<Chapter2 「間違い」は脳のごちそう>を
まとめました。

Chapter 2
「間違い」は脳のごちそう
Mistakes are food for your brain.

Most mistakes are just misses.
・学校での評価は3つの不幸を生みだす。
1:「完全に英語を理解しない限り、英語を使うことはできない」という思い込み
2:「正しい英語を使うために、自分のスピーキングやライティングを意識的にモニターしなくてはいけない」という思い込み
3:「文法は非常に重要である」という誤った認識
・英語に関する知識は英語そのものではない。学校で教えられるのは英文法という英語に関する単なる知識である。自転車の乗り方を知っていることが自転車に乗れることではない。食べ物に関する知識があなたをシェフにするわけではない。
・英語はスキル。スキルの習得には練習が必要。練習の過程においてミスは避けられない。
・悪い間違いは練習をスローダウンさせる。悪い間違いの1つは「英語が上達できるか心配すること」。

Your brain needs many mistakes in order to learn.
・この本は間違うことを奨励する本である。それも少しではなく、たくさんの間違いをおかすこと。
・1つの単語を習得するためには、およそ15回その単語に出会う必要がある。
・言葉を習得するには、異なる状況&異なる方法で同じ単語に出会う必要がある。

You become fluent by making mistakes fast.

Your brain already knows how to master English!
・脳は間違いをおかすようにデザインされている。
・脳はショートカットを活用する。
・脳は膨大な情報に対処するので、曖昧さやエラーを作り出す。
・間違いをおかさなければ脳がパンクする。

Leave learning entirely up to your brain.
・脳は言語を習得する術を備えている。これを脳の言語習得装置(Language Acquisition Device : LAD)と呼ぶ。
・LADが働くには2つの条件が必要。1つは「膨大な量のインプット」。もう1つは「インプットの内容が興味深いものであること」。
・LADはインプットが増えれば増えるほど言語の中に存在するパターンをどんどん認識できるようになる。
・言葉への露出(exposure)が十分であれば、パターンにLADが自動的に慣れていく。
・正確に言うならば、あなたが自身が言語に慣れる必要はなく、LADというパターン専門家に任せればいい。
・あなたが行うことは、LADを起こし、食事を与え、興味をもたせ、モチベーションを維持させ、邪魔をしないこと。

Your brain is supposed to forget things.
・脳には「忘れれば忘れるほど、より早く覚える」という特徴がある。
・新しい単語はまず「短期記憶」に入れられ、しばらくすると内容は薄れていく。
・「忘れる」たびに、次回出会ったときにより良く覚えるための準備をしている。
・脳は覚えるべき単語に十分に出会ったあとで(約15回)、それを「長期記憶」に移す。
・脳は重要でないことは無意識の底に沈める。そうすることで、時間、努力、エネルギーを効率的に使おうとしている。そのためのツールが「忘れる」である。
・使わなければ失われる(If you use it, you lose it)が、完全に忘れ去られるわけではない。
・2つの「忘れる原則」:英語はある程度理解したら、1つ「忘れる速度も落ちる」、2つ「少ない努力で次のレベルに達する」

この本のChapter4では、
<速く間違える「英語5分間」ダッシュ>
"The Five-minute Dashes"
というのが紹介されています。
英語の瞬発力を鍛える5分間ダッシュの効用
How the 5-minute dash develops English agility
「聞く、読む、書く、話す」
という4つのスキルをカバーする
英語5分間ダッシュでは、
推測
飛ばし読み
気づき
無視
集中
といった能力を
鍛えることができます。
ためらいを減らし、
流暢さ
柔軟性
反応の俊敏性
を高めます。
英語のアドリブ力
記憶力
も高まります。
5分間ダッシュで大事なことは、
間違いを無視して、
とにかく素早く学習すること。

このような記事(↑)が好きな人や、
間違いをおかすのが怖い人、
瞬発力をきたえたい人、
5分でよければがんばる♪という人、
には特におすすめの本。
英語学習は学校での
「評価」を経ているので、
いきおい緊張しやすいし、
「間違える」ことだって
過剰にこわくて
緊張する。
その緊張がクセになり、
自然な姿でいられなくなっている。
だから、毎日5分だけ。
恥ずかしさも
罪悪感も
こわさも
心配も
不安も
ためらいも
捨てて
すばやく
どんどん間違える
というのはどうだろう?
それも脳から快楽物質を出しながら♪
脳を楽しませ喜ばせる5分間

それが、Chapter2に書いてあった
・あなたが行うことは、LADを起こし、食事を与え、興味をもたせ、モチベーションを維持させ、邪魔をしないこと。
なんじゃないかと思う。
「間違えること」と
「喜び」や「楽しい」
「ほっとする」や
「大丈夫」が
ちょっとでもリンクすれば、
英語学習はかなり楽になる。
そんな気がしている

大抵の間違いは「望ましいミス」にしかすぎない
Most mistakes are just misses.
のだから、
せめて5分間だけでも
じゃんじゃん間違えて
脳の緊張をゆるめて
リラックスさせてあげよう

でも、
なんかつかれた…
気が散ってしまう
不安が浮上してきた
(自分には)合わないかも?
と思ったら、
すぐさま一旦ストップ

あなたが行うことは、LADを起こし、食事を与え、
興味をもたせ、モチベーションを維持させ、
邪魔をしないこと。
自分に合うやり方も、
気が向く元気な5分間(時間帯)も、
いくらでもあるのだから、
自分で自分の邪魔さえしなければ
それでいい。
大丈夫だ♪と知っておこう

まいにちイタリア語の講座
「イタリア語の海へ飛び込もう!」でも、
"Sbagliando e ripetendo s'impara!"
「間違えながら、繰り返しながら、学ぶ!」

が合言葉。
間違えたことほど、
繰り返したことほど、
記憶に残るもの。
異なる状況で
繰り返し出会うことで、
しかも「間違える」という
インパクトを伴うことで、
脳も「重要」と判断してくれて
記憶に残っていくのだから、
「間違い」は気にせず
毎日5分、
おいしいごちそう(刺激)を
どんどん脳に与えようと思う


