公式サイトなどで、クリスタで使える色は
【トレス用】
■赤(255, 0, 0)
■黄緑(0, 255 0)
■青(0, 0, 255)
【下描きレイヤーで出力できる色】
■ 0xFF80FF (255, 128, 255)
■ 0x80FFC0 (128, 255, 192)
■ 0xFFFF00 (255, 255, 0)
■ 0x8080FF (128, 128, 255)
■ 0xFF8000 (255, 128, 0)
■ 0x00C0FF ( 0, 192, 255)
■ 0x80FFFF (128, 255, 255)
■ 0xFF8080 (255, 128, 128)
ということになってます。(↑似た色で表示してます)
てっきり、この色で描かないと出力時に反映されずに透明になってしまうのかと思ったら違いました。
まずは、いろんな色を使ってPaintman向けに出力した結果、どの色でトレスしても、「黒、赤、青、黄緑」の4色か、透明になってしまうことがわかりました。
スタイロスなどで4色目、5色目に使われることが多いマゼンタやシアンは透明になってしまいます。
稀に、動画注意事項で4色目、5色目に指定されてることがありますが、Paintman向けに出力したら透明になってしまうので、問い合わせた方が良いでしょう。
↑
でトレスしたものをPaintman向けに出力したものが
↓
下描きレイヤーで使える色も上記の8色となってますが、実際は、これにトレス用の赤、青、黄緑と白を加えた12色に変換されます。
といっても、白は塗り分けには使えないので数に入れず、8+3の11色使えることになります。
R、G、B の3色
ア~ク の8色
↑
で塗ったものを「アニメーションセル内の下描きレイヤーを出力」にチェックを入れて
Paintman向けに出力したものが
↓
下描きレイヤーを100%表示にするなら赤、青、黄緑と混同してしまいますが、50%表示などであれば色の区別はつくでしょう。
残念なことに、黒は赤と同じ色になってしまうので、BL(ブラック)塗りなどは紫(エ)か青(B)を使うのが良いと思います。
紙動画ですと緑を使うことが多いですが、ここで表示される緑は薄い緑か黄緑なので、BL塗りで使うのには適してないと思います。
「緑」に固執してBL部分に使う人がいますが、1号影よりも明るい色ではBLとは分かりにくいので。
ところで、動画作業をしている時、赤はまだしも、青や黄緑のトレス線は作業しづらいと思ってました。
青は、ライトテーブルで透かした時に黒と区別がつきにくいことがあるし、黄緑は色が明るすぎて、透かした線の上をなぞっても、今描いている線との区別がつきにくいです。
どうせ他の色で描いても、出力したら「赤、青、黄緑」になるのであれば、作業しやすい色で描く方が良いのではないかと思い、選んだ色が「朱‐鮮、空‐鮮、黄緑‐鈍」です。
(色の名前は、クリスタの「標準カラーセット」にある名称です。)
ついでに、黒も複数レイヤー使ってみましょう。
例えば、髪に透けない目・眉などを別レイヤーにしておくと、後で消す時に楽です。
長い髪と服のレイヤーも分けておけば、服を描くときは髪を非表示にすると楽です。
あまりレイヤーを増やすとデータが重くなるので、最大3レイヤーくらいで納めるのが良いと思いますが、全部を黒にするより、今自分が描いてるレイヤーがどれなのかわかりやすくするため、見た目の色を替えておくと便利です。
セル出力するときに全部黒になるのですから。
黒に複数レイヤー使わないなら、「黒」だけでもいいと思います。
余談ですが、Paintman向けに出力する場合、「下描きレイヤー」も一緒に出力するかどうかを書いてある注意事項は稀でした。
最初のころは「下描きレイヤー」込みで出力してましたが、このレイヤーは塗り分け参考には役立つのですが、塗った後でも表示されてしまい、いったん非表示にはできるものの、次の絵に送るとまた表示されてしまうので、クミ線や抜き指示が見えたままの状態になってしまいます。
彩色作業が終わった後に、そういう指示がチラチラしてチェックしづらいという話を聞きます。
クリスタの動画上がり、動検さんはクリスタではなくPaintmanでチェックしてるケースが多いという話も聞くので、下描きレイヤーはあった方が良いのでしょうが、仕上時には無い方が(塗り分けは原画などを見てるらしい)良いようです。
どちらが好みなのかは、仕上さんによっても違うようなので、どちらにも対応できるように2パターン提出してます。
(「下描きレイヤー込み」のものは、_poolフォルダの中に_nuriwakeフォルダを作って入れてます。)
きちんと注意事項に書いておいてくれるといいんですけどね。