ゆったり慌てずに劇場に行きたいと
わざわざケネディセンターまで徒歩5分のホテルを選んだというのに…
やっぱり気持ちが急いてしまい
7時30分が開演だというのに6時45分には着いてしまいました。もう入場はできるよう?
案内の女性がいます。そしてちらほらお客さんもやって来てる~
NYのリンカーンセンターもそうですがこちらの施設も働いている人は高齢の方が圧倒的に多いです。
そして皆さん品があり丁寧な物腰。
「プリショートークが始まっていますよ!
よかったらお入りください~」
あ、そんなのやってたんだ!
2階後方ドアから入り通路を少し下って席に着きました。舞台が近くみえます! いい劇場
そしてお話はたけなわのよう。
ワシントンナショナルオペラでこのSongbirdは今回が3回目の公演。前回はコロナ禍ゆえ野外劇になったそう。オペラの視野を拡大する試みとして今回はオペラを観たことがなかったりストーリーを知らない人たちにも楽しんで貰える作品となっていること、そのためにミュージカル界の人気俳優であるラミンカリムルーのキャスティングが実現したこと、彼の歌い方はオペラ歌手とは違うけれど、彼の声が加わったことでアンサンブルにも幅が生まれたこと、そして何よりラミンの素晴らしい演技を観てほしい~ ちょうどラミンの紹介の時に入って来たようです
その後の質疑応答では「The Kennedy Conterにはオペラハウス劇場もあるのにどうしてそちらより規模の小さなアイゼンハワー劇場でオペラをやるのか」との問いには「このオペレッタにはあまり大きくない劇場の方が合っているので」との返答。
ここでお開きになりました。
参加した人たちみんなplaybillみたいな冊子持っていて~早くもらわなきゃ‼︎と焦ったけれど…(場所によってはなくなっちゃったことも)
こちらは最後の回までたくさんドア手前に置いてありました。
いったんロビーに出てから改めてチケットのバーコードスキャンしてもらいましょう。
今日の私の席はD-1下手側最前列通路側です。
ありゃあ~ 舞台は近いけど
これじゃかなり見えなくない?
幅広のセンターブロックの1列目を見ると~
真ん中辺りに顔見知りのファンの女性🇧🇷がいます。そしてその数席並びにはトリエステでお隣の席で今回は後半ホテルをご一緒する友人🇯🇵が座ってる。
2人ともずっとセンター最前列組かな⁈
ハグして「この作品どう?」ときいてみる。
「想像していたよりずっと良くて~このラミンが好きになっちゃった。彼は素晴らしい!」
「なら期待しなきゃ!でも1列目からはステージが高すぎるよね」とぼやくと
「クッション使うのよ」と教えてくれました。
あれば助かるけど…
子どもが使うクッション使っていいのかなぁ?
取りに行きながら念の為にアッシャーさん2人に尋ねてみると
「もちろん!自由に取っていって」とのこと
クッションの高さは10センチはゆうにあり
だいぶ視野が広がりましたが~
ラミンが寝転ぶであろう床までは無理かも。
高すぎて私だと脚がぶらぶら
隣の年配ご夫婦に笑われた..こちらの奥さまも小柄だったのでオススメしてみたら、「でも…後ろの方の迷惑になるんじゃないかしら?」「あ気になって確認したんですよ。大丈夫だそうです!」と私が言うと「彼女は友達から聞いたんだよ。」とご主人が奥さんに…。その様子見ていたのだろうけどアッシャーに確認したと言ったのに信じてもらえてないみたいでも結局は「使いたいかい?」ときいたご主人取りに行かれた~
そんなこんなであまり待つことなく~
始まりました。
冒頭にジェネラルマネージャーさんが登場し
「しばしばオペラで暗い内容で人が死んだりすることも往々にあるけれど~この作品は違います。とことん明るいコメディをみなさん楽しんで!」
会員や観客にもお礼の言葉も~
あらすじも調べてきてないけれど
字幕見ると舞台に集中出来ないし
話わかるかな?
