ブログをお読みいただきありがとうございます
不登校・ひきこもり専門カウンセラーのなかがわひろかです。
今日のブログは「率直力」についてです。
傾聴はとても大切なことであり、
基本になります。
一方で親の意見を伝えることもとても大事なことです。
上手な思いの伝え方について見ていきましょう。
率直力を大事にすること
お子さんとの対話において必要なのは
「受容力」そして「共感力」です。
ただこれだけでもいけません。
もう一つ重要な考え方が「率直力」です。
率直力とは、ご自身の思いを素直に相手に伝えることです。
もちろん素直とは言っても、
それが暴言になってはいけません。
相手に伝わりやすいように、
自分を主語にして、意見を伝える「伝え方」には
もちろん配慮し、
そしてかつ、意見を伝えるだけでなく
その意見について相手がどう感じるかも確認することが
必要な流れになります。
何を伝えればいいのか？
このようにお伝えすると
「しかし親としてどうしていいかわからないときは、
何を伝えればいいのか」と思われる方もいます。
これは実は「率直」ではない状態です。
何か意見を言わないといけない、
改善策を提示しないといけない、
そう思ってしまうことで、率直さがなくなってしまいます。
この場合はどう言えばいいか。
「お母さん（お父さん）にもまだわからないことや
悩んでいること、迷っていることがある。
だから、一緒に考えていこう」でいいのです。
つまり悩んだり、迷ったり、わからないと思う気持ちを
率直に伝えるのです。
親だからと言って
全てのことを知っているわけでもないし、
どう行動したらいいかわかっているわけでもありません。
そしてたとえわかったとしてもそれを押し付けてしまうと
お子さんは親の言いなりにしかならなくなります。
わからないこと、迷っていること、悩んでいること
その状態について伝えることも率直力の重要な側面なのです。
カウンセリングでも大事な率直力
私自身カウンセリングにおいて、
自分の意見は率直に伝えようと思っています。
例えば、ご相談いただく方が、私がお伝えしたことに
納得いかないような表情をされたとき、
しかし言葉では「わかりました」とおっしゃったとき、
そのままにするところではありません。
「ちょっと納得いってない感じですか？」と尋ねることで
「やってみたいなとは思っているけれど、できるかなという不安があって・・・」とお話しいただけます。
この気持ちを聞かずして一方的にアドバイスをしていたら
このご相談者様は、疲れてしまうことになります。
場合によっては「自分は言われたこともできない」と
自分を卑下してしまうかもしれません。
自分が感じたことを率直に伝え返すことで、
本当に相手が思っていることが何かを知るきっかけにもなります。
率直力というものは、
実は非常に奥が深いものです。
ただ自分の意見を伝えるだけのことではなく、
今のありのままの自分を思いを伝えることも重要なのです。
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