1976年5月にリリースされた
リッチー・ブラックモア率いるレインボーのセカンド・アルバム 「Rising/虹を翔る覇者」 。
ファースト・アルバムからリッチー・ブラックモア、ロニー・ジェイムス・ディオ以外のメンバーが交代。
ジェフ・ベック・グループ等で名を馳せていたドラマー、コージー・パウエルが参加したことにより、リッチー、ロニー。コージーによるいわゆる"三頭体制"と呼ばれることになった最初のアルバムであり、レインボーの名盤としてだけでなくハード・ロックの名盤として、日本でも長く愛されているアルバムとなっています。
私もリアルタイムで初めて購入したレインボーのアルバムということで、未だ愛着のある1枚となっています。
そんな「Rising/虹を翔る覇者」の新しいアイテムを1枚、西新宿で購入してきました。
【BLACKMORE'S RAINBOW - RISING: US 8 TRACK TAPE】
故コージー・パウエルが所有していたUSポリドール製「8トラックテープ」 をダイレクトに初CD化した作品で、日本ではその昔、カラオケテープ等で普及していた8トラックテープですが、アメリカでは1980年代まで、カセット・テープ同様にミュージシャンのアルバムが8トラックテープとして販売されていたようです。
コージー・パウエルは、「Rising」「On Stage」「Long Live Rock 'n' Roll」の3本の8トラックテープを所有していたようで、どういうルートでそのテープが表に出てきたのかわかりませんが、今回のCDは、そのうちの1本「Rising」を商品化したCDとなっています。
【BLACKMORE'S RAINBOW - RISING: US 8 TRACK TAPE】
3,500円
収録曲
(Track1)
1. Tarot Woman
2. Starstruck
(Track2)
3. Starstruck (cont.)
4. Run With The Wolf
5. Do You Close Your Eyes
(Track3)
6. Stargazer
(Track 4)
7. A Light In The Black
そもそも8トラックテープというのは、1本のテープの中で、トラック1,トラック2,トラック3,トラック4という4つのプログラムで構成され、4つのプログラムが1本のテープの中に平行して録音されており、4つのプログラムを連続自動再生するとCDのように1枚のアルバムを連続再生出来るという優れもののテープでした。
【8トラックテープの中】
しかしながら、1本のテープのため4つのプログラムを全て均一の時間にしなければいけないようで(連続再生するためには、空白部分を作ってはいけないようです。)、そのために通常のアルバムとは違う収録がされているのが大きな特徴となっています。
「Rising/虹を翔る覇者」の中で一番長い曲は「 Stargazer」(8:26)のため、このアルバムの8トラックテープでは1つのトラックの長さ若干の余白を含めを8:32と設定。
これによりアルバム収録曲をすべて8分32秒の4つのトラックに均一に分散収録しなければいけないため、通常の「Rising/虹を翔る覇者」の収録曲順は、
1.Tarot Woman - 5:58
2.Run with the Wolf - 3:48
3.Starstruck - 4:06
4.Do You Close Your Eyes - 2:58
5.Stargazer - 8:26
6.A Light in the Black - 8:12
となっていますが、この8トラックテープは8分32秒で4つの構成にしなければならず下記の通りの曲順に変更されています。
【BLACKMORE'S RAINBOW - RISING: US 8 TRACK TAPE】
収録曲
(Track1)
1. Tarot Woman 5:59
2. Starstruck 2:27
(Track2)
3. Starstruck (cont.) 1:46
4. Run With The Wolf 3:41
5. Do You Close Your Eyes 3:01
(Track3)
6. Stargazer 8:27
(Track 4)
7. A Light In The Black 8:32
オリジナル通りの曲順であれば、「 Tarot Woman( 5:58 )」、「Run With The Wolf(3:48)」の2曲で 8分32秒を超えてしまうことになり、「 Run With The Wolf 」を時間通りに収録するには、ロニーの歌の途中でカットしなければならず、 「 Run With The Wolf 」と「 Starstruck」の曲順を入れ替え、 トラック1に「 Tarot Woman 」と 「 Starstruck 」を 収録。
しかしテープの時間の都合上、「 Starstruck 」はなんと曲が分割 され、トラック1がリッチーのギターソロの途中でフェードアウト、トラック2の「 Starstruck (cont.)」としてリッチーのギターソロの途中からフェードイン(笑)、曲の後半部分1:46で終了という 暴挙が行われています(笑)。
トラック2は「 Starstruck (cont.) 」「 Run With The Wolf」「 Do You Close Your Eyes」の3曲で構成。
トラック3には、アルバム最長曲の「 Stargazer 」。
そしてトラック4には、オフィシャル同様「 A Light In The Black 」が収録されていますが、通常「 A Light In The Black 」は 8分12秒のため、テープの長さである 8分32秒まで20秒空白が出来てしまうことから、無理やりイントロのリッチーのギターリフを 勝手に17秒追加(しかも編集がとっても粗いです(笑))。
なんと「 Stargazer 」より曲が長いヴァージョンとなっています。
リッチーはこの編集を知っていたのか疑問です。。(笑)
残念ながら、この最長版はyouTubeにアップされていませんでしたが、オリジナルの「 A Light In The Black 」をご紹介します。
【Rainbow - A Light In The Black 】
VIDEO
肝心の音のほうは、CDのようにクリアなサウンドではありませんが、カセットらしいバランスの取れたサウンドで、カセットテープで音楽を聴いていた世代には懐かしいサウンドとなっています。
今回の「US 8 TRACK TAPE」CD初回盤にはボーナス・ディスク として日本での「RISING」リリース前にプロモーション用に日本のレコード会社が作製した「Tarot Woman」の3分14秒のエディット・ヴァージョン を収録したソノシートを原盤より復刻したボーナスCDが特典として付いていました。
【左が8トラックディスク、右がボーナスディスク】
特典ディスクのジャケット裏に記載されている当時のプロモーションチラシ。
この「Tarot Woman」は、イントロのキーボードソロを約 1分程カット。リッチーのギターリフ直前からフェイドインし、歌の後のギターソロ1分でフェイドアウトさせるというヴァージョンとなっています。
プロモーション・コピーでは、"ハード・ロック最期の砦"”単純・明快・ハードな音造り”などが強調されています(^-^;
決してレアな音源ではなく、レインボーマニア向けの商品だとおもいますが、貴重な8トラックバージョンをこうして聴くことが出来るのは嬉しい限りです♪
レインボーの8トラックテープCDですが、「On Stage」も購入しましたので、また紹介させて頂きます。