かえでぃーの今後に関しては、何度か、考えるでもなく考えたことはあって。
ムーランルージュ終わったらどうするんだろうな、と考えて、「……どうするんだろう?」でいつも終わってました。
ダンスをやっていきたいんだろうなということだけは明確であり、だから疑問に思ったのはそこではなく。
ダンスをやるといっても、その形は様々。
ダンスを学びたいのか、ダンスを(誰かに、あるいはどこかで)披露したいのか、ダンスを作りたいのか、はたまた誰かにダンスを教えたい(つまり振付師になりたい)のか。
そこのところは具体的に言ってくれたことがないので、こちらとしては想像するしかなく。
いまは舞台に上がってムーランルージュを頑張っているけど、正直モーニング娘。卒業後の初手がこれというのはちょっと意外でもありました。
それこそ鞘師里保ちゃんみたいに、どこかにダンスを習いに行く(学びに行く)んじゃないかと思ってたから。
それが芸能人をやりながらなのか、それとも一旦表舞台から離れてのことなのかというのはあまり考えなかったけど、いきなりあんな大きな舞台に立つとは思ってなかった気がします。
(たしかモーニング娘。卒業を決めたときはまだムーランルージュ出演は何も決まっていなかったと言ってた気がする)
ひょっとしたらムーランルージュは当初の人生計画としてはイレギュラーで、オーディションに受かって出演することが叶ったからこうして卒業後もしばらく表舞台に立ってはいたけど、本来は卒業早々にどこかでダンスを学ぶつもりだったのかもしれない。あくまでなんの根拠もないただの想像だけど。
ともあれかえでぃーとしては、このまま表舞台で芸能人としてあれこれやるよりも、芸能界を離れてダンスを学ぶ道を選んだわけです。
素直な気持ちを言わせてもらえば、「もったいないなぁ」というのが本音よ。
これまで、ハロプロ研修生とモーニング娘。、ソロになってのムーランルージュ等で培ってきた、芸能人や表現者としての人気と実績を、ここで終わりにしてしまうなんて。
もちろんそれらは本人にとっては大きな礎となっているだろうけど、本人以外にとっては今後思い出でしかなくなる未来が待っているわけで、それがとても寂しいです。
いまのかえでぃーにとっては、まず何よりもダンスを学びたい、それこそが最重要なのかもしれないけど、そのために芸能界を離れるという選択をするあたり、あまりにも加賀楓らしくて笑っちゃうような、とんでもなくもどかしいような、この気持ち。
かえでぃーって、ダンス以外の、アイドルや芸能人やアーティストとしての自分、その需要とか人気とかに関して、わりと無頓着な印象があるんですよ。
だってスターじゃん?
そう言うと本人は否定しそうだけど、ファンにとっては紛れもないスター。そしてそれがこれからどんどん広がって、いろんな人が加賀楓の魅力に気づけばいい、そう思うでしょ?みなさん。
でも、他ならぬ本人が一番自分のスター性に気づいてないというか、関心がないように見えるんですよね。
あくまで「見える」だから本当のところはわかりませんけど、傍から見てるとそう見える。
だからダンスを学ぶために芸能界を辞めちゃったりしちゃう。
モーニング娘。の卒業を発表したときも、少しだけそんな風に見えました。自分が卒業することを惜しむファンがどれだけたくさんいるか、そこまで深く考えてない(もしくは頓着してない)ようなところが。
(もちろんこれはヲタクのほとんど言いがかりみたいな話であって、実際はちゃんと深く考えた上での決断だというのはわかってます。ただかえでぃーはあまり言葉にするタイプではないし、ファンに目配せをするタイプでもないからそう見えちゃうという話)
この手の印象というのは、実はかえでぃーよりも先にりほりほに対しても少しだけ感じていたことではありました。卒業発表をした頃とか。
芸能人としての自分の人気や需要やポジションを気にするよりも、自分がいま一番したいことを真っすぐに選択できるタイプの人。(たとえ紆余曲折あったとしても最終的にはそれを選択する)
我々からすればそれは「せっかくここまできたのにもったいない!」ということになるんだけど、本人にとってはそれよりも大事なものがあるんですよね。あってしまうんですよ。我々にとっては残念なことに。
そして、周りが羨むような現在のポジションを捨ててでも、たとえそれが表舞台から姿を消すことであっても、そちらを選ぶことができる。できてしまう。
ある意味罪作りというか、自分で気づかず周りを振り回すタイプよな。
みんなが彼女を求めるけれど、彼女が求めるものはそこにない。
あぁ。
悲劇だけれど、よくあることでもある。
本人が選ぶ未来と、ファンが求める未来とが、必ずしも綺麗に合致しないというのは重々わかっていたはずじゃないか。
むしろそれが合致していることのほうが奇跡なんだってことは。
アイドルをやって、そこを卒業してなお芸能界に居場所を求めるタイプと、そうでないタイプがいます。
かえでぃーは後者なんでしょう。
特に、やりたいことが「ダンスを学びたい」であるならば、芸能人としての仕事を続けながら中途半端に学ぶよりも、そっち(ダンス)の世界にどっぷり浸かってしまったほうがいいに決まってる。
