浜崎あゆみ 25th Anniversary Live Tour 群馬 <第2幕> | ラフラフ日記

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主に音楽について書いてます。

ayumi hamasaki 25th Anniversary Live Tour
2023年11月4日(土) ベイシア文化ホール




浜崎あゆみの 47都道府県ツアー、群馬公演に行ってきた。

9月30日の栃木公演で第1幕が終了し、中1日で、あゆの誕生日である 10月2日に神奈川公演で第2幕がスタート。
そのあと、あゆの体調不良で兵庫と京都が延期になってしまい、岡山公演で復活。続く、広島公演。

そして、この群馬公演。私にとっては、初の第2幕。

 

「幸せだ。
心揺さぶられて、刺さって、でも、とてつもなく鼓舞されて。私、こんなに熱くなってる。」

 

ライブ後、私はこんなことをつぶやいていた。

第1幕とはまったく違うものになると予想はしていたものの、ダークでゴシックで、不穏で荘厳で、ここまで違うかというオープニング。

あゆは十字架に磔にされて登場した。
第1幕では 1曲目にしてラスボス登場!って感じだったのに、“夏の女王” は無惨にも磔にされていた。
第2幕は、第1幕の浜崎あゆみの崩壊からはじまるのか?

教会、墓地、洋館などを思わせる映像やセットや衣装、その中で、どこか宗教的な響きを持つ、神聖な何かに祈りを捧げるような曲が続く。そう、神聖さがあった。

こう書くと、随分と仰々しいなと思われるかも知れないし、実際そうなってもおかしくないのに、そういう中でも清らかさが失われないのが浜崎あゆみにしか出せない空気だなと思う。


それでいて、教会にあるような像、いくつもの十字架(墓地?)、木々、それらを燃やし尽くすような炎が映し出され、舞台は焼け野原と化していく。が、炎が強くなればなるほど、あゆの歌のエネルギーは増していって、とんでもない熱さを放つ。

私は 2017年の Just the beginning ツアー 第2章を思い出していた。そのとき私は “この「宗教的な響き」に確信を見る” と書いていたが、書きながらもよくわかっていなかった。「宗教的な響き」とは何だろう。

 

しかし、第1幕も冒頭 3曲にやられたけど、第2幕も冒頭 3曲とんでもない。

 

***

 

そして、遂に、「criminal」。

 

私が浜崎あゆみ史上もっとも重く深く暗い曲ではないかと思っている曲で(※1)、いつかライブで聴いてみたいと前から願っていた曲だ。2021年にやったこんなアンケートでも、私は「criminal」に入れていた。それが遂に聴けた。

 

ライブで歌われるのは初だと思う。初なはず。

でも、なぜか、聴けるような気がしていた。第2幕はダークになるという話を聞いてから、もしかして…って。

第1幕では「untitled for her... story 2」、そして、第2幕ではこの「criminal」がライブ初披露。

 

私、細かい話だけど、「criminal」の “私への合図” “明日への合図” ってところが大好きで。特に、“合図”。そのあゆの歌唱というか発声というか、しびれるから聴いてみて欲しい。

 

だから私はこの日、あゆの “合図(あいず)” に神経をめっちゃ集中させて聴いた!

 

あゆの「合図(あいず)」

 

めちゃくちゃかっこよかった。ぶるっと震えた。

 

「あいず」の「ず」が消える瞬間まで、私は、神経を研ぎ澄まさせて、息を呑んで聴いていたよ。

 

本物だー!

 

(※1)note に書いた浜崎あゆみのアルバムレビュー『(miss)understood』参照。

 

そして、最新アルバムから「Remember you」。

 

この曲も、第2幕でライブ初歌唱。待ってた!と思った。

 

しかし、アルバムで聴いたときは物悲しく聞こえたこの曲が、とても優しく聞こえて、少しとまどった。

 

それは第2幕のこの流れで聴いたからだろうか。でも何より、あゆの歌唱によるところが大きいと思った。

なんだろう、悲しくも、とても優しかった。失っていくこと、悲しいことを歌っているのに、奏でられる旋律もあゆの歌声も優しくて、なぐさめられた。この曲が持っている優しさに気づかされたのかな。

もしかしたら、私にとってあゆの歌自体が “あの頃はなんて昔話 出来る貴方” という存在なのかも知れない。

 

“思い出が宙で迷子になっている” って歌詞、本当にすごいと思う。それが最後にまた繰り返されるときには、“~なってます” に変わるところも。こちらに気づかせないレベルで “繊細なニュアンス” を汲み取る、あゆの書く歌詞のすごさ。

 

この曲のとき、都会の夜景が映し出されたのだけど、第1幕の「Merry-go-round」のときもそんなような映像だった気がして、何かつながりを感じた。きらきらした夜景と、その一つ一つに宿る孤独と。

 

「No way to say」、何度も聴いてる曲だけど、今までと違って聞こえた。

バックに MV が映されたのもあるけど、今までは「現在」の歌として聴いていたのに、この日は「過去」に想いを巡らせてしまった。

 

そこで、「25周年」ということについて考えてしまった。

それは祝福すべきことだけど、「25年経ってしまった」ということでもあるんだなぁって。

 

***

 

が、さらに驚いたのが、「(NOT) Remember you」。

 

はじめて聴いたときは激しい怒りに驚いてしまったけど、ここでは明るい希望の歌に聞こえた。冷えた体が温まっていくのさえ感じた。こんなに明るい歌だったの!?

 

そこからの怒濤。

 

そして、ライブ後のつぶやきにつながる。

 

「幸せだ。
心揺さぶられて、刺さって、でも、とてつもなく鼓舞されて。私、こんなに熱くなってる。」

 

それはまるで、はじめてロックに触れたような…。

 

***

 

第2幕には、もう一度行く。

 

だからここからは、MC の話をしたい。

 

この日は、11月4日。4日遅れになるけど、「ハロウィンをやりたいから、仮装してきて!」とあゆが言った(ファンクラブアプリに書き込んだ)。もちろん、あゆも一座の皆も仮装すると。私も、大昔にディズニーランドで買った被り物(帽子)持って行っちゃったよ。

 

そういうわけで、アンコールで行われたハロウィンの模様の一部(動画)がこれです!

 

すっごく楽しかった!

 

いやさ、この格好のままアンコール歌うんだもん。仮装したあゆと一座が並んでる光景。そして、歌って踊ってる光景。この不思議な感動は何なのだろう。

 

笑いながら泣く。

泣きながら笑う。


“まるで笑うように涙を流して まるで泣くように笑う私達” の 1曲目からまさかこんなところまで来れるなんて~~~!

 

あゆのピンクうさぎ。MADE IN TOKYO 以来だよね?(違う?) また観られる日が来るなんて! 今年はうさぎ年だし! お、おもしろ、か、かわいい!

 

ウサギを脱いだ瞬間のあゆの「すずし!」笑った。沙月さんの貞子がツボすぎて一気にファンになった。みどりんぐの黄レンジャー最高! 汗だくゴジラのペイの動き。一座ってこんなに素敵!(上記の動画、あゆや一座の面白さが出てると思うからぜひ~)

 

 

第2幕。

 

次は長崎に行く。

 

教会がたくさんある長崎で第2幕を観ると思うとぞくぞくした。