ブログをお読みいただきありがとうございます
不登校・ひきこもり専門カウンセラーのなかがわひろかです。
ご相談をお受けする中で
ときおり、お孫さんのことでお悩みの
おじいちゃん・おばあちゃん方が来られることもあります。
同居されているケースもあるし、
離れて暮らすケースもあります。
「孫のために何かできることはないか？」
という思いで、祖父母の方々も必死になられます。
今日はおじいちゃん・おばあちゃんにできることについて
お伝えしたいと思います。
親とも先生とも違う存在
「親でも先生でもない存在」がおじいちゃん・おばあちゃんの役割です。
学校の先生は学校に行けなくなると
「どうして来れないの？」「休んだら授業ついて来れなくなるよ？」
「内申点に響くよ？」などのことを言います。
親御さんも将来のことや、勉強のことをお子さんに言います。
お子さんのことや生徒さんを心配しての言葉なのですが、
子どもたちからしたら少し窮屈な思いになります。
もしここでおじいちゃん・おばあちゃんも
「どうして学校に行けないの？」「高校はどうするの？」「学校に行かないと将来困るよ？」と言ったらどうなるでしょうか。
おそらくお孫さんは「もう会いたくない」となります。
同じことを親に言われても、「会いたくない」まではなりません。
それはどうしてかというと
「親として言わないといけないから」ということがお子さんもわかっているからです。
けれどおじいちゃん・おばあちゃんに言われると
お孫さんは学校のことを考えなくて済む場所を失ってしまうことになるのです。
何も聞かれないから、安心できる
お孫さんが安心できる存在とは
「何も聞いてこないこと」です。
少なくとも学校のことはとやかく聞いて来ない。
無理に気持ちを聞き出そうとしない。
あるがままの自分を受け入れてくれる。
そんな存在です。
「西の魔女が死んだ」という小説があります。
映画にもなりました。
不登校になった孫が、祖母が一人で暮らす家に滞在する話です。
祖母は学校のことはとやかく聞いてきません。
植物を育て、ジャムを作り、日々を生きます。
そんな祖母のもとで孫はだんだんと元気を取り戻していく
というお話です。
お孫さんが求めているのは
「西の魔女」のような存在です。
そのままの自分を受け入れてくれる場所。
それがおじいちゃん・おばあちゃんに求めていることです。
何かをしようではなく、そのままを一緒に過ごす
何か孫にしてやろう、ではなく、
お孫さんの存在そのものを肯定し、
受け入れる存在。
それがおじいちゃん・おばあちゃんです。
お父さんやお母さんの代理はいらないのです。
そして受け入れてくれることがお孫さんも感じられたら
きっと自分からも想いを話してくれるようになります。
「そのままを受け入れる」ことは難しいことです。
特に親御さんは、「受け入れたいけれど、育てることもしなければならない」と
日々葛藤されています。
けれどおじいちゃん・おばあちゃんは育てる必要はありません。
それは親の役割です。
そのままを受け入れること。
安心できる居場所になること。
おじいちゃん・おばあちゃん方にお願いしたいことです。
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