かえでぃーならば、素直にそう考えそうじゃないですか。
なんにせよ、かえでぃーらしいなぁと思うねぇ。
半分諦めの心地で言うけども、実にかえでぃーらしいよ。いっそ憎らしいくらいに。
りほりほもそうだったぁー。
もちろん微妙に違うところはあるけど、似てはいる。
こういうときにちょっと言葉が足りないのも似てる。
もっといろいろ言ってほしいし、教えてほしい。どういう気持ちなのか。どういう経緯でそうなったのか。ファンに向けた言葉が欲しい。
でもそれは言ってくれない。あっさりしてんのよ。ちくしょう。
しかしりほりほはまだ、我々ファンが待っている世界に、あるいはステージの上に、未練なのか執着なのか、単純に好奇心なのか、繋ぎ止めるものを持ってはいたんでしょう。
だからこそ5年経って、また表舞台に戻ってきてくれた。「裏方にも興味がある」みたいなことを言ったこともあったけど、結局はステージに立つ人間としてカムバックしてくれた。
かえでぃーがどうなのかはわかりません。
かえでぃーにもまだ、ステージに立つことへの憧憬は残っているかもしれない。残っていてほしい。切実に。
だってあなたは、大勢の人に求められる人だから。
ステージに立って、輝くことができる人だから。
そうたくさんはいませんよ。そういう人。
でもかえでぃーはそれなんだよね。
本人がどう思おうと、あなたはステージに立てる側の人間なんだから。
そのことを忘れないでほしいです。
そしていつだって、あなたを待ってる人はいるのだということも。
りほりほだってほとんど音沙汰ないまま5年経ってまた戻ってきたんだから、かえでぃーも数年後に我々の前に還ってきてくれて全然いいんやで。
かえでぃーに忘れないでほしい……というか、ちゃんと気づいて理解してほしいのは、その2点です。
加賀楓が、ダンスだけでなく、アーティストとして、芸能人として、紛れもなくスターであるということ。
(スターという言葉が受け入れがたいなら、広い意味での「アイドル」でもいい。そっちのほうが嫌がりそうだけど)
そして、あなたを求めている人は常に、あなたが思う以上に存在するということ。
その2点ですよ加賀さん。
あなた、そこらへんのことあまりちゃんとわかってなさそうだから。
ご自分のスター性と人気を、ちゃんと把握して受け止めてください。
そしてできるなら、それに応えてほしいです。
わがままですね。
これはファンのわがまま。
どうしようもなくあなたに魅せられてしまった人々の、切なる魂の願いです。
今後どうなるのか、わからないというかあまり考えたくない気もするけど、いつかまた見たいですよ、あなたのダンスを。
できるなら歌も聴きたい。声も聞きたい。お顔を見たい。あの豪快な笑い声を浴びたい。
つまり、遠くに行かないでほしい。
結局それ。
シンプルな感情。これが結局は一番の素直な心の声なんでしょう。ファンとしてのね。
自分自身で踊るのか、それともダンスを作ったり、誰かに振り付けたりするのか、それもわかりませんが、たとえばいつかモーニング娘。の振り付けを担当する未来なんてあったなら、ヲタクは単純に喜びます。
まだそんな具体的な状況をあれこれ言うべきではないのは承知で、そんな薔薇色の未来を夢見てでもいないと、なかなか簡単には受け止めきれない発表ではあるのです、加賀さん。
かえでぃー、オレたちのこと忘れないでくれよ。
思い出としてだけじゃなく、いつだって現在進行系で加賀楓を求めてる人たちがいるってことを、どうか忘れないでおくれ。
最悪オレたちのことは忘れても、「ステージに立つ」ことの歓びは忘れないでくれ。
それを忘れなければ、いつかまたオレたちの前に立ってくれるんじゃないかって気がするから。
いやまぁ、まだもう少し時間はあるんだけど、とりあえずいま言っといたよ。勢いで。
あなたの魅力はダンスだけじゃないよ。加賀楓という人間全部が好きなんだよ。
でも本人としてはそういうことじゃないんだろうな、ってのもわかる。
そうじゃなくて私はいまダンスがしたいんだ、ダンスをもっと学びたいんだっていうシンプルな話なんでしょう、きっと。
そのために何かを失うとしても、それを恐れたりはしない人なんでしょう。
そういう人って、ほんとに眩しくて輝かしくて、妬ましくて憎らしくて……もどかしい。
カッコよすぎてもどかしいやね。
もっとその辺のことを恐れてくれたほうが、こちらとしてはありがたかったかもしれないのに。
でもそうじゃないからこそ惹かれたんだろうなぁって思うと、どうしようもないやんけ、という結論に至る。
かつてりほりほが卒業発表したときもそんなようなことを思ったし、今回のかえでぃーの発表もちょっと似たような感じ。
そろそろ自分でもなに言ってるのか怪しくなってきたから終わりましょうか。
とりあえず思ったことをバーッと書いたので、文章おかしいところもあったかもしれません。
こういうのって、書き終わったあとに「ああ言えばよかった」とか「オレが言いたいのはこういうことだった」って思いつくんだよね絶対。
まぁいい。
何もよくないけど、どうしようもないじゃない。
そう、結局はどうしようもないんだよ。
我々にできるのは、それをどう受け止めるか選ぶことだけ。
それ以外はもう、祈ることだけだ。
締め方がわからない。
おわり!