私の目の前でバーカウンターに寄りかかっていた男性が指揮者の方。後方に移動して指揮棒手にするとニューオーリンズジャズ風味の快適なサウンドに包まれ~♪ 市長Don Andresが登場。
市長役のエドワード ネルソンさん
すらっとしていて感じのいいお顔立ち。
オペラ歌手でもこんなに演技が達者なんだ~
コミカルに立ち回りピアノも弾けばタップもお上手。バリトンが響き渡ります。
市長が経営する酒場が舞台のよう。
マルディグラのお祝いの日らしく歌や踊りが続くうちに. 「Piquillo& Songbird」とコールがかかり
イザベルとラミンがステップを踏みながら登場😍
ヴォードヴィルナンバーを歌い踊ります。
ああもう~ドキドキ💓
PuquilloとSongbirdは芸人コンビだけれどいつもお金がない。結婚したいというPiquilloにSongbirdは「結婚費用なんかないじゃない!」
Piquilloは「自分たちには芸術がある」
Songbirdは「お腹が空いて死にそう。なんか買って来て!」
帽子に集まった僅かなお金を持って「食べ物買ってくるよ。此処にいてね」とPiquilloが退場…
このシーンは上手よりだったから手前にいる出演者の合間からラミンを見ていたのだけれど~
なんか可哀想な展開になるのかなぁ~と既にしんみり。
市長はSongbirdを見て気に入り声をかける。
「一緒に食事しましょう。友人ですよ」
空腹のあまり食べ物に釣られてSongbirdは承諾し、Piquilloに宛てて「…芸術だけじゃ食べていけないのよ」と別れの手紙を書いて市長と連れ立ってしまう。
でも~市長の本心はSongbirdを愛人にして囲うこと。「独身女性を愛人にするのは立場が悪いから誰かとかりそめに結婚させて既婚女性ということにしたらいい」と従業員?部下?関係はわからないけれど周りの男性たちに言われ「ならば結婚式を挙げるために誰か男を見つけてこい」と命令。
そこに手にパンの入った袋を持ってPiquilloが帰って来て~ Songbirdをの姿を探しながらバーカウンターに置かれた別れの手紙を手に取り…ショックを受け目が虚ろになる彼にたくさんのお酒が手渡され~
渡されるままに次々と煽り「結婚しないか?」の誘いに「My life is over..I do」
カウンターにもたれながらぐでんぐでんに酔っ払い、ウィスキー吹き出した挙げ句にぶっ倒れて正体不明に…
このシーンは目の前で展開されたのです。
曲名はわからないけれど歌の合間に台詞、台詞の合間に歌ありで、一時も目が離せない状態
ラミンの吹いた水滴はサイフェンのように噴き上がり~下手最前列に降りかかる💧 嫌そうにしている人もいました。私は1番通路側だからかからないなぁと思っていたら~最後に大粒のが飛んで来たぁ本当に床にバタってそのまま倒れちゃう~
Piquilloは上手側のテーブルに連れていかれ
そっち側で歌ったりアンサンブルでハモったり
(角度的によく見えなかったりで展開あまりわからず。) 市長とSongbird現れてもPiquilloは酔っているあまり女性が誰だかわからないまま…女性と挨拶をかわしたりする。Sobgbirdの方はもちろんわかっている。
またまた式のジャケットを着たまま床に倒れているPiquilloに「ディナーだよ」と皿が置かれる。
Songbirdたちが下手よりで歌い、Puquilloのラミンはそれに合わせてスプーンでお皿を叩いてリズムとりお見事。ジャズアレンジ♪
Piquilloを認めたSongbirdは市長に逆らい~深酒してしまう。市長は何故か出て行く。
Piquilloは酔いが覚め~状況を知り苦悩。
謀に乗り見知らぬ女性と結婚してしまったなんて…
その場にSongbirdの姿を認めて~まやかしの結婚に与したと激しくなじると~SongbirdもPiquilloの彼女への信頼がないからだと言い返す。
市長はPiquilloを監獄に入れるよう指示。
檻の中に捕らえられ憂えるPiquilloの足元の床の下から脱獄を企て穴を掘って地上に出たつもりの囚人が現れ~深呼吸と筋肉の動きで縄抜けの方法を伝授。
コミカルな動きでお笑いコンビみたいに笑いをとる2人。縄を外すことが出来たPiquilloは喜ぶけれど脱獄企ての常習犯の囚人は鍵を開けてもらい出て行ってしまい~
再び独りになり…独白?の歌歌ったり、縄投げして檻から数メールのところにある合鍵を引き寄せようとしたり、はたまた首飾り(婚礼の?)で鉄格子を切ろうと試みてみたり~
疲れ果てて立ったまま檻にもたれて寝てしまう~
Songbirdの声で目が覚めるPiquillo。
彼女の愛の歌~再び2人の心は結びつき
Songbirdが鍵を開け、追いかけて来て扉を閉めようとした市長を間一髪のところで中に閉じ込めてしまい、2人は再び一緒に。
最後は市長が改心したのだか~SongbirdとPoquilloを祝福して終わりました。
下手から観た舞台の流れを書いてみると
かなり見逃しているシーンある気もします。
話もこれで合っているのかわからないけれど
目の前の役者さんをやっぱり観るし
(ラミンだけ見ているのは一生懸命演じている方に悪いので最前列はむずかしい)
市長エドワードさんのコミカルなパフォーマンスや他のオペラのキャストの方々はほんとうに素晴らしかったです。
ラミンは思ったよりはオペラ寄せであの声量で高音から低音まで歌い上げるのですから、聴いている方は本当に幸せ (この歌い方じゃない方がいいなの曲もあったけれど~)
こういう機会があるからこそ知ったラミンの魅力満載な舞台でした
そしてオッフェンバックの楽曲が素敵ですね♪
光も当たらない席に居たのにカーテンコールでラミンが気づいてくれて~(そういう時自信がなくてつい顔がこわばってしまうのを反省していたので、今日はしっかり微笑み返しました。たぶん~変な顔になってたんじゃないのかな)
この後カテコ最後に個人的にとっても嬉しいことがありました。いまだに信じられません。
残りの人生に力をもらえた気持ちに
SDはとんでもない強風に煽られたので
髪の毛が彼方此方に
思えば6年前も強い風でした。
あの時は2月でニット帽子被ってたっけ。
昨夏に続き残念ツーショット
ピンクのコットンセーター姿のラミンさん
SDで待っていた人数は多くはなく
短い時間ではあったけれどファンやお友だちと
終始楽しそうでした。
次回は2日後~
Songbird最終回です。
↑は当日に書きました🖋️