私が80年代に聴いていた邦楽アーティストの中で、佐野元春はかなり影響を受けたアーティストで、1981年~1996年までは、リアルタイムでずっとシングル、アルバムを買い続けていました。
デビュー当初の「和製ブルース・スプリングスティーン」時代を経て、ナイアガラ・トライアングルでの大滝詠一との出会いから名盤「SOMEDAY」の発売、そして単身でニューヨークに渡り作り上げた1984年の傑作アルバム「VISITORS」。
【VISITORS / 佐野元春(1984)】
未だ、このアルバムが私の中では佐野元春の最高傑作だと思っています。
そんな佐野元春が「VISITORS」発表後、新たなアプローチとしてUKソウル等に接近、1985年2月に国際青年年のテーマ曲として発表したのが「Young Bloods」でした。
【シングル Young Bloods / 佐野元春(1984)】
【12inchシングルも制作されました】
【Young Bloods / 佐野元春(1985)】
当時、スタイル・カウンシルの影響を取り沙汰されていましたが、佐野元春自身の身体に流れる音楽的ルーツが見事に昇華された名曲だと思います。
このプロモーション・ビデオも話題になりました。
【1985年7月号 ミュージック・ステディ 表紙】
佐野元春のインタビューが掲載されています
そのほかの掲載アーティストも凄いですっ!
意外なようですが、この「Young Bloods」は、佐野自身初のトップ10ヒット(7位)となりました。
そして、この路線は続き、1986年12月に発表された名盤「カフェ・ボヘミア」で頂点に到達しました。
「カフェ・ボヘミア」を発表前、佐野元春は、実験的に2か月毎に3枚のシングルを発表しています。
・1986年5月21日 STRANGE DAYS
・1986年7月21日 SEASON IN THE SUN-夏草の誘い(シングル)
・1986年9月21日 WILD HEARTS(シングル)
・1986年12月1日 Cafe Bohemia(アルバム)
「Strange Days」で久しぶりに見た佐野元春の髪型が長髪になっていたのにビックリした想い出があります。。
【シングル Strange Days / 佐野元春(1986)】
【Strange Days / 佐野元春(1986)】
この頃の佐野元春のソングライティングはずば抜けており、まさに駄作なし!の状態でした。
いま聴いても古さを感じさせません。
今年でデビュー32年。
現在も”Eテレ”で毎週金曜に放送されている「佐野元春のザ・ソングライターズ」で元気な姿を見せてくれている他、12月からは佐野元春とコヨーテ・バンド全国ツアー「佐野元春 & COYOTE BAND 2012-2013 WINTER TOUR」がスタート。
まだまだ佐野元春は走り続けます。。