不純物
最初から不純物なんて数え切れないほど混ざっている。
この恋には。
恋しているのが、生身の女である以上。
不純物だらけだ。
恋なんて。
それを汚いと罵るかは。
恋している人と、恋されている人次第。
汚いと罵らない人に恋していると。
それほどに本気で好きなのだと認めてくれる人だと。
信じてる。
嫌いになれる日まで
こんなにこんなに好きなことを。
貴方は知らないままなのに。
貴方に伝える術はもうないのに。
諦めようと、毎日思っているのに。
思えば思うほど。
どうしてまた、好きになるのか。
1つ、2つ…、また1つ…。
無限に、ゆっくりと。
好きになり続けるしかないのだろうか。
私が貴方を嫌いになれる日まで。
永遠に来ないだろう日まで。
思い出す度
貴方を思い出す度。
苦しんだり、安堵したり。
泣きそうになったり、小さく笑ったり。
振り回されているような。
救われているような。
複雑な感情が波形に揺れる。
心臓が痛くなるだけだから、と。
思い出さないようにしているのに。
しているけれど。
だけど。
幸せ、なの。
貴方の笑顔を思い出せた瞬間は。
幸せ、なの。
貴方なら
イライラして。
むしゃくしゃして。
何もかもを放り出したい時がある。
仕事だったり、人間関係だったり…、色々。
その度に。
貴方なら、と。
くしゃりと笑う顔を頭に浮かべ。
僅かだけど、それを真似て口角を上げてみる。
貴方なら。
きっと、笑って、何くそってその場で踏ん張るから。
私も笑って踏ん張るよ。
ここで踏ん張ってるよ。
貴方を好きなことが、今の私を支えてくれてるよ。
知らないだろうけど。
全部欲しい
目を見れば。
手を繋げば。
どこかに触れれば。
欲しいと思う自分を止められるわけはなく。
身体だけでもいいと思う瞬間だって確かにあって。
だけど。
それでも。
身体だけならいらない。
欲しいのは、形じゃない。
心も気持ちも、形の無いものも全部。
全部欲しい、と思っている時点で。
おかしくても。
身体だけならいらないと。
貴方自身が全部欲しいと。
矛盾だらけの中で。
祈るように、思う。
怖い?
好きだと繰り返し想うのと。
好きだと繰り返し言うのと。
どっちの方が怖い?
想われている方の気持ちを時折考えては。
それでも好きでいることを選ぶ自分。
好きだと繰り返し想っては。
好きだと繰り返し言い続ける。
伝わればいいと。
自分勝手に思いながら。
声にしなければ大丈夫だろうと。
ひっそり貴方を想っては。
一人、好きと呟いてみる。
彩る
空を彩る花の群れのように。
私の胸の中一杯に彩る花。
見上げた花を綺麗だと感じるのに。
私の中を彩る花はちっとも綺麗じゃない。
綺麗に咲いたのは恋に落ちた一瞬だけ。
ずっとずっと綺麗に咲き続ければ良かったのに。
花見気分で覗ける花に。
綺麗なだけの花に。
なれたら。
良かったのに。
桜
ぽつぽつと、咲き。
仄かに彩る花びらは。
まるで、恋のようだ。
静かにゆっくりと開き。
淋しかった枝を一杯にして。
ひらりひらりと、また静かにゆっくり散っていく。
次の春が来るまで。
花が咲くことはない。
私の胸に咲く花は。
いつ散って、次の春を待つのだろうか?