久保田早紀「オレンジ・エアメール・スペシャル」(1981) | マジカル・ミステリー・ミュージック・ツアー

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1960年代から1980年代の洋楽・邦楽の雑記帳です。

久保田早紀(現:久米小百合)。

1979年10月1日に「異邦人」でレコードデビュー。
1979年から1984年11月26日東京・九段会館でのフェアウェルコンサートを最後に芸能界を引退するまでの間、シングル9枚とアルバム7枚をリリースしています。

 

 

デビューシングル「異邦人」(作詞:久保田早紀 作曲:久保田早紀、編曲:萩田光雄)は、三洋電機CMタイアップ曲として、「シルクロードのテーマ」とサブタイトルがつけられたエキゾティックなサウンドと「ちょっと、振り向いてみただけの異邦人」というサビが大きな反響となり話題を集めるとともに、テレビ出演時には、アイドル歌手のようなルックスが大きな話題となり、ヒットチャートNo.1を獲得。
1980年度の年間チャートでも2位となり144.4万枚の大ヒットとなりました。。

 

 

「異邦人」の大ヒットにより「異邦人=久保田早紀」というイメージが強く、この後、クオリティの高い楽曲をリリースするも大きなヒットには至りませんでした。

 

そんな中、1981年4月21日に4枚目のシングルとしてリリースされた「オレンジ・エアメール・スペシャル 」は、キリンオレンジのCMとして採用され、キャッチーで親しみやすい楽曲は、それまでの一般的な久保田早紀のイメージを覆す楽曲となりました。

 

 

これが実際のCMです。

 

 

「オレンジ・エアメール・スペシャル 」は、残念ながら、最高位62位と「異邦人」ほどのヒットにはなりませんでしたが、久々に久保田早紀の曲が大きく取り上げられた楽曲でした。

 

シングルリリースから1か月後には、4枚目のアルバムとして、「オレンジ・エアメール・スペシャル」を中心とした4枚目のアルバム「エアメール・スペシャル」もリリースされています。

 

 

その後、久保田早紀は、1984年にプリズム、ザ・スクェアで活躍したキーボーディスト久米大作と結婚され、それを機に久保田早紀としての活動を停止。
現在は、久米小百合(本名)名義で、ご主人とともにクリスチャンの音楽伝道者として活動されています。

2020年1月には、久保田早紀としての活動を総括するボックスセット、「SAKI KUBOTA PREMIUM」が発売され、ファンの間でも大きな話題となりました。

 

久保田早紀 『SAKI KUBOTA PREMIUM』

Blu-spec CD2 9枚+Blu-ray Disc 1枚/DQCL 772/¥22,000+税

2020年1月31日発売

 

また、2020年6月7日に東京都品川区のきゅりあん大ホールで行われる「ミュージック・モア otonanoコンサート」では、36年ぶりに「久保田早紀」名義で出演することが発表され、これもまたファンの間で大きな話題となりました。(残念ながら、新型コロナウイルス感染症の影響で、来年の1月に公演は延期されました。)

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<振替公演詳細>
日程:2021年1月27日(水) 時間:開場18:00 開演18:30
出演:渡辺真知子 / 久保田早紀(現・久米小百合) / サーカス
司会:クリス松村

http://www.110107.com/s/oto/page/otonano_concert?ima=0010
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近年のシティ・ポップブームの中、もっと再評価されていいアーティストのひとりだと思います。