エレカシのライブについてはネタバレとかそこまで気にしてなかったけど、今回は情報を見ないようにした。こんな気持ちははじめてかも知れない。大阪に続いて、エレカシの新春ライブが今週武道館である。
“10代 憎しみと愛入り交じった目で世間を罵り
20代 悲しみを知って 目を背けたくって 町を彷徨い歩き
30代 愛する人のためのこの命だってことに あぁ 気付いたな”
(エレファントカシマシ「俺たちの明日」 2007年)
『スッキリ』での谷中敦×宮本浩次×加藤浩次スペシャル対談で、「俺たちの明日」の 10代、20代、30代の先を知りたいと加藤浩次に言われた宮本浩次は、50代は「自分のやりたいことやるのが一番いい」「全部わかった上でね」「引きずり回して自由に向かう」と言っていた。
その中で、「男だったらきっと両方できますよね」と確かめるように言っていた。
両方できる。
そこにどんな想いが込められていたのか。
これはまるで宮本浩次のソロアルバムのようだ…と思ったことが私にもあった。
何年か前に知り合った昔からのエレカシファンの人は、宮本はエレファントカシマシをやめてとてつもない音楽を作る人になるんだろうと思っていたと言っていた。エレカシは早くに解散して、宮本は大御所の作曲家にでもなるのだと思っていたと。
昔に書いたこんなブログ。
売れる曲と良い曲
記事もそうだけど、コメント欄――。いまだによくわかってないけど、前から同じことばっか書いてるんじゃんねぇ。
考えてもみれば、宮本浩次くらいの才能がある人が今まで一度もソロをやっていない、ずっとエレファントカシマシだけをやっていることの方が驚きなのかも知れない。
宮本浩次くらいと書いたけれど、それだって私はいまだにどれくらいかわかっていないのだから。
それでも私は(そしてエレカシを愛する多くの人も)、エレファントカシマシに夢を見てきた。
エレファントカシマシってなんだろう。
エレカシは、一昨年から昨年、あれだけの景色を見せてくれた。
30代で愛する人のための命だと気付いたのなら、もう十分すぎるくらいの景色を見せてくれた。
だったら、宮本がこの場所を飛び出してった時には
満足そうな顔してきっと大きく手を振りたい!
(※ この元ネタがわかった人は私に教えてください。笑)
その飛び出していく場所が、“音楽” だっつうんだよ?
そして今もまだ、エレファントカシマシに見てる夢は続いている。