立つ技能は、スカウトレンジャーセージです。


レンジャーは、薬草の使用が主な役割です。1人いればなんとかなるでしょう。


スカウトは先制判定に、セージは魔物知識判定に必要です。

2人以上いると安心な技能です。1人なら、運命変転が使える人間が担当すると安心です


7 パーティ構成(中レベル帯)

中レベル帯(レベル6~レベル10)の4人パーティの例です。


 ①ドワーフ

ファイター+レンジャー+エンハンサー+アルケミスト

 ②リカント

グラップラー+スカウト+エンハンサー+アルケミスト

 ③タビット

ソーサラー+コンジャラー+セージ

 ④エルフ

フェアリーテイマー+プリースト+スカウト


前衛は、エンハンサーやアルケミストを習得します。

後衛は、《魔力強化Ⅰ》を取るなら2系統の魔法使い系技能が必須です。


前衛はタンクの役割が重要になります。レベル7と9で《頑強》《超頑強》を習得するのは鉄板です。

後衛は範囲火力が主な役割です。《魔法制御》を習得します。


種族と技能に関する考察はこちら↓


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